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Interstage Studio ユーザーズガイド
Interstage

B.4.2 J2EEアプリケーションの移行に関する注意点

J2EEアプリケーションの移行に関する注意点を説明します。

旧バージョンのInterstage Application Serverで運用するJ2EEアプリケーションを開発する

J2EEアプリケーションのプロジェクトを移行した場合、サーバランタイムはデフォルトでは「Interstage Application Server V10.0 IJServer(J2EE)」になっています。旧バージョンのInterstage Application Serverで運用するJ2EEアプリケーションのプロジェクトの場合には、プロジェクトのプロパティの[ターゲットランタイム]でサーバランタイムの変更を行う必要があります。

注意

旧バージョンのInterstage Application Serverで運用するJ2EEアプリケーションを開発する場合には、インストール時にアプリケーションサーバをインストールしないでください。その代わりとして、開発したいバージョンのInterstage Application Serverのクライアントパッケージをインストールし、デバッグについてはリモート環境のサーバを利用して行う必要があります。

実行環境をIJServer(J2EE)からIJServerクラスタに変更する

旧バージョンのInterstage Application Serverで運用していたJ2EEアプリケーションを、IJServerクラスタで動作させる場合には、プロジェクトのプロパティの[ターゲットランタイム]でサーバランタイムの変更を行う必要があります。

注意

以下のJ2EEアプリケーションについては注意事項があります。

  • Enterprise Bean (Container-managed Persistence)

    CMP拡張情報ファイルはIJServer(J2EE)で動作させるためのファイルです。IJServerクラスタで動作させるためには、Interstage Application Serverのマニュアルを参考にファイルをIJServer(クラスタ)用に変更してください。

  • Webサービス

    IJServer(J2EE)で運用していたWebサービス(JAX-RPC)は、IJServerクラスタで実行することができません。詳細はInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。

J2EEアプリケーションからJava EEアプリケーションへの移行

J2EEアプリケーションをJava EEアプリケーションに移行するには、各アプリケーションの変更点を参照してアプリケーションを更新してください。

EJB2.0からEJB2.1への移行

EJB2.0に準拠した資産をEJB2.1準拠に移行するには、以下の手順に従ってください。

注意

EJB2.1に移行した場合は、Interstage Application Serverではリモート環境からEJBアプリケーションにアクセスすることはできません。

1) プロジェクト新規作成

EJBプロジェクトウィザードで新規にEJBプロジェクトを作成します。このとき、ウィザードの[EJB モジュール バージョン]で[2.1]を選択してください。

2) 旧資産のインポート

インポートウィザードを使用して旧資産をインポートします。
メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択して、インポートウィザードを起動します。[インポートソースの選択]で[一般] > [ファイルシステム]を選択して、旧資産の必要な資産(ソースファイル、deployment descriptorなど)をインポートしてください。deployment descriptorはソースフォルダのMETA-INFフォルダ配下に格納してください。deployment descriptorは、EJBプロジェクト作成時に生成されますが、インポート時に既存資産のdeployment descriptorを上書きしてください。

ポイント

以下のフォルダはインポート対象から外してください。

  • .externalToolBuilders

  • .settings

  • bin

  • src

  • distribute

3) deployment descriptorの更新

deployment descriptorをEJB2.0からEJB2.1形式に変更します。変更は、deployment descriptorをXMLエディタで開き、XMLを直接変更する必要があります。

4) Javaソースの修正

EJB2.0からEJB2.1への移行ではソースの修正の必要はありません。

EJB1.0またはEJB1.1からEJB2.0への移行

EJB1.0またはEJB1.1に準拠した資産をEJB2.0準拠に移行するには、以下の手順に従ってください。

1) プロジェクト新規作成と旧資産のインポート

ワークベンチで作成していない資産については、以下の処理を行う必要があります。

  1. EJBプロジェクトを新規に作成します。
    [EJB モジュール バージョン]の指定では、[2.0]を指定します。

  2. インポートウィザードを使い旧資産をインポートします。

メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択すると、インポートウィザードが選択できますので、ウィザードを選択し、必要な資産のインポートを行ってください。EJB1.0または、EJB1.1からEJB2.0に移行する場合には、deployment descriptorは、インポートしません。

2) deployment descriptorの更新

プロジェクト作成時に生成されたdeployment descriptorをXMLエディタで開き、XMLを直接変更する必要があります。必要な情報を設定して、deployment descriptorを更新します。

3) Javaソースの修正

EJB1.1からEJB2.0への移行ではソースの修正は必要ありません。EJB1.0からの移行の場合は以下の処理について適宜修正してください。

J2EEアプリケーションクライアント1.3からJ2EEアプリケーションクライアント1.4への移行

J2EEアプリケーションクライアント1.3に準拠した資産をJ2EEアプリケーションクライアント1.4準拠に移行するには、以下の手順に従ってください。

1) プロジェクト新規作成

アプリケーションクライアントプロジェクトウィザードで新規にアプリケーションクライアントプロジェクトを作成します。[アプリケーションクライアントモジュールバージョン]の指定では、[1.4]を指定します。

2) 旧資産のインポート

インポートウィザードを使用して旧資産をインポートします。
メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択して、インポートウィザードを起動します。[インポートソースの選択]で[一般] > [ファイルシステム]を選択して、旧資産の必要な資産(ソースファイル、deployment descriptorなど)をインポートしてください。deployment descriptorはソースフォルダのMETA-INFフォルダ配下に格納してください。deployment descriptorは、アプリケーションクライアントプロジェクト作成時に生成されますが、インポート時に既存資産のdeployment descriptorを上書きしてください。

3) deployment descriptorの更新

deployment descriptorをJ2EEアプリケーションクライアント1.3からJ2EEアプリケーションクライアント1.4形式に変更します。変更は、deployment descriptorをXMLエディタで開き、XMLを直接変更する必要があります。