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Interstage Shunsaku Data Manager データベース連携ガイド
Interstage

2.3.2 抽出内容と加工・編集内容の検討

Symfowareデータベースからデータを抽出するrdbunlコマンドでは、抽出する範囲を絞り込むことができます。また、データベースとの連携に利用するCRing DCは、抽出したデータを加工・編集できます。


データベースサーバ上でのデータ抽出時にデータを絞り込むかどうか、ディレクタサーバにデータを転送後にCRing DCで加工・編集するかどうかなど、運用について検討します。


抽出内容の検討

データベースのデータをどのような範囲で抽出するかを検討します。

以下の例では、rdbunl コマンドにより、1つの表を1つのファイルに出力しています。


図2.2 rdbunlコマンドによる抽出例

rdbunl コマンドの詳細は、“Symfoware Server RDB運用ガイド”および“FUJITSU Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。


加工・編集内容の検討

データベースから取り出したデータをCRing DCで加工・編集する必要性および加工・編集内容について検討します。


CRing DCでは、以下のデータ加工が行えます。

データ加工パターン

説明

Shunsaku連携テンプレートでの利用(注)

データ結合

複数の入力データを1つに結合

伝票形式

伝票の形式に変換

文字コード変換

シフトJIS、EUCなどの異なる文字コードの変換

型変換

符号付きパック10進数の変換

文字列編集

文字列の切り取り・結合(例:日付の編集など)

項目選択

レコード内の項目を選択し、新たなファイルを作成

演算

四則演算(例:単価・数量から金額を計算)

項目コード変換

コードに対応する値に置換(例:営業所コード→営業所名)

CSV変換

固定長のファイルをCSVファイルに変換

ソート

ソート(例:商品コードによるソート)

フィルタリング

条件によるレコード抽出または削除

ユニーク化

同一レコードを1つのレコードに集約

ファイルの結合(ファイルの縦結合)

ファイルを縦に結合(例:営業所別の売上をマージ)

マッチング(ファイルの横結合)

マスタとデータをキー項目で突き合わせて横結合

XML変換

CSV形式のデータをXML形式に変換

注)Shunsaku連携テンプレートで利用しているかどうかを示します。
なお、テンプレートで利用していないデータ加工パターンも、業務定義を行うときに追加することができます。
○:利用している
-:利用していない

以下の例では、2つのマスタデータと2つの売上データの表を1つのデータに加工しています。


図2.3 データ加工例

加工・編集の詳細は、“Interstage CollaborationRing Data Collection Server Visual Designer ヘルプ”の“データ加工のパターン”および“Interstage CollaborationRing Data Collection Server ユーザーズガイド”を参照してください。