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Interstage Job Workload Server V9.3.0 運用ガイド
Interstage

2.1.2 バッチシステムの運用停止

バッチシステムを停止する手順を、以下に示します。


ジョブスケジューラ製品のSystemwalker Operation Managerは、バッチ実行基盤より先に運用を停止してください。

2.1.2.1 ジョブの稼働状態確認

バッチシステムの運用を停止する場合には、バッチ受付サービスで稼動しているすべてのジョブキューに対してジョブの稼動状態を確認します。

ジョブの実行環境単位に運用を停止する場合には、対象のジョブキューに対してジョブの稼動状態を確認します。

確認する方法は、ジョブキュー情報を表示し、実行中のジョブなど、ジョブキュー内にジョブが存在しないことを確認します。
ジョブキュー情報を表示する、btfwqinfoコマンドの形式を以下に示します。
対象のジョブキューが複数存在する場合には、ジョブキュー単位に行ってください。

btfwqinfo -l ジョブキュー名


btfwqinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ジョブキュー情報の表示例を、以下に示します。

Jobqueue Name = que001(default)
Jobqueue State = active
[Number of Jobs]
  Exec = 0
  Wait = 0
  Hold = 0
[Max Job]
  Definition = 1000
  System     = 99999
[Multiplicity]
  Current    = 20
  Definition = 20
  System     = 20
[Time Limit]
  Definition = 600
[Initiator]
  Name = que001(active)

ジョブキュー情報の、”Jobqueue State”が”active”(実行可能状態) になっているジョブキューに対して、以下のことを確認してください。

実行中や実行待ちのジョブが存在する場合(”Exec”、”Wait”が”0”以外)

実行中のジョブが存在する場合には、バッチシステム、またはジョブの実行環境の運用停止はできません。
すべてのジョブが終了するのを待ってください。
実行待ちのジョブが存在する場合には、すべてのジョブが終了するのを待ってください。

保留のジョブが存在する場合(”Hold”が”0”以外)

保留のジョブが存在する場合には、対象ジョブに対して以下のことができます。


btfwcanjobコマンド、およびbtfwrlsjobコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

2.1.2.2 バッチサービスの停止

バッチサービスの停止は、以下のいずれかの手順で行います。


バッチサービスをまとめて操作する場合は、btfwstopsvcコマンドを使用します。btfwstopsvcコマンドは、内部で“バッチ受付サービスの停止”と“バッチ実行サービスの停止”を行います。バッチサービスを分けて操作する場合は、“2.1.2.2.1 バッチ受付サービスの停止”、“2.1.2.2.2 バッチ実行サービスの停止”の順でバッチサービスを停止してください。

以下にバッチサービスをまとめて操作する場合の手順を説明します。

バッチサービスの停止

バッチサービスを停止します。
バッチサービスの停止は、以下のコマンドで行います。

btfwstopsvc

バッチサービスを停止すると、以下の2つのサービスが停止されます。


btfwstopsvcコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ受付サービスの状態確認

バッチ受付サービスが正常に停止されたことを確認します。
バッチ受付サービスの状態確認は、以下のコマンドで行います。

btfwacinfo


btfwacinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ受付サービスの稼働状態の表示例を、以下に示します。

Batch Acceptor Service
  State = inactive
  Start Mode = warm
  Start Time = --/--/-- --:--:--

上記の“State”が“inactive”(停止) になっていることを確認してください。
“stop pending”(停止中) になっていた場合には、時間をおいて再度バッチ受付サービスの状態確認を行ってください。
“inactive”(停止)、“stop pending”(停止中) になっていない場合には、バッチ受付サービスの停止に失敗している可能性があります。
バッチ受付サービスを停止したときの端末や、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にエラーメッセージが出力されているか確認してください。
出力されていたエラーメッセージの対処を行ってください。

バッチ実行サービスの状態確認

バッチ実行サービスが正常に停止されたことを確認します。
バッチ実行サービスの状態確認は、以下のコマンドで行います。

btfwexinfo


btfwexinfoコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ実行サービスの稼働状態の表示例を、以下に示します。

batch executor service
  State = inactive
  Start Time = ----/--/-- --:--:--

上記の“State”が“inactive”(停止) になっていることを確認してください。
“stop pending”(停止中) になっていた場合には、時間をおいて再度バッチ実行サービスの状態確認を行ってください。
“inactive”(停止)、“stop pending”(停止中) になっていない場合には、バッチ実行サービスの停止に失敗している可能性があります。
バッチ実行サービスを停止したときの端末や、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にエラーメッセージが出力されているか確認してください。
出力されていたエラーメッセージの対処を行ってください。

2.1.2.2.1 バッチ受付サービスの停止

バッチ受付サービスの停止は、以下の手順で行います。

バッチ受付サービスの停止

バッチサービスを分けて操作する場合は、以下のコマンドでバッチ受付サービスの停止を行います。

btfwstopac


btfwstopacコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

バッチ受付サービスの状態確認


バッチ受付サービスの状態確認は、“2.1.2.2 バッチサービスの停止”の“バッチ受付サービスの状態確認”を参照してください。

2.1.2.2.2 バッチ実行サービスの停止

バッチ実行サービスの停止は、以下の手順で行います。

バッチ実行サービスの停止

バッチサービスを分けて操作する場合は、以下のコマンドでバッチ実行サービスの停止を行います。

btfwstopex


btfwstopexコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

イニシエータの停止

バッチ実行サービスの停止と連動して、すべてのイニシエータが停止されます。


ジョブの実行環境の操作モードを自動モードでセットアップした場合に以下の注意事項があります。

バッチ実行サービスの状態確認


バッチ受付サービスの状態確認は、“2.1.2.2 バッチサービスの停止”の“バッチ受付サービスの状態確認”を参照してください。

2.1.2.3 バッチワークユニットの停止

バッチワークユニットを停止します。


ジョブの実行環境の操作モードを自動モードでセットアップした場合は、ここで示す操作は不要です。“イニシエータの停止”でバッチワークユニットが自動的に停止されます。

バッチワークユニットを停止する、isstopwuコマンドの形式を以下に示します。

isstopwu ワークユニット名

ワークユニット名は、“ジョブキュー名_CWU”です。

isstopwuコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル (コマンド編)”を参照してください。

2.1.2.4 Interstageの停止

Interstageを停止します。

Interstageを停止する前に、バッチ実行サービス、バッチ受付サービス、およびバッチワークユニットはすべて停止してください。
Interstageを停止する、isstopコマンドを以下に示します。

isstop -f


isstopコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”参照してください。

2.1.2.5 JMXサービスの停止

JMXサービスを停止します。


JMXサービスを停止するコマンドを以下に示します。

/opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop


isjmxstopコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


管理者権限を有するユーザでWindows(R)サービス機能を利用して起動を行います。

  1. [コントロールパネル]の[管理ツール]にある、[サービス]を選択します。

  2. Interstage Operation Toolを選択し、[停止]ボタンをクリックします。