初期データ用の抽出データファイルの作成手順について説明します。
抽出定義ファイルを作成して、lxrepcreコマンドでLinkexpress Replication optionに登録します。
抽出定義の登録は以下の手順となります。
抽出定義をテキスト形式のファイルとして作成します。
抽出定義の設計方法については、“2.2.4 抽出定義”を参照してください。
lxrepcreコマンドを実行して、作成した抽出定義を登録します。登録した抽出定義の内容は、lxrepprtコマンドで参照することができます。
以下に、抽出定義の登録例を示します。
抽出定義ファイル名は“/home/XML/repdef/repdef01.txt”です。
(ユーザによる抽出定義ファイルの作成) (1) lxrepcre /home/XML/repdef/repdef01.txt (2)
(1)抽出定義ファイルを作成します。
(2)抽出定義を登録します。
lxrepcreコマンドおよびlxrepprtコマンドは、Linkexpress Replication optionが提供しているコマンドです。
抽出定義の記述形式、lxrepcreコマンドおよびlxrepprtコマンドの詳細については、“Linkexpress Replication option 説明書”を参照してください。
directorに初期データを取り込む時の入力ファイルとなる、抽出データファイルを作成します。
初期データ用の抽出データファイルの作成は以下の手順となります。
shunrdbコマンドのrオプションの“all”を実行して、データベースの表に格納されているすべてのデータから、初期データ用の抽出データファイルを作成します。
以下に、初期データ用の抽出データファイル作成の操作例を示します。
抽出定義名は“書籍データ抽出定義”です。
作成される抽出データファイル名は“/usr/XML/list1”です。
shunrdb -r all -l 書籍データ抽出定義 -f /usr/XML/list1 -w /tmp
shunrdbコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
抽出先ディレクトリ(上記の例では“/usr/XML”)がない場合は、shunrdbコマンド実行前に抽出先ディレクトリを作成してください。また、抽出先ディレクトリに書込み権がない場合は、書込み権を付加しておいてください。
初期データ用の抽出データファイルの作成後、差分ログの取得を開始するまでは、抽出定義に登録した表を更新しないでください。
抽出定義に登録した表の更新中は、初期データ用の抽出データファイルを作成しないでください。
初期データ用の抽出データファイルの作成が正常に完了した後は、directorに対して初期データの取込みを実施してください。初期データの取込みについては、“4.3.1 初期データによる検索用データの登録”を参照してください。
差分データを使ってShunsakuのデータを更新する場合は、準備として差分ログを取得します。
差分ログの取得は以下の手順となります。
差分ログファイルに差分ログを蓄積します。抽出定義名を入力情報としてlxrepenaコマンドを実行します。これにより、差分ログの取得が開始され、差分ログファイルに差分ログが蓄積されます。
以下に、差分ログの取得開始の操作例を示します。
抽出定義名は“書籍データ抽出定義”です。
lxrepena -r 書籍データ抽出定義
lxrepenaコマンドはLinkexpress Replication optionが提供しているコマンドです。lxrepenaコマンドについては、“Linkexpress Replication option 説明書”を参照してください。
ポイント
差分ログは、lxrepenaコマンドの実行により自動的に取得が開始され、lxrepdisコマンドの実行により取得が終了します。
注意
lxrepenaコマンドは、初期データ用の抽出データファイルを作成した後、対象のデータベースの表を更新する前に、実行してください。
差分ログの取得は、Symfoware Serverの停止またはシステムの停止により解除されることはありません。