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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド
Interstage

4.21.6 ログファイルのローテーション

■サーバーログ/Java VMログの場合

ログファイルはローテーションできます。ローテーションの条件は「ログサイズ」または「時刻」で指定します。デフォルトは「ログサイズ」です。ただし、Interstage Java EE DASサービスのJava VMログはローテーションできません。
指定した条件を満たした場合、以下のように、ローテーションが実行された時刻が付加された名前で保存されます。

ローテーション後のファイル名:ファイル名_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss

ローテーション処理時にイベントログ/システムログに情報メッセージが出力されます。
また、ローテーション失敗時にはイベントログ/システムログにエラーメッセージが出力されます。


ローテーションに関しては、以下の項目が設定できます。

ログサイズによるローテーション

1~512MBの範囲で、ログファイルの最大サイズを指定します。デフォルト値は1MBです。
ログファイルが指定したサイズに達するとローテーションされます。

時刻によるローテーション

0~23時の範囲でローテーションを開始する時刻を指定します。デフォルト時刻は0時です。
指定した時刻にローテーションされます。

世代数

ローテーションしたログファイルを保管する世代数を1~9の中から選択します。
保管するログファイルの数が指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。デフォルト値は1世代です。

上記の設定項目は、Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドにより変更可能です。

HTTPアクセスログの場合

ログファイルはローテーションできます。ローテーションの条件は「ログサイズ」または「時刻」で指定します。
ローテーション後のファイル名は、ローテーションが実行された時刻を付加した名前で保存されます。

server_access_log_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss

前回のローテーションから1秒以内にローテーションが実行された場合は、ファイル名に通し番号が付加されます。

server_access_log_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss.通し番号

ローテーションは、以下の項目が設定できます。

上記の設定項目は、Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドにより変更可能です。

設定項目は「6.8.3 HTTPサービスの定義項目」または「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「configs.config.http-serviceの定義項目」を参照してください。

注意

  • 世代数を減らした場合、次回のローテーションで設定した世代数にあわせて、ログファイルが削除されます。

  • HTTPアクセスログの出力先ディレクトリにローテーション後のファイル名と同じ形式のファイルを作成しないでください。

IIOPアクセスログの場合

ログファイルは、ログサイズに指定した条件でローテーションします。

ローテーションに関しては、以下の項目が設定できます。

ログサイズによるローテーション

1~2000MBの範囲で、ログファイルの最大サイズを指定します。デフォルト値は3MBです。

ローテーション後のファイル名は、ローテーションが実行された時刻を付加した名前で保存されます。

iiop_access.log_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss

また、前回のローテーションから1秒以内にローテーションが実行された場合は、ファイル名に通し番号が付加されます。

iiop_access.log_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss.通し番号
世代数

ローテーションしたログファイルを保管する世代数を、1~999の中から選択します。

保管するログファイルの数が、指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。デフォルト値は2世代です。


上記の設定項目は、IJServerクラスタのIIOPサービス定義項目において、IIOPサービスのORB定義にプロパティとして設定します。Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドを使用して設定してください。

IIOPサービスのORB定義の詳細については、「6.8.4 IIOPサービスの定義項目」を参照してください。


プロパティ名

説明

設定値

デフォルト値

ISJEELogIiopAccessRotationsize

ログファイルの最大サイズを設定します。

1~2000

3

ISJEELogIiopAccessRotationcount

ログファイルを保管する世代数を設定します。

1~999

2

注意

  • プロパティを設定しない場合、デフォルト値で動作します。

  • プロパティの設定値を有効にする場合は、プロパティを設定後、IJServerクラスタを再起動してください。

  • 設定値に誤りがある場合、サーバーログにIOP00110397のメッセージを出力し、サーバーインスタンスの起動に失敗します。

asadminコマンドを使用して設定する場合、以下のように設定します。

asadmin set IJServer001.iiop-service.orb.property.ISJEELogIiopAccessRotationsize=10

■HTTPトレースログの場合

ログファイルは、ログサイズに指定した条件でローテーションします。
ローテーションに関しては、以下の項目が設定できます。

ログサイズによるローテーション

1~2000MBの範囲で、ログファイルの最大サイズを指定します。デフォルト値は10MBです。

ログファイルが指定したサイズに達するとローテーションされます。ローテーション後のファイル名は、ローテーションが実行された時刻を付加した名前で保存されます。

trace.log_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss


前回のローテーションから1秒以内にローテーションが実行された場合は、ファイル名に通し番号が付加されます。

trace.log_YYYY_MM_DD-hh_mm_ss.通し番号

世代数

ローテーションしたログファイルを保管する世代数を、1~999の中から選択します。

保管するログファイルの数が、指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。デフォルト値は10世代です。


上記の設定項目は、Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドにより変更可能です。

注意

  • HTTPトレースログの設定を変更した場合は、対象のIJServerクラスタまたはInterstage Java EE DASサービスを再起動してください。

  • 世代数を減らした場合、次回のローテーションで設定した世代数にあわせて、ログファイルが削除されます。

  • HTTPトレースログの出力先ディレクトリにローテーション後のファイル名と同じ形式のファイルを作成しないでください。

  • asadminコマンドのsetサブコマンドで、HTTPトレースログの設定項目を変更した場合には、IJServerクラスタ再起動後、サーバーログにエラーメッセージが出力されていないことを確認してください。