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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

1.3.2 イベント種別と採取タイミング

  トレース情報が採取されるアプリケーションの動作とイベント種別について説明します。


■アプリケーション動作と採取場所

  アプリケーションの動作と採取場所について以下に示します。

アプリケーションの動作

採取場所

備考

[サーバアプリケーション活性化]

サーバ側(ライブラリ)

BOA_impl_is_readyメソッド(他)の発行

[コネクション確立]

クライアント側(ライブラリ)

  

[リクエストの送信から応答の返信まで]

クライアント側(ライブラリ、スタブ)

  

サーバ側(CORBAサービス、ライブラリ、スタブ)

  

[コネクション切断]

クライアント側(ライブラリ)

  

[サーバアプリケーション非活性化]

サーバ側(ライブラリ)

BOA_deactivate_implメソッド(他)の発行

[その他の情報]

クライアント側、サーバ側

  

注意

  スタブ・スケルトンでトレース情報を採取するためには、プログラミング時に静的起動インタフェース・静的スケルトンインタフェースを使用する必要があります。


■トレース採取の流れ

  アプリケーションの動作と採取場所により、トレースのイベント種別が異なります。イベント種別と採取場所の関係を下図に示します。図中の番号と“■イベント種別”の番号は、一致しています。



イベント種別

[サーバアプリケーション活性化]
(1) implementation is ready (implementation = %s1)

[可変情報]
  %s1:インプリメンテーションリポジトリID

[意味]
  インプリメンテーションリポジトリID%s1のサーバアプリケーションが活性状態になりました。

[コネクション確立]
(2) connected to server (host = %s1, port = %s2)

[可変情報]
  %s1:サーバマシン名
  %s2:ポート番号

[意味]
  クライアントアプリケーションがサーバマシン%s1のポート番号%s2に接続しました。

[リクエストの送信から応答の返信まで]
(3) STUB: server method call start (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]
  スタブのサーバメソッド呼出しが開始しました。
注)

  • 静的起動インタフェースのアプリケーションで出力されます。

  • Javaアプリケーションでは出力されません。

(4) send request to server (request_id = %s1, intf_id = %s2, host = %s3, operation = %s4)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバマシン名
  %s4:サーバメソッド名

[意味]
  リクエストが送信されました。

(4)-1 client: The number of requests on a process exceeded the maximum limit

[意味]
  クライアントアプリケーションが同時に送信できるリクエスト数が環境設定で設定された数を超えました(od10969メッセージと同等の情報)。

(4)-2 The number of connections to a server exceeded the maximum limit

[意味]
  クライアントアプリケーションからサーバに接続するコネクション数が環境設定で設定した数を超えて接続しようとしました(od10917メッセージと同等の情報)。

(5) queue request (request_id = %s1, server pid = %s2, intf_id = %s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:リクエストのディスパッチ先サーバプロセスID
  %s3:リクエストのディスパッチ先サーバのインタフェースリポジトリID

[意味]
  リクエストID%s1のリクエストがCORBAサービス(OD_startサービス)によって受け付けられ、キューイングされました。
  %s2が0の場合は、空き状態のサーバが存在しなかったためキューイング時にディスパッチ先サーバプロセスが決定されなかったことを示します。

(5)-1 server: The number of requests exceeded the maximum limit

[意味]
  サーバマシンにおいて同時に処理できるリクエスト数が環境設定で設定された数を超えました(od10968メッセージと同等の情報)。

(5)-2 The number of connections from clients exceeded the maximum limit

[意味]
  サーバでクライアントから受け付けるコネクション数が環境設定で設定した数を超えて、リクエストを受け付けました(od10918メッセージと同等の情報)。

(6) receive request from client (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]
  リクエストがサーバアプリケーションに受け付けられました。

(7) SKEL: server method invoke start (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]
  スケルトンのサーバメソッド呼出しが開始しました。
注)

  • 静的スケルトンインタフェースのアプリケーションで出力されます。

  • Javaアプリケーションでは出力されません。

(8) SKEL: server method invoke end (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]
  スケルトンのサーバメソッド呼出しが終了しました。
注)

  • 静的スケルトンインタフェースのアプリケーションで出力されます。

  • Javaアプリケーションでは出力されません。

(9) send reply to client (request_id = %s1)

[可変情報]
  %s1:リクエストID

[意味]
  リクエストからの返信がサーバアプリケーションから送り出されました。

(9)-1 send standard exception to client (request_id = %s1, excep_id = %s2, minor = 0x%s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:標準例外のID
  %s3:マイナーコード

[意味]
  標準例外がサーバアプリケーションから送り出されました。

(9)-2 send user exception to client (request_id = %s1, excep_id = %s2)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:ユーザ例外のID

[意味]
  ユーザ例外がサーバアプリケーションから送り出されました。

(9)-3 fail to send reply to client (request_id = %s1, from = %s2, intf_id = %s3, operation = %s4)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:クライアントマシンのIPアドレス
  %s3:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s4:サーバメソッド名

[意味]
  応答の送信に失敗しました(od10605メッセージと同等の情報)。

(10) receive reply from server (request_id = %s1)

[可変情報]
  %s1:リクエストID

[意味]
  クライアントアプリケーションがサーバアプリケーションからの返信を受け取りました。

(10)-1 receive standard exception from server (request_id = %s1, excep_id = %s2, minor = 0x%s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:標準例外のID
  %s3:マイナーコード

[意味]
  クライアントアプリケーションがサーバアプリケーションから送り出された標準例外を受け取りました。

(10)-2 receive user exception from server (request_id = %s1, excep_id = %s2)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:ユーザ例外のID

[意味]
  クライアントアプリケーションがサーバアプリケーションから送り出されたユーザ例外を受け取りました。

(11) STUB: server method call end (request_id = %s1, intf_id = %s2, operation = %s3)

[可変情報]
  %s1:リクエストID
  %s2:サーバアプリケーションのインタフェースリポジトリID
  %s3:サーバメソッド名

[意味]
  スタブのサーバメソッド呼出しが終了しました。
注)

  • 静的起動インタフェースのアプリケーションで出力されます。

  • Javaアプリケーションでは出力されません。

(12) connection to server (%s1) time out

[可変情報]
  %s1:サーバマシン名

[意味]
  クライアントからのリクエストが待機時間(configファイルのperiod_receive_timeout)を超えても復帰しなかったため、クライアントでタイムアウトが発生しました(od10925メッセージと同等の情報)。

[コネクション切断]
(13) connection to client (%s1) was closed

[可変情報]
  %s1:クライアントマシンのIPアドレス

[意味]
  クライアントマシンとの接続が閉塞されました。

(14) connection to server (%s1) was closed

[可変情報]
  %s1:サーバホスト名(またはIPアドレス)

[意味]
  サーバマシンとの接続が閉塞されました。

(15) connection to client (%s1) time out

[可変情報]
  %s1:クライアントマシンのIPアドレス

[意味]
  クライアントからのリクエスト送信が無通信監視時間(configファイルのperiod_idle_con_timeout)を超えてもなかったため、サーバでタイムアウトが発生しました。

[サーバアプリケーション非活性化]
(16) implementation is deactivated (implementation = %s1)

[可変情報]
  %s1:インプリメンテーションリポジトリID

[意味]
  サーバが非活性状態になりました。

[その他の情報]
information : (%s1, %s2): %s3, %s4

[可変情報]
  %s1:ファイル名
  %s2:行番号
  %s3:エラー詳細
  %s4:エラー番号

[意味]
  CORBAサービス(ObjectDirector)の情報メッセージです(od10924メッセージと同等の情報)。