サーバクラスタ運用の場合、NetWorker ディレクトリ (NetWorker の管理情報、オンラインインデックスの格納先) は以下のような状態になり、/nsr は NetWorker ディレクトリを指すシンボリックリンクとなります。
運用ノード
運用ノードでは userApplication は Online 状態となり、共用ディスク上の NetWorker ディレクトリを使用して NetWorker サーバが起動します。
このとき、/nsr は共用ディスク上の NetWorker ディレクトリを指すシンボリックリンクとなります。
待機ノード
待機ノードでは userApplication は Standby 状態となり、ローカルディスク上の NetWorker ディレクトリを使用して NetWorker クライアントが起動します。
このとき、/nsr はローカルディスク上の NetWorker ディレクトリを指すシンボリックリンクとなります。
注意
上記のように /nsr はシンボリックリンクとなっている必要があるため、NetWorker ディレクトリとして /nsr を指定することはできません。
次に示す手順により、ローカルディスク上の NetWorker ディレクトリを共用ディスク上にコピーします。
注意
サーバクラスタ運用の場合のみ必要な設定です。
ローカルディスク上の NetWorker ディレクトリを、共用ディスク上にコピーします。
例
この例では、共用ディスクのマウントポイントが /mnt、ローカルディスク上の NetWorker ディレクトリが /var/nsr となっており、NetWorker ディレクトリを /var/nsr から /mnt/nsr にコピーします。
userApplication を起動して、共用ディスクをマウントします。
NetWorker ディレクトリをコピーします。
# cp -Rp /var/nsr /mnt
userApplication を停止して、共用ディスクをアンマウントします。
参照
/etc/opt/FJSVclntw/bin/nwclntwadd コマンドを使用して NetWorker ディレクトリをコピーすることができます。nwclntwadd コマンドの詳細は、”4.4 nwclntwadd - NetWorker ディレクトリのコピー” を参照してください。