Symfowareデータベースからデータを抽出するrdbunlコマンドでは、抽出する範囲を絞り込むことができます。また、データベースとの連携に利用するCRing DCは、抽出したデータを加工・編集できます。
データベースサーバ上でのデータ抽出時にデータを絞り込むかどうか、ディレクタサーバにデータを転送後にCRing DCで加工・編集するかどうかなど、運用について検討します。
抽出内容の検討
データベースのデータをどのような範囲で抽出するかを検討します。
以下の例では、rdbunl コマンドにより、1つの表を1つのファイルに出力しています。
図2.2 rdbunlコマンドによる抽出例
rdbunl コマンドの詳細は、“Symfoware Server RDB運用ガイド”および“FUJITSU Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
加工・編集内容の検討
データベースから取り出したデータをCRing DCで加工・編集する必要性および加工・編集内容について検討します。
CRing DCでは、以下のデータ加工が行えます。
データ加工パターン | 説明 | Shunsaku連携テンプレートでの利用(注) |
---|---|---|
データ結合 | 複数の入力データを1つに結合 | - |
伝票形式 | 伝票の形式に変換 | - |
文字コード変換 | シフトJIS、EUCなどの異なる文字コードの変換 | ○ |
型変換 | 符号付きパック10進数の変換 | - |
文字列編集 | 文字列の切り取り・結合(例:日付の編集など) | - |
項目選択 | レコード内の項目を選択し、新たなファイルを作成 | ○ |
演算 | 四則演算(例:単価・数量から金額を計算) | ○ |
項目コード変換 | コードに対応する値に置換(例:営業所コード→営業所名) | ○ |
CSV変換 | 固定長のファイルをCSVファイルに変換 | ○ |
ソート | ソート(例:商品コードによるソート) | ○ |
フィルタリング | 条件によるレコード抽出または削除 | ○ |
ユニーク化 | 同一レコードを1つのレコードに集約 | - |
ファイルの結合(ファイルの縦結合) | ファイルを縦に結合(例:営業所別の売上をマージ) | ○ |
マッチング(ファイルの横結合) | マスタとデータをキー項目で突き合わせて横結合 | ○ |
XML変換 | CSV形式のデータをXML形式に変換 | ○ |
注)Shunsaku連携テンプレートで利用しているかどうかを示します。
なお、テンプレートで利用していないデータ加工パターンも、業務定義を行うときに追加することができます。
○:利用している
-:利用していない
以下の例では、2つのマスタデータと2つの売上データの表を1つのデータに加工しています。
図2.3 データ加工例
加工・編集の詳細は、“Interstage CollaborationRing Data Collection Server Visual Designer ヘルプ”の“データ加工のパターン”および“Interstage CollaborationRing Data Collection Server ユーザーズガイド”を参照してください。