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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

2.2 ノードの監視方法を設計する

ネットワーク上のノードを監視するためには、以下の項目を設定します。

[部門共通]

部門共通の監視時間帯やMIB監視のための動作環境の設定を行います。

[ノード検出]

ノードを自動検出する場合に指定します。

ノード検出では、検出に使用するプロトコルを以下から選択できます。

  • ICMP、SNMP、HTTP、FTP、TELNET、DNS、POP3、SMTP、HTTPS、任意ポート

SNMPv3を使用してノード検出を行う場合は、SNMP通信の認証と暗号化のため、以下の指定も併せて行う必要があります。

  • ユーザ名

  • エンジンID

  • セキュリティレベル(認証および暗号化を行うかどうか)

  • 認証を行う場合、認証アルゴリズム(MD5またはSHA)および認証パスワード

  • 暗号化を行う場合、暗号化アルゴリズム(DES、AES、または3DES)および暗号化パスワード

[稼働状態の監視]

ルータやファイルサーバなどの重要なノード状態を集中的に監視し、ノード状態の変化をイベントとして通知する場合に指定します。

また、ノード状態をマップ上にアイコンの枠の色で表示します。

稼働状態の監視では、監視に使用するプロトコルを以下から選択できます。

  • ICMP、SNMP、HTTP、FTP、TELNET、DNS、POP3、SMTP、HTTPS、Database、任意ポート

SNMPv3を使用して稼働状態の監視を行う場合は、SNMP通信の認証と暗号化のため、ノードプロパティまたはフォルダプロパティに設定されている以下の内容が使用されます。

  • ユーザ名

  • エンジンID(ノードプロパティのみ)

  • セキュリティレベル(認証および暗号化を行うかどうか)

  • 認証を行う場合、認証アルゴリズム(MD5またはSHA)および認証パスワード

  • 暗号化を行う場合、暗号化アルゴリズム(DES、AES、または3DES)および暗号化パスワード

[MIB監視]

ノードの異常を検出するために、MIBの値を一定時間間隔または指定時刻に監視する場合に指定します。

[MIB拡張操作]

ベンダ固有のMIB情報を追加する場合に指定します。

ここでは、これらの監視項目を設定する際に考慮する必要がある以下の事項について説明します。

ノードの監視方法

Systemwalker Centric Managerは、下図のように運用管理サーバまたは部門管理サーバから各ノードに対してポーリングを行うことによりノードの監視を行います。各管理サーバは、自分が管理対象とするサブネットに所属するノードを監視します。

したがって、運用管理サーバの負荷や運用管理サーバと監視対象の部門との間を結ぶ回線の種別、回線容量などを考慮して、部門管理サーバの設置箇所ならびに各部門管理サーバが管理対象とするサブネットを設計する必要があります。

部門管理サーバの監視

“稼働状態の監視”に関しては、運用管理サーバから部門管理サーバの状態を直接監視(ポーリング)することができます。ただし、この設定を行う場合は、運用管理サーバと部門管理サーバを結ぶ回線の回線容量や課金などを考慮してください。

パーソナルファイアウォール導入ノードの検出/監視

パーソナルファイアウォールやOSの設定により、一部のポートやプロトコルを抑止している被監視ノードでは、ノードの検出やネットワーク管理の監視が行えないことがあります。ノード検出や監視の対象とするノードでは、検出/監視に使用するポートを抑止しないように設定してください。検出/監視に使用するプロトコルがICMPの場合は、pingに応答するように設定してください。

ノードの監視項目の設定方法

ノードを監視するための各項目は[Systemwalkerコンソール]で設定できます。

設定対象

監視項目によって、設定する対象(フォルダ、ノード)が異なります。

設定方法

[Systemwalkerコンソール]上で設定した情報は、運用管理サーバまたは各部門管理サーバに対してポリシー配付を行うことにより有効となります。

なお、監視対象ノードのIPアドレスが変更になり所属するサブネットが変わる場合や、部門間で監視するサブネットを移動する場合は以下のようになります。

注意

ポリシー配付に関する注意事項

以下のような構成情報の変更がある場合は、再度ポリシー配付を行う必要があります。

  • サブネットフォルダを移動する場合

  • ノードのネットワーク情報を変更する場合(代表インタフェースの変更など)

  • フォルダ/ノードを削除する場合

  • ポリシー設定後に部門管理サーバのインストール種別が確定する場合

    (部門フォルダ作成時に、部門管理サーバではないノードを一時的に部門を管理するサーバとして登録し、後で部門管理サーバをインストールする場合など)