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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

A.1.5 使用方法

  ここでは、メソッドトレース機能を有効にする際に必要な環境変数の設定方法、および起動オプションの指定方法を説明します。

  なお、ここでは次のように記述します。

  メソッドトレース機能を有効にするには、起動オプションに次を指定します。

-agentlib:traceagent=制御ファイル名
    または
-agentpath:C:\Interstage\jdk5\tools\fjtrace\TraceAgent.dll=制御ファイル名
    または
-agentpath:C:\Interstage\jdk6\tools\fjtrace\TraceAgent.dll=制御ファイル名

(製品を“C:\Interstage”にインストールした場合を想定しています。)

-agentlib:traceagent=制御ファイル名
    または
-agentpath:/opt/FJSVawjbk/jdk5/tools/fjtrace/libtraceagent.so=制御ファイル名
    または
-agentpath:/opt/FJSVawjbk/jdk6/tools/fjtrace/libtraceagent.so=制御ファイル名

  起動オプションで制御ファイル名を指定する際、次の事項に注意してください。

■javaコマンドでの指定方法

  ここでは、javaコマンドでのオプションの指定方法を説明します。

“-agentlib”オプションを使う場合

【環境変数】

あらかじめ、次の環境変数にメソッドトレース機能の格納先のフルパスを追加してください。

Windows(R)の場合: PATH
Solaris/Linuxの場合: LD_LIBRARY_PATH

環境変数の指定が正しく行われていない場合、標準出力(IJServerでは標準出力がロギングされるファイル)にメッセージが出力され、Javaアプリケーションが実行されません。詳細は、下の注意事項“TraceAgent.dll(libtraceagent.so)が見つからない場合”を参照してください。

【指定例】

java -agentlib:traceagent=D:\tmp\trace.conf TestApp

“-agentpath”オプションを使う場合

【環境変数】

あらかじめ、次の環境変数にメソッドトレース機能の格納先のフルパスを追加してください。

Windows(R)の場合: PATHまたはCLASSPATH
Solaris/Linuxの場合: LD_LIBRARY_PATHまたはCLASSPATH

両方の環境変数に追加した場合は、Windows(R)の場合“PATH”、Solaris/Linuxの場合“LD_LIBRARY_PATH”の指定が採用されます。
両方の環境変数の指定が正しく行われていない場合、標準出力(IJServerでは標準出力がロギングされるファイル)に次のメッセージが出力され、Javaアプリケーションが実行されません。

FATAL ERROR in native method: FJTRACE:701: FJTRACE stopped due to an internal error in the agent library.

【指定例】

java -agentpath:C:\Interstage\jdk50\tools\fjtrace\TraceAgent.dll=D:\tmp\trace.conf TestApp

IJServerでの指定方法

  IJServerにおける起動オプションおよび環境変数の設定は、Interstage管理コンソールで行います。

◆V9.0以降のIJServerを使用している場合

  1. 次の箇所にて、起動オプション“-agentlib”または“-agentpath”の設定を行います。

    • “環境設定”の[ワークユニット設定] > [Java VMオプション]

  2. 次の箇所にて、メソッドトレース機能の格納先のフルパスを設定します。


    • “環境設定”の[ワークユニット設定] > [パス]


    • “環境設定”の[ワークユニット設定] > [ライブラリパス]

  起動オプションおよび環境変数の設定内容については、“■javaコマンドでの指定方法”を参照してください。

  Interstage管理コンソールの環境設定の詳細は、“Interstage管理コンソール ヘルプ”の[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニットごとの操作] > [IJServer] > [環境設定]を参照してください。

■注意事項

TraceAgent.dll(libtraceagent.soが見つからない場合

  次のようなケースで“TraceAgent.dll(libtraceagent.so)”が見つからない場合、標準出力(IJServerでは標準出力がロギングされるファイル)にメッセージが出力され、プログラムが実行されません。

メソッドトレース機能へのクラスパスの設定が正しく行われなかった場合

  メソッドトレース機能へのクラスパスの設定(“CLASSPATH”環境変数、または“-Xbootclasspath/p”オプションの指定)が正しく行われていない状態で、メソッドトレース機能を有効にするオプションを指定した場合、次のメッセージが標準出力(IJServerでは標準出力がロギングされるファイル)に出力され、プログラムが実行されません。SolarisおよびLinuxの場合、プログラムの応答がなくなる現象(ハングアップ)が起こる場合があります。

  また、クラスパスを設定するとき、jarファイルの区切り文字を間違えて使用した場合も同様です。

FJPROF: Cannot found com/fujitsu/jvm/prof/FJProf2 class.
Failed to load Main Class: mainを持つクラス名

または、

Exception in thread "main" java.lang.NoClassDefFoundError: com/fujitsu/jvm/mt/B2B

  メソッドトレース機能を指定することで、FJVMの長時間コンパイル処理の検出機能によりJavaプロセスが強制終了する場合があります。その場合は回避策として、-XX:CompileTimeoutオプションを指定してください。
  -XX:CompileTimeoutオプションの指定方法は、“チューニングガイド”の“JDK/JREのチューニング”の“長時間コンパイル処理の検出機能”を参照してください。