ページの先頭行へ戻る
Interstage Job Workload Server V9.3.0 運用ガイド
Interstage

4.8.3 バッチ業務の変更

バッチ業務の変更には以下があります。

バッチ業務の変更による注意とバッチサーバ環境の設定変更

バッチ業務の変更により、各ジョブの実行時間が変わることで、以下についても変わる場合があります。

バッチ業務を変更するときは、上記のことも十分考慮して行ってください。
特に、同時に複数のジョブネットが稼働するバッチ業務などは、注意してください。
バッチ業務の変更により、同時に実行するジョブや、同時に実行されるジョブの数が変わることについて以下に図で説明します。

バッチ業務の変更前と変更後で、変化が発生した場合は、以下のことに注意してバッチ業務のスケジューリングを行ってください。

同時実行されるジョブ数が増加する場合は、必要に応じて以下のバッチサーバ環境の設定を変更してください。


ジョブの実行環境の変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチサーバ環境の設定変更”を参照してください。


対象ジョブキュー内で同時実行するジョブの数が増加し、設定したジョブの多重度を超えた場合、同時実行するジョブの一部が実行待ちとなり、バッチ業務の運用が遅延します。
また、同時実行するジョブが減る場合、ジョブの実行環境に必要以上の実行プロセスが常駐することになるので、以下のバッチサーバ環境の設定を変更してください。

ジョブの多重度を変更するには、ジョブの実行環境の再セットアップが必要となります。
ジョブの多重度を増やす場合は、バッチサーバのCPUやメモリ量などの資源を考慮してください。


ジョブの多重度の変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブの多重度の変更”を参照してください。


バッチ業務を見直した結果、バッチジョブ定義の追加または更新により、バッチジョブが使用するファイル容量の変更が必要な場合があるため、ファイル資源専用のファイルシステムの見直しが必要です。

ファイル資源専用のファイルシステムの見直しは、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ファイルシステムの設計”を参照してください。

4.8.3.1 ジョブの追加/削除/変更

ジョブの追加/削除/変更することにより、バッチシステムで実行するジョブの数、同時実行するジョブの数、ジョブの実行時間などが変わります。
バッチ業務の運用に合わせて、同時実行されるジョブの特性などを見直して、バッチサーバ環境をセットアップしてください。
ジョブの追加/削除/変更は、“4.8.4 ジョブの追加”、“4.8.5 ジョブの削除”、“4.8.6 ジョブの変更”を参照してください。

4.8.3.2 運用者の変更


バッチ業務の運用者を変更するには、バッチシステム利用グループおよびInterstage運用グループのユーザ設定を変更してください。


バッチシステム利用グループおよびInterstage運用グループのユーザ設定変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチサーバ環境の設定変更”を参照してください。


バッチ業務の運用者を変更するには、バッチシステム利用グループのユーザ設定を変更してください。


バッチシステム利用グループのユーザ設定変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチサーバ環境の設定変更”を参照してください。

4.8.3.3 業務データ量の増加に伴う変更

バッチアプリケーションの入力ファイルなどバッチ業務で使用するデータ量が増加してくると、バッチジョブの実行時間が長くなります。
バッチジョブの実行時間を制限している場合は、バッチ業務で使用するデータ量が増加し続けるとバッチジョブが”0x60000601” (ジョブ実行経過時間制限値を超えたことによるジョブ実行中断)のジョブ終了コードで異常終了することがあります。
データ量が増大する場合は、バッチサーバ環境の設定として、以下の設定を変更してください。


ジョブキューの実行経過時間制限値の変更については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブキューの環境設定”を参照してください。


ジョブの実行時間が長くなることにより、対象ジョブキュー内で同時実行されるジョブの数が増加したり、同時実行されるジョブが変わる場合があります。“バッチ業務の変更による注意とバッチサーバ環境の設定変更”を参照し、バッチ業務の作業を行ってください。

4.8.3.4 デフォルトジョブキューの変更

バッチサーバで設定されているデフォルトジョブキューを、別のジョブキューに変更したい場合は、バッチサーバ環境の設定を変更してください。


デフォルトジョブキューの変更については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチサーバ環境の設定変更”を参照してください。


バッチサーバに設定されているデフォルトジョブキューを確認するには、btfwqinfoコマンドを実行します。
コマンドの形式を以下に示します。

btfwqinfo


btfwqinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

4.8.3.5 イニシエータの開始方法の変更

バッチ実行サービス開始時のイニシエータの開始方法を「自動」にするか「手動」にするかを、ジョブの実行環境の運用に合わせて設計し直します。


イニシエータの設計については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“イニシエータの設計”を参照してください。


イニシエータに設定されている、イニシエータの開始方法の設定を変更する場合は、バッチサーバ環境の設定を変更してください。


イニシエータの設定変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチサーバ環境の設定変更”を参照してください。

4.8.3.6 バッチワークユニットの運用関連の変更

ジョブの実行環境の運用変更に伴い、バッチワークユニットの運用を変更する場合には、バッチワークユニットの設定を設計から見直します。
バッチワークユニットの運用に関連した設定項目には、以下があります。


上記3つのバッチワークユニットの設定項目に関する設計については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチワークユニットの設計”を参照してください。


バッチワークユニットの運用に関連した設定を変更したい場合は、バッチサーバ環境の設定を変更してください。


バッチワークユニットの設定の変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチサーバ環境の設定変更”を参照してください。

4.8.3.7 ジョブの実行環境の多重度の変更

対象ジョブキュー内で同時実行するジョブの数を変更したい場合は、以下のバッチサーバ環境の設定を変更してください。


ジョブの多重度の変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブの多重度の変更”を参照してください。


ジョブの多重度を上げると、バッチ業務の運用は、以下のように変わります。

ジョブの多重度を変更する場合、以下のことに注意してバッチ業務の運用を見直してください。

4.8.3.8 論理ディレクトリの変更

ファイルパスの論理化機能の設定変更について説明します。

論理ディレクトリ定義の変更

運用での論理ディレクトリ定義の変更としては、以下があります。


論理ディレクトリ定義の変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ファイルパスの論理化機能の設定変更”を参照してください。

4.8.3.9 世代ファイル情報の変更

ファイルの世代管理機能を使用している場合に、世代ファイル情報の変更したい場合は、世代ファイル情報の変更を行います。

世代ファイル情報の設定項目には、以下があります。


世代ファイル情報の変更は、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“世代ファイル情報の変更”を参照してください。

4.8.3.10 セキュリティ権限グループの変更


インストール時に指定したバッチシステム利用者のOSのグループ名およびInterstage運用者のOSのグループ名をインストール後に変更することができます。

インストール時に指定したバッチシステム利用者のOSのグループ名をインストール後に変更することができます。

現在のセキュリティ権限グループ名を確認したい場合は、btfwsetsecuritymodeコマンドで行います。

セキュリティ権限グループの変更は、以下の手順で行います。

バッチシステムの運用停止

2.1.2 バッチシステムの運用停止”の手順に従って行ってください。

ログ出力サービスの停止

ログ出力サービス停止コマンドにより、ログ出力サービスを停止してください。


ログ出力サービス停止コマンドについては、“Interstage Business Application Server リファレンス”の”apfwstoplog”を参照してください。

セキュリティ権限グループの変更

セキュリティ権限グループの変更は、btfwsetsecuritymodeコマンドで行います。


バッチシステム利用グループを”usergroup”に変更し、Interstage運用グループを”managegroup”に変更する実行例を以下に示します。

btfwsetsecuritymode -u usergroup -m managegroup


バッチシステム利用グループを"usergroup"に変更する実行例を以下に示します。

btfwsetsecuritymode -u usergroup


btfwsetsecuritymodeコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ユーザ資産の権限変更

バッチアプリケーションで使用するファイル、バッチワークユニットの配備元資源、バッチジョブ定義格納ディレクトリ、ジョブスプール格納ディレクトリ、およびジョブログスプール格納ディレクトリなどのユーザ資産については、必要に応じて手動で権限を変更してください。

Interstageの権限変更


Interstage Application Serverが強化セキュリティモードの状態で、Interstage運用グループを変更した場合、issetsecuritymodeコマンドでセキュリティ権限を変更する必要があります。
Interstage運用グループを”managegroup”に変更する実行例を以下に示します。

issetsecuritymode -g managegroup


Interstage Job Workload Serverのインストール先ディレクトリのファイルシステムがNTFSの場合、issetfoldersecurityコマンドにより、Interstage Job Workload Serverのインストールディレクトリにバッチシステム利用グループのアクセス権限を設定します。
バッチシステム利用グループ"usergroup"にアクセス権限を設定するための実行例を以下に示します。

issetfoldersecurity usergroup


issetsecuritymodeコマンドについては、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

システムの再起動

OSシステムを再起動してください。

バッチシステムの運用開始

2.1.1 バッチシステムの運用開始”の手順に従って行ってください。

4.8.3.11 ホスト情報(IPアドレス/ホスト名)の変更

バッチシステムを運用しているサーバのホスト情報(IPアドレスやホスト名)を変更する場合には、Interstage Job Workload Serverで保持しているホスト情報を、変更後のホスト情報に更新する必要があります。

ホスト情報(IPアドレス/ホスト名)を変更する場合、以下の手順で行います。

バッチシステムの運用停止

2.1.2 バッチシステムの運用停止”の手順に従って行ってください。

Interstage資源の退避

4.3.10 Interstage環境資源の一括退避”を参照して、Interstage資源の退避を行います。

ホスト情報の変更

OSのマニュアルを参照して、ホスト情報(IPアドレス/ホスト名)の変更作業を実施します。

Interstage資源の復元

“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の以下に従って退避したInterstage資源を復元します。

このとき変更後のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)を指定することでInterstage Job Workload Serverのホスト情報を変更することができます。

Interstageの資源移入と同じ操作を行うことで、変更後のIPアドレスやホスト名を指定できます。この機能を利用して、ホスト情報の変更操作を行ってください。

バッチシステムの運用開始

2.1.1 バッチシステムの運用開始”の手順に従って行ってください。