ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager 解説書
Systemwalker

2.4.9 Systemwalker Centric Managerのエージェントを導入していないサーバ/クライアントの監視

Systemwalker Centric Managerのエージェントを導入していないサーバ/クライアントを監視することができます。

なお、Systemwalker Centric Managerのエージェントが導入されているサーバ/クライアントでも、以下の条件を満たしている場合、監視することができます。

サポート機能

インストールレス型エージェントの場合、以下の機能を使用できます。

システム監視

インストールレス型エージェントでサーバ/クライアントのシステム監視機能を利用する場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型エージェント

インストール型エージェント

非デプロイ方式

デプロイ方式

シスログ/イベントログ監視

○(※1)(※2)

○(※2)

リモートコマンド

ログファイル監視

×

○(※3)

○(※3)

メッセージフィルタリング

×

×

運用形態名

×

×

共有ディスク上のログファイル監視

×

×

○:監視可能
×:監視不可
※1:Hyper-Vのイベントログは監視できません。
※2:カスタムイベントログは監視できません。
※3:監視対象のファイルについて以下の違いがあります。

インストールレス型
エージェント

インストール型
エージェント

監視可能なファイル数

20個

200個

監視可能なファイルの文字コード

システムの動作コードが監視可能

システムの動作コード、EUC、SJIS、UTF-8を監視対象ファイルごとに選択可能

シスログ/イベントログ監視

インストールレス型エージェントでサーバ/クライアントのシステムログ/イベントログを監視する場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型エージェントの場合

インストール型エージェントの場合

監視間隔

一定時間間隔で情報を取得し、監視します。

リアルタイムで監視します。

メッセージの監視

インストールレス型エージェントのサーバの設定をしたあとに発生したメッセージが監視対象になります。

インストール後に発生したメッセージが監視対象になります。

転送されたシスログ/イベントログ

シスログ/イベントログの転送で通知された他システムのメッセージは監視対象外です。

メッセージに付加されるホスト名

メッセージに付加されるホスト名は、監視ポリシーで設定したホスト名になります。(注)

メッセージに付加されるホスト名は、[通信環境定義]ダイアログの[自ホスト名]タブの内容に従って付加されます。

セキュリティイベントログ
【Windows】

Windowsのセキュリティイベントログを監視対象からはずすことができます。

コード系
【UNIX】

監視できるコード系は、Systemwalker Centric Managerでサポートしている範囲です。

  • EUC、SJIS、UTF-8、C

注)

監視ポリシーの設定については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“インストールレス型エージェント監視”を参照してください。


シスログ監視において、監視するデフォルトのシスログのファイルは以下のとおりです。

通常時

シスログのローテートが発生したとき

Linux

/var/log/messages

/var/log/messages.1
/var/log/messages.01
/var/log/messages-YYYYMMDD(※1)

Solaris

/var/adm/messages

/var/adm/messages.0
/var/adm/messages-YYYYMMDD(※1)

HP-UX(※2)

/var/adm/syslog/syslog.log

/var/adm/syslog/OLDsyslog.log
/var/adm/syslog/syslog.log-YYYYMMDD(※1)
/var/adm/syslog/syslog.log.0

AIX

/var/adm/messages

/var/adm/messages.0
/var/adm/messages-YYYYMMDD(※1)

※1)

「YYYYMMDD」は8文字の年月日文字列です。

<例> 20101120

※2)

HP-UXのsyslogdが“-v”オプションで起動している場合、ホスト名に付加されるファシリティ情報はメッセージに含まれません。

【システムログの出力内容】

Oct 18 20:29:44 3B:hostname root: test message

“-v”オプションにより、ファシリティ情報(上記の場合“3B:”)が追加されます。

【監視後のメッセージテキスト】

root: test message
注)

ローテートしたときのファイル(messages.1など)はテキスト形式(アーカイブでない)のみ監視されます。

リモートコマンド

トラブルが発生した監視対象のサーバに対して、リモートからコマンドを投入し、復旧操作を行えます。リモートコマンドを発行できるノードは、監視ポリシーの配付先に設定したサーバです。

インストールレス型エージェントの場合でも、インストール型エージェントを導入した場合と同様の機能が使用できます。

ログファイル監視

インストールレス型エージェント(デプロイ方式)でサーバ/クライアントのログファイル監視をする場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型エージェント(デプロイ方式)

インストール型エージェント

監視ファイルのMAX数

20ファイル

監視間隔(秒)

30[30~3600で設定可能]

30[1~3600で設定可能]

ファイルタイプ

テキストファイル

出力方法

追加型

ログファイルのコード系

OSのLANGと同じ

ファイル監視の初回

導入後に発生したメッセージから監視します。

ファイルの先頭から監視します。【Windows版】
最新の500件までさかのぼって監視します。【UNIX版】

扱うメッセージの最大長

2047byte

大量イベント発生時の回避処理

監視間隔ごとに最新の1000件です。

ログ切り替わり判定基準

以下の条件のとき、ログファイルの先頭から監視します。
・ファイルサイズが減少
・ファイルサイズが0byte
・ファイルが存在しない

ファイル名が途中で変わるログファイルの監視(監視ファイル名格納ファイル)

×

opafmonext(ログファイル監視拡張コマンド)

×

mpopfmcsv(監視ログファイル定義のCSV入出力コマンド)

×

○:使用できます。
×:使用できません。

インベントリ情報の収集

インストールレス型エージェントでサーバ/クライアントのインベントリ情報を収集する場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

【Windows版】

インストールレス型エージェント

インストール型エージェント

非デプロイ方式

デプロイ方式

ハードウェア情報(注1)

ユーザ情報

×

×

ソフトウェア情報(注1)

レジストリ収集情報

×

○ (注2)

テキスト情報

×

×

ソフトウェア辞書情報収集(Windows系OS用)

×

○ (注2)

【UNIX版】

インストールレス型エージェント

インストール型エージェント

非デプロイ方式

デプロイ方式

ハードウェア情報(注1)

ユーザ情報

×

×

ソフトウェア情報(注1)

テキスト情報

×

×

ソフトウェア辞書情報収集(UNIX系OS用)

○:使用できます。
△:収集対象のOSがSolaris/Linuxの場合にだけ使用できます。
×:使用できません。

注1)

ハードウェア情報/ソフトウェア情報の一部の情報は、収集不可、または収集内容がエージェント導入の場合と異なる場合があります。

注2)

収集に時間がかかるため、インベントリ収集コマンドで収集することを推奨します。

アプリケーション監視

インストールレス型エージェント(デプロイ方式)でサーバ/クライアントのアプリケーション監視をする場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型エージェント(デプロイ方式)

インストール型エージェント

アプリケーションの稼働違反監視

アプリケーションのプロセス数違反監視

アプリケーションの性能しきい値監視

×

アプリケーションの性能取得

×

アプリケーションの性能グラフ表示

×

スクリプトによるアプリケーションの稼働監視

×

スクリプトによるアプリケーションのプロセス数監視

×

アプリケーションの稼働違反時プロセス制御

×

アプリケーションのプロセス制御

×

アプリケーションの稼働状態表示

×

アプリケーションの最新稼働状態の取得

×

アプリケーションの稼働違反抑止/再開

×

アプリケーションの自動検出

×

Interstageワークユニットの稼働監視

×

クラスタサービスの監視

×

○:監視可能
×:監視不可

ただし、監視可能(○)とされている場合でも、監視対象システムのOSがHP-UXで、監視対象アプリケーションがシステムコールを発行してカーネルモードで動作中の場合は監視できません。アプリケーション監視は、psコマンドの出力結果により、稼働監視を行っています。アプリケーション監視のサービスが、psコマンドを発行したときに、監視対象アプリケーションがシステムコールを発行していた場合、その監視対象アプリケーションは、停止中として検知されます。システムコールを発行し、カーネルモードで動作中のプロセスは、システムコールが復帰するまで監視できません。

サーバ性能監視

インストールレス型エージェント(デプロイ方式)でサーバ性能監視をする場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型エージェント(デプロイ方式)

インストール型エージェント

ノード詳細表示

×

ヒストリ表示

×

ノード中心マップ/ペアノード経路マップ(サーバ性能情報)

×

しきい値監視

-CPU使用率

-実メモリ使用率

-ディスク使用率

イベント自動対処は不可

復旧イベントにて代替

しきい値監視

-ページフォルト数

-ディスクビジー率

-実メモリ空き容量

-ページファイル使用量

-ページファイル空き容量

-プロセス数

-プロセッサ待ちスレッド数

-ディスク空き容量

-HD待ち要求数

×

性能情報出力(サーバ性能情報)

×

論理ディスク単位の監視(mptrfbypartコマンド)

×

サーバ性能MIB

×

○:監視可能
×:監視不可

監視できるインストールレス型エージェントのOS

Windows

注1)WMI接続、SSH接続の場合のみ監視可能です。

注2)デプロイ方式による監視は、監視対象外です。

Solaris

Linux

HP-UX

AIX

クラスタ運用時