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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

1.3.5 トレース情報のテキスト出力

  トレースファイルをodcvttraceコマンドでテキストファイルに変換した出力形式について説明します。


■出力形式

ProcessID   : 362
CommandLine : simple_s

thread   time          event
-------- ------------ -------------------------
000000A0 16:27:08.651 implementation is ready (implementation = IDL:test1/intf1:1.0)
ProcessID

トレース情報が採取されたプロセスのプロセスID。

CommandLine

アプリケーションのコマンド実行形式(引数を含む)。空白を含め最大127文字の文字列が表示されます。

thread

スレッドID。

time

トレース情報が採取された時間。「時:分:秒.ミリ秒」で表示されます。

event

トレース情報に記録されたイベント(“■イベント種別”を参照)。

備考

  出力文字列が127文字で切られてしまい、正しいコマンド実行文が取得できなかった際、プロセスが以下に該当する場合は、記載の方法を使用することでコマンド実行文を特定できます。

  ●プロセスがIJServerとして運用しているアプリケーションの場合

  Interstage管理コンソールの“ワークユニット:[ワークユニット名]:ログ参照”の“起動情報”にコマンド実行文全てが出力されます。また、以下のログファイルを参照することでも、コマンド実行文全てを確認できます。


J2EE共通ディレクトリ\ijserver\IJServer名\log\[プロセス通番]\info.log(デフォルト)

J2EE共通ディレクトリ/ijserver/IJServer名/log/[プロセス通番]/info.log(デフォルト)

  上記のログの詳細については、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer) ” - “IJServerのファイル構成”を参照してください。

  ●プロセスがCORBAワークユニットとして運用しているアプリケーションの場合

  Interstage管理コンソールの“ワークユニット:[ワークユニット名]:[インプリメンテーションリポジトリID]:環境設定”において、対象のワークユニットの“起動パラメタ”を確認してください。対象プロセスのワークユニット名、インプリメンテーションリポジトリIDが分からない場合は、islistaplprocコマンドを実行し、出力結果からワークユニット名とインプリメンテーションリポジトリIDを特定してください。

  または、ワークユニット定義の“Param for Executable File”(アプリケーション起動時に渡すパラメタ)を参照してください。ワークユニット定義を特定するには、islistaplprocコマンドを実行し、出力結果より対象のプロセスのワークユニット名を確認してください。このワークユニット名をワークユニット定義の“Name”と比較し、一致した定義が対象プロセスのワークユニット定義になります。

  islistaplprocコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  ●プロセスがJavaアプレットを使用した運用を行っている場合

  HTMLファイルの“PARAM NAME”の設定値を確認することで、パラメタの特定が可能です。

  ●プロセスをバッチファイル、コマンドプロンプト、シェルなどから起動した場合

  バッチファイル、コマンドプロンプト、シェルを確認してください。


注意


  CORBA_ORB_init()(C言語の場合)の引数に誤りがある場合、コマンド実行形式(CommandLine)は正しく表示されません。CORBA_ORB_init()への引数の渡し方は、“リファレンスマニュアル(API編)”の各言語のインタフェースを参照してください。ただし、Java言語の場合は、org.omg.CORBA.ORB.init()の引数に関係なく、正しく表示されない場合があります。表示されたプロセスID(ProcessID)から、psコマンド、または備考に記載した方法を使用して正しいコマンド実行形式を取得してください。