ここではコンポーネントデザイナの資産を移行する際の固有の注意点を説明します。
Interstage Apworks V7.0L10、および、それ以前のバージョンのInterstage Apworksで作成したコンポーネントデザイナのプロジェクトを、ワークベンチのインポート機能を使用して移行することができます。
以下のコンポーネントデザイナのプロジェクトを移行できます。
移行可能なプロジェクト |
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Pure Javaアプリケーション 注1) |
JavaBeans 注1) |
アプレット 注1) |
Enterprise JavaBeans 注1) 注2) |
Webアプリケーション 注1) 注3) |
Webアプリケーション(Apcoordinator) 注1) 注4) |
注1)ホスト画面連携フレームワーク、ホスト画面連携フレームワーク(Apcoordinator)、SOAPサーバアプリケーション(Apcoordinator)を使用したアプリケーションは移行できません。
注2)EJB規約バージョンが1.0のEnterprise JavaBeansは移行できません。
注3)XML表示入力アプリケーション、拡張タグライブラリアプリケーションは移行できません。
注4)携帯端末対応Apcoordinatorは移行できません。
注意
ワークベンチでサポートしていない以下のプロジェクト種別、および、アプリケーション種別はインポートできません。
iアプリ
MIDPアプリケーション
EJB規約バージョンが1.0 のEnterprise JavaBeansプロジェクト
ホスト画面連携フレームワークを使用したアプリケーション
SOAPサーバアプリケーション(Apcoordinator)
XML表示入力アプリケーション
拡張タグライブラリアプリケーション
携帯端末対応Apcoordinator
AIM連携アプリケーション
標準アプリケーション
フロントGUI(エミュレータ)
フロントGUI(MeFt)
フロントGUI(ACM)
ActiveXコントロール
ワークフローアプリケーション(FlowACT)
ActiveXコントロール(FlowACT)
CAAプロジェクト(Pure Java)
CAAプロジェクト(Enterprise JavaBeans)
COBOLアプリケーション
CORBAサーバ
CORBAクライアント
コンポーネントトランザクションアプリケーション
電子フォームアプリケーション(Apcoordinator)
電子フォームアプリケーション
コンポーネントデザイナで設定しているクラスパスは、すべてインポートされたプロジェクトのビルドパスに追加されます。いずれかのクラスパスが存在しない場合はビルド時にエラーになります。ビルドパスはインポート後に適切に変更してください。
コンポーネントデザイナで作成した資産格納庫は移行できません。
コンポーネントデザイナのサブプロジェクトを利用したインポート用の作業プロジェクトを作成することで、複数のプロジェクトを一括してインポートすることができます。以下に複数のプロジェクトを一括してインポートする手順を示します。
コンポーネントデザイナで、他のプロジェクトの親プロジェクトとなるインポート用の作業プロジェクトを作成します。
インポートするプロジェクトのプロジェクトフォルダをエクスプローラで開き、プロジェクトファイル「プロジェクト名.prj」をドラッグし、コンポーネントデザイナのプロジェクト表示域に表示されているインポート用の作業プロジェクトのプロジェクトファイル(インポート用の作業プロジェクト名がworkの場合、work.prj)にドロップします。
[ファイル追加]ダイアログボックスが表示されますので、[OK]をクリックします。
インポートするプロジェクトがインポート用の作業プロジェクトのサブプロジェクトとして追加されます。
インポートするコンポーネントデザイナのすべてのプロジェクトに対し、2.の操作を行います。
コンポーネントデザイナを終了します。
ワークベンチを起動し、メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択し、[既存のコンポーネントデザイナのプロジェクトをワークスペースへ]を選択します。
[インポートするプロジェクト]に1.で作成したインポート用の作業プロジェクトのプロジェクトファイルを指定します。
[サブプロジェクトのインポート]をチェックし、[終了]をクリックすると、インポート用の作業プロジェクトとそのサブプロジェクトすべてがインポートされます。
インポート完了後、インポートされたインポート用の作業プロジェクトをワークベンチから削除します。
インポート後のプロジェクトには、そのプロジェクトの種類で標準的に使用される事前定義ライブラリが、ビルドパスに追加されます。標準で追加されない事前定義ライブラリを使用する場合は、ビルドパスにその事前定義ライブラリを追加してください。
コンポーネントデザイナで設定していたクラスパスは、すべてインポートされたプロジェクトのビルドパスに追加されます。事前定義ライブラリで解決されるJARファイルがビルドパスに直接指定されている場合、そのJARファイルはビルドパスに指定する必要はありません。そのようなJARファイルはビルドパスより削除してください。また、インストールフォルダの違いでJARファイルが見つからないものがあります。Javaコンパイルで参照されないJARファイルや事前定義ライブラリで解決されるJARファイルは、ビルドパスより削除してください。個別に追加したライブラリは、適切な場所にライブラリがあるか確認してください。
インポート時には、プロジェクトの種類、ファイルの種類、ファイルの設定によってファイルの配置場所が決まります。インポート時の標準的な配置では、Interstage Studioで開発するうえでは適切ではない場所に配置されるファイルもあります。インポート後は、各ファイルが正しい配置となっているか確認し、適切な配置となっていないファイルは適切な配置に移動してください。
以下に、インポート機能がファイルを配置する規則を示します。
Javaソースファイル(*.java)は、ソースフォルダ配下に配置されます。
プロジェクトのプロパティの[構築]タブで、リソース結合対象としてチェックしているファイルは、ソースフォルダ配下に、元のフォルダ構成のまま配置されます。
プロジェクトのプロパティの[構築]タブで、リソース結合対象としてチェックしていないファイルは、プロジェクトフォルダ配下に、元のフォルダ構成のまま配置されます。
SPTファイル(*.spt)は、プロジェクトフォルダに配置されます。
インポートするプロジェクトがWebアプリケーションおよびWebアプリケーション(Apcoordinator)の場合、HTMLファイルとJSPファイルは、ContextRootフォルダ配下に元のフォルダ構成のまま配置されます。ただし、一部のJSPファイルは、ContextRoot/pagesフォルダに配置されるものがあります。
それ以外のプロジェクト種別の場合、HTMLファイルはプロジェクトフォルダ配下に元のフォルダ構成のまま配置されます。
インポートするプロジェクトがWebアプリケーションおよびWebアプリケーション(Apcoordinator)の場合、WEB-INFフォルダにあるファイルは、ContextRoot/WEB-INFフォルダに配置されます。
インポートするプロジェクトがEnterprise JavaBeansの場合、ejb-jar.xmlはソースフォルダ配下のMETA-INFフォルダに配置されます。
application-client.xmlは、ソースフォルダ配下のMETA-INFフォルダに配置されます。
コンポーネントデザイナの構築オプションで[Beanのシリアライズファイル(*.ser)をリソースとして扱う]がチェックされている場合は、プロジェクトフォルダ直下にあるすべての .serファイルがソースフォルダに配置されます。
Webアプリケーションや、Webアプリケーション(Apcoordinator)では、HTMLファイルとJSPファイル、および、WEB-INFフォルダ内にあるファイルだけがContextRootフォルダ配下に配置されます。その他のファイルは、リソース結合対象かどうかによってソースフォルダ配下やプロジェクトフォルダ配下に元のフォルダ構成のまま配置されます。
HTMLやJSPから参照するリソースファイルを確認し、適切な配置となるようにファイルを移動してください。
リソース結合対象となっているファイルは、基本的にソースフォルダ配下に配置されます。このため、テキストファイルなどのビルドの対象としないファイルもソースフォルダ配下に配置される場合があります。ビルドの対象としないファイルは、ソースフォルダ配下から適切な位置に移動してください。