差分データ用の抽出データファイルの作成手順について説明します。
差分ログファイルへのデータ書込みは、差分ログの取得を開始する(lxrepenaコマンド)ことにより、自動的に行われます。
ただし、データベースの更新アプリケーションのトランザクションとは非同期に行われるため、データベースの最新データが差分ログに格納されていない場合があります。データベースのデータと同期をとりたい場合には、lxreplogコマンドを使用して強制的に差分ログの追出しを実施してください。
同期合わせをしない場合は、以下の手順は必要ありません。
強制的な差分ログの追出しは以下の手順となります。
データベースの更新アプリケーションを停止します。
差分ログファイルに格納していない差分ログを、差分ログファイルに追い出します。差分ログファイルの追出しは、lxreplogコマンドのFオプションを実行します。
以下に、差分ログの追出しの操作例を示します。
(データベースの更新アプリケーションの停止) (1) lxreplog -F (2)
(1)データベースの更新アプリケーションを停止します。
(2)強制的に差分ログを追い出します。
lxreplogコマンドはLinkexpress Replication optionが提供しているコマンドです。lxreplogコマンドについては、“Linkexpress Replication option 説明書”を参照してください。
directorに差分データを取り込むための入力ファイルとなる、抽出データファイルを作成します。
差分データ用の抽出データファイルの作成は以下の手順となります。
shunrdbコマンドのrオプションの“diff”を実行して、差分ログファイルから抽出データファイルを作成します。抽出定義は、初期データ用の抽出データファイル作成時に指定した定義名を指定します。
以下に、差分データ用の抽出データファイル作成の操作例を示します。
抽出定義名は“書籍データ抽出定義”です。
作成される抽出データファイル名は“/usr/XML/list1”です。
shunrdb -r diff -l 書籍データ抽出定義 -f /usr/XML/list1 -w /tmp
shunrdbコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
抽出データファイルの作成が正常に完了した後は、directorに対して差分データの取込みを実施してください。差分データの取込みについては、“4.3.2 差分データによる検索用データの再登録”を参照してください。
差分データ用の抽出データファイルを作成する場合は、lxrepenaコマンドにより差分ログの取得を開始しておく必要があります。