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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド
Interstage

6.8.3 HTTPサービスの定義項目

定義項目

項目名

省略値

範囲

説明

再起動要否

(※)

形式

%client.name% %client.id% %auth-user-name% %datetime% %request% %status% %response.length%
%headers.host% %cookies.JSESSIONID% %time-taken% %thread.id% %thread.name% %webserver.name%

1~512

アクセスログに出力する項目を指定します。
設定できる項目は、「4.21.3 HTTPアクセスログ」を参照してください。

×

ローテーションのタイプ

logsize

  • logsize

  • time

HTTPアクセスログをバックアップする場合にログサイズ(logsize)とログ収集時間(time)のどちらでバックアップを行うかを示します。

×

ログサイズ

1

1~512(MByte)

HTTPアクセスログの最大サイズを指定します。
ログファイルが指定したサイズに達するとローテーションされます。

×

ログ収集時間

0

0~23(時)

HTTPアクセスログについて、ローテーションを実行する時刻を指定します。毎日指定した時刻にローテーションされます。

×

世代数

5

1~999

ローテーションしたHTTPアクセスログを保管する世代数を指定します。
保管するログファイルの数が指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。

×

HTTPリスナー名

  

英数字、または特殊文字(‘\’、‘-’、‘_’、‘.’、‘/’、‘;’、‘#’)。
先頭には、英数字または‘_’だけ指定可。

HTTPリスナーの名前です。

ネットワークアドレス

  

文字列

サーバで有効なIPアドレス、「0.0.0.0」、またはプロパティ名を指定します。

サーバで有効なすべてのIPアドレスを使用する場合は、「0.0.0.0」を指定してください。
プロパティ名を指定した場合は、サーバーインスタンスのプロパティに値を指定する必要があります。

×

リスナーポート

IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス
システムプロパティHTTP_LISTENER_PORT(自動採番)


Interstage Java EE DASサービス

  • 運用管理用HTTPリスナーのポート:12001

  • HTTPリスナーのポート:28080

IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス
1-65535(注)


Interstage Java EE DASサービス

  • 運用管理用HTTPリスナーのポート:1-65535

  • HTTPリスナーのポート:1-65535(注)


注)
Webサーバを経由する場合は5001-65535

リスナーが待機するポート番号または、プロパティ名を指定します。

IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス
IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号は、デフォルトではシステムプロパティとして定義されてます。
IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号を変更する場合は、本項目を更新せず、システムプロパティHTTP_LISTENER_PORTの値を変更してください。
システムプロパティの詳細については、「6.8.1 定義時に利用できるプロパティ」を参照してください。

WebサーバとIJServerクラスタを別マシンで運用している場合は、上記設定とあわせてWebサーバコネクタの接続先情報の設定が必要です。
詳細は「4.8.2.2 WebサーバとIJServerクラスタを別のマシンで運用する場合」を参照してください。


Interstage Java EE DASサービス
Interstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーのポート番号の設定については、「チューニングガイド」の「Interstage Java EE DASサービスのチューニング」を参照ください。

ブロック化

false

  • true

  • false

HTTPリスナーの動作を指定します。

  • true: クライアントからのリクエストを非同期で受け付けます。

  • false: クライアントからのリクエストを同期して受け付けます。

注) 通常は省略値(false)で構いません。
以下のWindows固有問題を回避する方法として、trueを指定してください。

  • HTTPリスナーが使用するポートの数を制限する

  • 「トラブルシューティング」-「Windows Server(R) 2003でnonpaged poolがリークする」

アクセプタースレッド

1

1~2147483647

アクセプタースレッドの数を変更します。
アクセプタースレッドは、接続を待ち受けるスレッドです。
受け入れた接続は、キューに入れます。
このキューから、ワーカースレッドによって接続が取りだされます。

×

セキュリティ

  • 運用管理用HTTPリスナーのセキュリティ:true

    • インストール時に“使用する”を選択した場合

    • ijinitコマンドで-sslオプションにtrueを設定した場合(-sslオプションを指定しない場合はデフォルトのtrueが設定されます。)

  • HTTPリスナーのセキュリティ:false

  • true

  • false

インストール時に「SSL暗号化通信を使用」で指定した値、および、ijinitコマンド実行時に-sslオプションで指定した値が、運用管理用HTTPリスナーのセキュリティに反映されます。

運用管理用HTTPリスナーの本設定項目を変更する場合、「チューニングガイド」の「Interstage Java EE DASサービスのチューニング」も参照してください。

×

X-Powered-By ヘッダーフィールド

false

  • true

  • false

Webコンテナが生成する HTTP レスポンスヘッダーに X-Powered-By ヘッダーフィールドを含めるかどうかを指定します。

×

リスナー

true

  • true

  • false

サーバの再起動時にHTTPリスナーを有効にするか指定します。

×

証明書のニックネーム

  

文字列

既存サーバの鍵ペアと証明書の名前。

SSL2

false

  • true

  • false

「SSL2」のセキュリティプロトコルを有効にするか指定します。

SSL2の暗号方式

  

  • rc4

  • rc4export

  • rc2

  • rc2export

  • idea

  • des

  • desede3

「SSL2」で利用可能な暗号方式群を選択。

SSL3

true

  • true

  • false

「SSL3」のセキュリティプロトコルを有効にするか指定します。

SSL3の暗号方式

  

(注1)

「SSL3」で利用可能な暗号方式群を選択。

TLS

true

  • true

  • false

「TLS」プロトコルを有効にするか判定します。

HTTPリスナーの追加プロパティ

  

  

  

リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

UTF-8

「SJIS」、「EUC_JP」など、Javaでサポートされているエンコーディング

プロパティ:uriEncodingで指定します。
リクエストURIの解析に使用するエンコーディングを指定します。

×

タイムアウト時間

30000

1~2147483647(ミリ秒)

プロパティ:connectionUploadTimeoutで指定します。
タイムアウト時間を指定します。
以下の場合、リクエストはタイムアウトとして処理されます。

  • Webサーバコネクタからの通信が指定した時間以上途絶えた場合

注) Webコンテナは指定した値を使用して、タイムアウトのチェックを2回行います。そのため、指定する値は、運用環境において必要とする値を2回に分けた値で指定する必要があります。例えば1分(60000ミリ秒)としたい場合には、2回に分けた値、30秒(30000ミリ秒)と指定します。

×

POSTリクエストの最大サイズ

2097152

1~2147483647

プロパティ:maxPostSizeで指定します。
POSTで送られたBODYの最大サイズをバイト単位で指定します。
この値が有効なのはHttpServletRequestの以下のAPIで値を取得した場合です。

  • getParameter

  • getParameterNames

  • getParameterValues

  • getParameterMaps

Content-Lengthヘッダーの値が指定された値よりも大きい場合にIllegalStateExceptionがスローされます。

ServletRequestのgetReader/getInputStreamで取得したReader/ServletInputStreamを使用して読み込む場合は、無効です。この場合にサイズ制限を行う必要がある場合は、アプリケーション側でサイズをチェックしてください。

×

Webコンテナへアクセスする運用形態

nocheck

  • direct

  • webserver

  • nocheck

プロパティ: requestCheckで指定します。
Webコンテナへアクセスする運用形態を指定します。本設定は、Webサーバコネクタとの連携の設定に連動して”direct”または、”webserver”が設定されます。

  • direct:Webサーバを経由しない場合に指定します。Webサーバを経由してリクエストを受信した場合、Webコンテナは、クライアントに「400 Bad Request」を返却します。

  • webserver:Webサーバを経由する場合に指定します。Webサーバを経由せずリクエストを受信した場合、Webコンテナはクライアントに「400 Bad Request」を返却します。

  • nocheck:Webサーバを経由する  かつ負荷分散装置などでWebコンテナに対して、故障監視を行う場合に指定します。運用形態のチェックを行いません。この場合は、セキュリティ強化のためIPアクセスコントロール機能で、Webサーバコネクタおよび、負荷分散装置などのIPアドレスを許可するようにします。

  注意)プロパティの定義値を変更後に、Webサーバコネクタとの連携の設定を変更した場合、変更した定義値が”direct”または、”webserver”に変更されます。

×

仮想サーバ名

  

英数字、または特殊文字(‘\’、‘-’、‘_’、‘.’、‘/’、‘;’、‘#’)。
先頭には、英数字または‘_’だけ指定可。

仮想サーバの名前。

仮想サーバの追加プロパティ

  

  

  

要求を受け付けるクライアントのアドレス

  

IP形式(IPv6含む)

プロパティ:allowRemoteAddressで指定します。
IJServerクラスタに対して要求を受け付けるリモートアドレスを、正規表現で指定します。複数のパターンを指定する場合には、カンマ(‘,’)で区切ります。
指定しない場合、すべてのクライアントからの接続を許可します。セキュリティの面から本項目を設定することをお勧めします。
注1) 同一マシン上のWebサーバからのアクセスのみを許可する場合には、127.0.0.1(ループバックアドレス)を指定してください。
注2) 正規表現ではピリオド‘.’は任意の一文字となります。要求を受け付けるクライアントのIPアドレスを完全に指定する場合にはエスケープ文字(\"またはバックスラッシュ)を付加してください。
  例) 127\.0\.0\.1
  正規表現の詳細については「JavaTM 2 Platform Standard API 仕様」のjava.util.regex.Patternクラスを参照してください。

×

スレッド数

64

2~2048
(初期スレッド数以上)

要求処理スレッドの最大数。

×

初期スレッド数

16

2~2048
(スレッド数以下)

サーバ起動時に利用可能な要求処理スレッドの数。
注)thread-count(スレッド数)より大きい値を指定した場合、この値はthread-count(スレッド数)で指定した値となります。

×

スレッドの増分

16

2~2048

要求数が初期スレッド数を超えた場合に追加される要求処理スレッドの数。

×

キープアライブのタイムアウト

15

10~2147483647

キープアライブ接続を維持しておく最大秒数。

×

キューサイズ

200

1~2147483647

HTTP接続キューの最大数。

×

最大保留カウント

200

1~2147483647

Listenバックログの最大数。

×

受信バッファーサイズ

49152

1~2147483647

HTTPリスナーの受信バッファーのサイズをバイト単位で指定します。
本項目は以下を満たす値を指定する必要があります。


受信バッファーサイズ > リクエストラインと全リクエストヘッダーの合計サイズ


リクエストラインと全リクエストヘッダーの合計サイズが指定した値を超えた場合

サーバーログにISJEE_WEB0777やPWC4662が出力され、リクエストが処理されず中断します。
このときクライアントにはエラーレスポンスが返却されます。

また本項目の値を増やした場合、メモリ使用量(ヒープ領域)が増大する可能性があります。
以下の式で見積もった値をメモリ使用量に加算してください。


受信バッファーサイズ × HTTPサービスのキューサイズ (単位:バイト)

×

HTTPプロトコルのバージョン

HTTP/1.1

文字列

使用するHTTPプロトコルのバージョン。

×

SSL

true

  • true

  • false

サーバのセキュリティをグローバルに有効または無効にします。

×

HTTPサービスの追加プロパティ

  

  

  

1回のコネクションで処理可能なリクエスト数

0

-1~2147483647

プロパティ:maxKeepAliveRequestsで指定します。
キープアライブの有効/無効および、1回のコネクションで処理可能なリクエスト数を指定します。

  • 0:キープアライブ無効

  • -1:キープアライブ有効

  • 1以上:1回のコネクションで処理可能なリクエスト数の上限

注)"-1"を指定した場合は、1回のコネクションで処理可能なリクエスト数は無制限になります。

×

アクセスログ

true

  • true

  • false

HTTPアクセスログの出力を有効にするかを指定します。

  • true: 有効

  • false: 無効

×

トレースログ

true

※初期値はtrueですが、省略値は、falseになります。

  • true

  • false

HTTPトレースログの動作を指定します。

  • true: 有効

  • false: 無効

トレースログのログサイズ

10

1-2000
(単位はMB)

HTTPトレースログの最大サイズを指定します。
ログファイルが指定したサイズに達するとローテーションされます。

トレースログの世代数

10

1 - 999

ローテーションしたHTTPトレースログを保管する世代数を指定します。
保管するログファイルの数が指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。

TRACEメソッドの動作

false

  • true

  • false

プロパティ: traceEnabledで指定します。
HTTP TRACEメソッドの動作を設定します。

  • true: 有効

  • false: 無効

×

※:IJServerクラスタの再起動が必要かどうかを示しています。
    ○:再起動必要、×:再起動不要

1)

以下が「SSL3」で利用可能な暗号方式群です。

  • SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5

  • SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA

  • TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • TLS_DHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • SSL_DHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • TLS_DHE_DSS_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • SSL_DHE_DSS_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_DHE_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_DHE_DSS_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_DHE_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_DHE_DSS_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_RSA_WITH_NULL_MD5

  • SSL_RSA_WITH_NULL_SHA

プロパティ

参照/設定可能なプロパティには以下があります(一部を記載しています)。

「HTTPリスナーの追加プロパティ」で指定可能なプロパティ

項目名

プロパティ名

リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

uriEncoding

タイムアウト時間

connectionUploadTimeout

POSTリクエストの最大サイズ

maxPostSize

Webコンテナへアクセスする運用形態

requestCheck

「仮想サーバの追加プロパティ」で指定可能なプロパティ

項目名

プロパティ名

要求を受け付けるクライアントのアドレス

allowRemoteAddress

「HTTPサービスの追加プロパティ」で指定可能なプロパティ

項目名

プロパティ名

1回のコネクションで処理可能なリクエスト数

maxKeepAliveRequests

TRACEメソッドの動作

traceEnabled

関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容

参照先

機能説明

2.5 Servletの提供機能

チューニング方法

「チューニングガイド」-「Webコンテナのチューニング」

コマンド

asadminコマンドの以下のサブコマンド
  getサブコマンド
  setサブコマンド
  listサブコマンド

asadminコマンドでの定義項目名

configs.config.http-serviceの定義項目