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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

1.4.5 アクセスログ採取レベル(access_log_levelパラメタ)

  アクセスログの採取レベルとそのキーワード、およびメッセージについて説明します。

ポイント

  アクセスログ採取レベルのデフォルト設定(“access_log_level=send_stex:recv_stex:send_userex:recv_userex:close_resp_info”)では、例外の送受信ログとコネクション閉塞時のリクエスト情報が採取されるため、例外を送受信したプロセスを特定することができます。


■アクセスログ採取レベルのキーワード

  アクセスログの採取レベル(ログ種別)とその意味・採取箇所は以下のとおりです。

No.

キーワード

採取箇所

意味

1

connect

クライアント側ライブラリ

クライアントアプリケーションからサーバマシンに接続

2

stub_begin

スタブ

スタブでサーバメソッド呼出しが開始

3

send_req

クライアント側ライブラリ

リクエストをサーバアプリケーションに送信

4

queue_in

CORBAサービス(サーバ側)

リクエストをCORBAサービスで受付け、キューイング

5

recv_req

サーバ側ライブラリ

リクエストをサーバアプリケーションで受付け

6

skel_begin

スケルトン

スケルトンでサーバメソッド呼出しが開始

7

skel_end

スケルトン

スケルトンでサーバメソッド呼出しが終了

8

send_reply

サーバ側ライブラリ

リクエスト返信をクライアントアプリケーションに送信

9

send_stex

サーバ側ライブラリ

標準例外をクライアントアプリケーションに送信

10

send_userex

サーバ側ライブラリ

ユーザ例外をクライアントアプリケーションに送信

11

recv_reply

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションからのリクエスト返信を受信

12

recv_stex

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションからの標準例外を受信

13

recv_userex

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションからのユーザ例外を受信

14

stub_end

スタブ

スタブでサーバメソッド呼出しが終了

15

close_resp

CORBAサービス(サーバ側)

クライアントマシンとの接続が閉塞

16

close_init

クライアント側ライブラリ

サーバマシンとの接続が閉塞

17

close_resp_info

CORBAサービス(サーバ側)

クライアントマシンとの接続が閉塞された際における、サーバで処理中のリクエスト情報

  それぞれの採取レベルのメッセージについて以下で説明します。

(1)connect
[メッセージ]

connected to server (host = %s1, port = %s2)

[可変情報]

  %s1:サーバマシン名
  %s2:ポート番号

[意味]

  クライアントアプリケーションがサーバマシン%s1のポート番号%s2に接続しました。

(2)stub_begin
[メッセージ]

STUB: server method call start (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]

  スタブでサーバメソッド呼出しが開始しました。

注)

  静的起動インタフェースのアプリケーションでのみ出力されます。また、Javaアプリケーションでは出力されません。

(3)send_req
[メッセージ]

send request to server (request_id = %s1, intf_id = %s2, host = %s3, operation = %s4)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバマシン名
  %s4:サーバメソッド名

[意味]

  リクエストがサーバアプリケーションに送信されました。

(4)queue_in
[メッセージ]

queue request (request_id = %s1, server pid = %s2, intf_id = %s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:リクエストのディスパッチ先サーバプロセスID
  %s3:リクエストのディスパッチ先サーバのインタフェースリポジトリID

[意味]

  リクエスト(リクエストID%s1)がCORBAサービス(OD_startサービス)によって受け付けられ、キューイングされました。

(5)recv_req
[メッセージ]

receive request from client (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]

  リクエストがサーバアプリケーションに受け付けられました。

(6)skel_begin
[メッセージ]

SKEL: server method invoke start (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]

  スケルトンでのサーバメソッド呼出しが開始しました。

注)

  静的スケルトンインタフェースのアプリケーションでのみ出力されます。また、Javaアプリケーションでは出力されません。

(7)skel_end
[メッセージ]

SKEL: server method invoke end (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]

  スケルトンでのサーバメソッド呼出しが終了しました。

注)

  静的スケルトンインタフェースのアプリケーションでのみ出力されます。また、Javaアプリケーションでは出力されません。

(8)send_reply
[メッセージ]

send reply to client (request_id = %s1)

[可変情報]

  %s1:リクエストID

[意味]

  リクエストに対する返信がサーバアプリケーションから送り出されました。

(9)send_stex
[メッセージ]

send standard exception to client (request_id = %s1, excep_id = %s2, minor = 0x%s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:標準例外のID
  %s3:マイナーコード

[意味]

  標準例外がサーバアプリケーションから送り出されました。

(10)send_userex
[メッセージ]

send user exception to client (request_id = %s1, excep_id = %s2)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:ユーザ例外のID

[意味]

  ユーザ例外がサーバアプリケーションから送り出されました。

(11)recv_reply
[メッセージ]

receive reply from server (request_id = %s1)

[可変情報]

  %s1:リクエストID

[意味]

  サーバアプリケーションからのリクエスト返信をクライアントアプリケーションで受け取りました。

(12)recv_stex
[メッセージ]

receive standard exception from server (request_id = %s1, excep_id = %s2, minor = 0x%s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:標準例外のID
  %s3:マイナーコード

[意味]

  サーバアプリケーションからの標準例外をクライアントアプリケーションで受け取りました。

(13)recv_userex
[メッセージ]

receive user exception from server (request_id = %s1, excep_id = %s2)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:ユーザ例外のID

[意味]

  サーバアプリケーションからのユーザ例外をクライアントアプリケーションで受け取りました。

(14)stub_end
[メッセージ]

STUB: server method call end (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]

  スタブでサーバメソッド呼出しが終了しました。

注)

  静的スケルトンインタフェースのアプリケーションでのみ出力されます。また、Javaアプリケーションでは出力されません。

(15)close_resp
[メッセージ]

connection to client (%s1) was closed

[可変情報]

  %s1:クライアントマシンのIPアドレス

[意味]

  クライアントマシンとの接続が閉塞されました。

(16)close_init
[メッセージ]

connection to server (%s1) was closed

[可変情報]

  %s1:サーバホスト名(またはIPアドレス)

[意味]

  サーバマシンとの接続が閉塞されました。

(17)close_resp_info
[メッセージ]

request on the closed connection (request_id = %s1, server pid = %s2, intf_id = %s3, operation = %s4, oneway = %s5)

[可変情報]

  %s1:リクエストID
  %s2:リクエストのディスパッチ先サーバプロセスID
  %s3:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s4:サーバメソッド名
  %s5:onewayリクエストの場合は“yes”、それ以外の場合は“no”

[意味]

  クライアントマシンとの接続が閉塞された際における、サーバで処理中のリクエスト情報です。