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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド
Interstage

4.16.3 JMSのメッセージを送受信する準備

Java EEアプリケーションからJMSのメッセージを送受信するために、以下のリソースと物理格納先を作成します。

JMS接続ファクトリとJMS送信先リソースは、asadminコマンドのcreate-jms-resourceサブコマンドで作成します。物理格納先の作成については、「2.18.3 物理格納先の管理」を参照してください。

また、JMSホストを設定します。詳細については、「JMSホストの設定」を参照してください。


JMS接続ファクトリ

JMS接続ファクトリ(Connection Factory)とは、JMSアプリケーションとメッセージブローカとのコネクションを確立するために必要なオブジェクトです。JMS規約で規定された以下のインタフェースのいずれかを実装したオブジェクトを作成してJNDIに登録します。

登録したJMS接続ファクトリは、JNDIを経由してJMSアプリケーションで利用可能です。JMSアプリケーションは、獲得したJMS接続ファクトリに対して、JMS規約で規定されたAPIを発行し、メッセージブローカとのコネクションを確立します。

JMS接続ファクトリの登録/変更/削除は、Interstage Java EE管理コンソール/asadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Java EE運用コマンド」-「asadmin」-「リソース」を参照してください。
また、JMS送信先リソースの登録/変更時に必要となる定義項目の詳細については、「6.6.3 JMS接続ファクトリの定義項目」を参照してください。

ポイント

IJServerクラスタ上で、Publish/Subscribeメッセージングモデルを使用したJava EEアプリケーションの運用を行う場合は、JMS接続ファクトリの追加プロパティとして、必ずClientIdを設定してください。


JMS送信先リソース

JMS送信先リソース(Destination)とは、JMSアプリケーションと物理格納先との接続方法を指定します。JMS規約で規定された以下のインタフェースのいずれかを実装したオブジェクトを作成してJNDIに登録します。

登録したJMS送信先リソースは、JNDIを経由してアプリケーションで利用可能となります。JMSアプリケーションは、獲得した送信先リソースに対して、JMS規約で規定されたAPIを発行し、メッセージブローカとのコネクションを確立します。


JMS送信先リソースの登録/変更/削除は、Interstage Java EE管理コンソール/asadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Java EE運用コマンド」-「asadmin」-「リソース」を参照してください。
また、JMS送信先リソースの登録/変更時に必要となる定義項目の詳細については、「6.6.4 JMS送信先リソースの定義項目」を参照してください。


JMSホストの設定

JMSホストは、メッセージブローカが動作しているシステムを指定します。
JMSホストの設定は、Interstage Java EE管理コンソール/asadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Java EE運用コマンド」-「asadmin」-「configs.config.jms-serviceの定義項目」を参照してください。
また、設定時に必要となる定義項目の詳細については、「6.8.10 JMSサービスの定義項目」を参照してください。

ポイント

メッセージブローカのadminユーザのパスワード変更した場合は、必ずJMSホストの管理パスワードも変更してください。