ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 4.2 導入運用手引書

2.6.1 NetWorker リソースを含む userApplication の作成

userApplication Configuration Wizard を使用して、NetWorker リソースの作成を行います。

参照

2. については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」 の 「第6章 クラスタアプリケーションの構築」 を参照して行ってください。

2.6.1.1 userApplication のみの削除

「userApplicationやResourceの削除」を選択して、userApplication のみを削除してください。

2.6.1.2 サーバクラスタ運用

以下に NetWorker サーバクラスタ運用の環境設定の例を示します。

  1. 「Resourceの作成」を選択します。

  2. Resourceタイプで、「Nwsv」を選択します。

  3. Nwsv の設定画面より、各設定を行います。

    設定項目

    説明

    スクリプトタイムアウト
    (ScriptTimeout)

    default_value[:[offline_value][:online_value]]
    デフォルト 300 ( 60 - 86400 )
    スクリプトのタイムアウト値(秒)を指定します。このタイムアウト時間が経過すると、RMS はスクリプトに対して停止信号を送信します。OfflineScript のoffline_value タイムアウト値とOnlineScript のonline_value タイムアウト値は、それぞれこの文字列の形式で指定します。

    監視間隔
    (Interval)

    デフォルト 10 ( 5 - 60 )
    ディテクタが NetWorker の監視を行う時間間隔(秒)を指定します。

    ログサイズ
    (LogSize)

    デフォルト 512 ( 10 - 4096 )
    スクリプトとディテクタのログサイズを指定します。
    ログファイルのサイズがこのサイズ(KB)を超える場合は、*.old と変名して新たなファイルを作成します。

    共用 NetWorker ディレクトリ
    (VirtualPath)

    共用ディスク上の NetWorker ディレクトリのパスを指定します。
    /nsr は NetWorker ディレクトリを指すシンボリックリンクとなるため、VirtualPath に /nsr を指定することはできません。

    ローカル NetWorker ディレクトリ
    (LocalPath)

    ローカルディスク上の NetWorker ディレクトリのパスを指定します。
    シンボリックリンク /nsr のリンク先ディレクトリが初期値として設定されており、通常は変更する必要はありません。
    /nsr は NetWorker ディレクトリを指すシンボリックリンクとなるため、LocalPath に /nsr を指定することはできません。

    論理ノード名
    (VirtualHost)

    "2.5 論理ノード名の定義" で定義した論理ノード名が表示されます。
    NetWorker サーバとして使用する論理ノード名を選択します。
    引継ぎネットワークでノード名引継ぎを使用する場合、設定内容は空白にしてください。

    フラグ設定値(Flags)

    NullDetector(D)

    リソース監視を行わないかどうかを設定するフラグです。有効にするとリソース監視を行わなくなります。この場合、待機ノードでは Standby 処理が実行されず、リソースが Offline 状態となります。したがって、待機ノードでは NetWorker クライアントが起動されません。
    デフォルト : 無効(リソース監視を行う。)

    WarningOnly(W)

    リソース異常が発生してもフェイルオーバしないかどうかを設定するフラグです。有効にすると、Online状態のリソースで異常が発生した場合はWarning状態に、Standby状態のリソースで異常が発生した場合はFaulted状態になり、いずれの場合もフェイルオーバは発生しません。
    デフォルト : 無効(フェイルオーバを行う。)

    AutoRecover(A)

    有効にすると、リソース異常が発生したとき、フェイルオーバする前にリソースの再起動を試みます。
    デフォルト : 有効(再起動を行う。)

    デバイス名
    (DeviceName)

    使用するテープ装置のデバイスパス名を指定します。

    デバイス名が指定された場合、NetWorker起動直前に、指定されたデバイスに対し、SCSIリセットを発行します。

    SCSIマルチイニシエート接続でテープ装置を共用する場合、デバイス名は必須です。

    テープ装置が複数存在する場合、:(コロン)で区切って複数指定します。

    PreOnlineScript

    オンライン処理の前に実行されるスクリプト

    PostOnlineScript

    オンライン処理の後に実行されるスクリプト

    PreOfflineScript

    オフライン処理の前に実行されるスクリプト

    PostOfflineScript

    オフライン処理の後に実行されるスクリプト

    FaultScript

    Fault 発生時に実行されるスクリプト

    参照

    • PreOnlineScript、PostOnlineScript、PreOfflineScript、PostOfflineScript、FaultScript に関しては、”2.9.2 NetWorker 起動・停止時のスクリプト設定” を参照してください。

    • フラグ設定値に関しては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 の 「9 付録-属性」を参照してください。

    注意

    • NullDetector を有効にすると、WarningOnly と AutoRecover 属性は自動的に無効になります。

    • フラグ設定値に関しては、Flags=<略称>となっていれば、そのフラグの属性が有効であることを示します。

  4. 「保存して登録」を選択して、設定を保存します。

2.6.1.3 ストレージノードクラスタ運用

以下に NetWorker ストレージノードクラスタ運用の環境設定の例を示します。

  1. 「Resourceの作成」を選択します。

  2. Resourceタイプで、「Nwst」を選択します。

  3. Nwst の設定画面より、各設定を行います。

    設定項目

    説明

    スクリプトタイムアウト
    (ScriptTimeout)

    default_value[:[offline_value][:online_value]]
    デフォルト 300 ( 60 - 86400 )
    スクリプトのタイムアウト値(秒)を指定します。このタイムアウト時間が経過すると、RMS はスクリプトに対して停止信号を送信します。OfflineScript のoffline_value タイムアウト値とOnlineScript のonline_value タイムアウト値は、それぞれこの文字列の形式で指定します。

    監視間隔
    (Interval)

    デフォルト 10 ( 5 - 60 )
    ディテクタが NetWorker の監視を行う時間間隔(秒)を指定します。

    ログサイズ
    (LogSize)

    デフォルト 512 ( 10 - 4096 )
    スクリプトとディテクタのログサイズを指定します。
    ログファイルのサイズがこのサイズ(KB)を超える場合は、*.old と変名して新たなファイルを作成します。

    フラグ設定値(Flags)

    NullDetector(D)

    リソース監視を行わないかどうかを設定するフラグです。有効にするとリソース監視を行わなくなります。この場合、待機ノードでは Standby 処理が実行されず、リソースが Offline 状態となります。したがって、待機ノードでは NetWorker クライアントが起動されません。
    デフォルト : 無効(リソース監視を行う。)

    WarningOnly(W)

    リソース異常が発生してもフェイルオーバしないかどうかを設定するフラグです。有効にすると、Online状態のリソースで異常が発生した場合はWarning状態に、Standby状態のリソースで異常が発生した場合はFaulted状態になり、いずれの場合もフェイルオーバは発生しません。
    デフォルト : 無効(フェイルオーバを行う。)

    AutoRecover(A)

    有効にすると、リソース異常が発生したとき、フェイルオーバする前にリソースの再起動を試みます。
    デフォルト : 有効(再起動を行う。)

    デバイス名
    (DeviceName)

    使用するテープ装置のデバイスパス名を指定します。

    デバイス名が指定された場合、NetWorker起動直前に、指定されたデバイスに対し、SCSIリセットを発行します。

    SCSIマルチイニシエート接続でテープ装置を共用する場合、デバイス名は必須です。

    テープ装置が複数存在する場合、:(コロン)で区切って複数指定します。

    PreOnlineScript

    オンライン処理の前に実行されるスクリプト

    PostOnlineScript

    オンライン処理の後に実行されるスクリプト

    PreOfflineScript

    オフライン処理の前に実行されるスクリプト

    PostOfflineScript

    オフライン処理の後に実行されるスクリプト

    FaultScript

    Fault 発生時に実行されるスクリプト

    参照

    • PreOnlineScript、PostOnlineScript、PreOfflineScript、PostOfflineScript、FaultScript に関しては、”2.9.2 NetWorker 起動・停止時のスクリプト設定” を参照してください。

    • フラグ設定値に関しては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 の 「9 付録-属性」を参照してください。

    参照

    • NullDetector を有効にすると、WarningOnly と AutoRecover 属性は自動的に無効になります。

    • フラグ設定値に関しては、Flags=<略称>となっていれば、そのフラグの属性が有効であることを示します。

  4. 「保存して登録」を選択して、設定を保存します。

2.6.1.4 クライアントクラスタ運用

以下に NetWorker クライアントクラスタ運用の環境設定の例を示します。

  1. 「Resourceの作成」を選択します。

  2. Resourceタイプで、「Nwcl」を選択します。

  3. Nwcl の設定画面より、各設定を行います。

    設定項目

    説明

    スクリプトタイムアウト
    (ScriptTimeout)

    default_value[:[offline_value][:online_value]]
    デフォルト 300 ( 60 - 86400 )
    スクリプトのタイムアウト値(秒)を指定します。このタイムアウト時間が経過すると、RMS はスクリプトに対して停止信号を送信します。OfflineScript のoffline_value タイムアウト値とOnlineScript のonline_value タイムアウト値は、それぞれこの文字列の形式で指定します。

    監視間隔
    (Interval)

    デフォルト 10 ( 5 - 60 )
    ディテクタが NetWorker の監視を行う時間間隔(秒)を指定します。

    ログサイズ
    (LogSize)

    デフォルト 512 ( 10 - 4096 )
    スクリプトとディテクタのログサイズを指定します。
    ログファイルのサイズがこのサイズ(KB)を超える場合は、*.old と変名して新たなファイルを作成します。

    フラグ設定値(Flags)

    NullDetector(D)

    リソース監視を行わないかどうかを設定するフラグです。有効にするとリソース監視を行わなくなります。この場合、待機ノードでは Standby 処理が実行されず、リソースが Offline 状態となります。したがって、待機ノードでは NetWorker クライアントが起動されません。
    デフォルト : 無効(リソース監視を行う。)

    WarningOnly(W)

    リソース異常が発生してもフェイルオーバしないかどうかを設定するフラグです。有効にすると、Online状態のリソースで異常が発生した場合はWarning状態に、Standby状態のリソースで異常が発生した場合はFaulted状態になり、いずれの場合もフェイルオーバは発生しません。

    スケーラブル運用の場合は無効にしてください。
    デフォルト : 無効(フェイルオーバを行う。)

    AutoRecover(A)

    有効にすると、リソース異常が発生したとき、フェイルオーバする前にリソースの再起動を試みます。
    デフォルト : 有効(再起動を行う。)

    PreOnlineScript

    オンライン処理の前に実行されるスクリプト

    PostOnlineScript

    オンライン処理の後に実行されるスクリプト

    PreOfflineScript

    オフライン処理の前に実行されるスクリプト

    PostOfflineScript

    オフライン処理の後に実行されるスクリプト

    FaultScript

    Fault 発生時に実行されるスクリプト

    参照

    • PreOnlineScript、PostOnlineScript、PreOfflineScript、PostOfflineScript、FaultScript に関しては、”2.9.2 NetWorker 起動・停止時のスクリプト設定” を参照してください。

    • フラグ設定値に関しては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 の 「9 付録-属性」を参照してください。

    注意

    • NullDetector を有効にすると、WarningOnly と AutoRecover 属性は自動的に無効になります。

    • フラグ設定値に関しては、Flags=<略称>となっていれば、そのフラグの属性が有効であることを示します。

  4. 「保存して登録」を選択して、設定を保存します。

2.6.1.5 userApplication の作成

「userApplicationの作成」を選択して、NetWorker リソースを含む userApplication を作成してください。userApplication の属性は、”2.3 userApplication の作成” を参照してください。