ジョブの実行過程および、ジョブキューの操作などで発生する各種イベントを、メッセージとして実行履歴ログに記録します。
バッチ実行基盤は、実行履歴ログを日単位にログファイルに収集し、7ファイルまで保管し続けます。
1つの実行履歴ログファイルには1日のジョブの実行状況が記録されます。
バッチ業務の運用と実行履歴ログの使用用途に合わせて、定期的に退避してください。
退避手順を以下に示します。
退避先に退避する実行履歴ログファイルが格納できるだけの十分な空き容量があることを確認してください。
退避先に実行履歴ログファイルをコピーしてください。
正常にコピー完了後、コピーした実行履歴ログファイルを削除してください。
現時点の日付の実行履歴ログを退避しないでください。
実行履歴ログの詳細は、“付録A 実行履歴ログ”を参照してください。
ファイルシステムの容量不足やI/Oエラーなどの原因により、実行履歴ログファイルへメッセージを出力できない場合があります。
この場合、バッチ実行基盤は、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)へエラーメッセージを出力し、エラーとなったレコードを破棄します。
さらに、実行履歴ログの出力を停止します。
実行履歴ログの出力を停止している間は、ログは採取されません。
実行履歴ログ出力時のエラーによって、実行中のジョブが異常終了することはありません。
また、バッチシステムが停止することもありません。
実行履歴ログの出力停止は、バッチ受付サービスを再度開始するまで継続します。
したがって、システム管理者はシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力されるエラーメッセージを監視してください。
実行履歴ログ出力時のエラーメッセージが出力された場合には、暫定対処として以下の手順で行ってください。
実行履歴ログの格納先のファイルシステム内の不要なファイルを削除してください。
古い実行履歴ログファイル(本日分の実行履歴ログファイルを除く)をすべて、バッチシステムが使用していないファイルシステム配下に退避後、削除してください。
バッチ業務の運用を区切りのよいところで、“2.1.2 バッチシステムの運用停止”を行ってください。
“2.1.1 バッチシステムの運用開始”に従って、バッチ業務を再開してください。
暫定対処を実施後、実行履歴ログの出力先のファイルシステム上に、バッチシステム以外のファイルが格納されないように対処してください。