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 Apcoordinator入門ガイド
Interstage

3.3.4 入出力ページの作成

作成したデータBeanに対して、それらに対応する入出力ページを作成します。

作成する入出力ページ名と対応するデータBean名を関連付けます。画面領域名は以下の様に分割されています。

"body"領域は、データBeanによって画面を切り替えます。

表示する内容

データBean

行動予定一覧表

ScheduleBean

課員の予定項目一覧

UserScheduleBean

入出力ページと対応するデータBeanの関係は以下のようになります。

入出力ページ名

データBean名

ページで表示する内容の説明

title.jsp

TitleBean

タイトルと今日の日付の表示

table.jsp

ScheduleBean

行動予定表一覧の表示(表形式)

userschedule.jsp

UserScheduleBean

課員別行動予定の変更画面の表示

usermenu.jsp

ProfileBean

課員選択画面の表示

上の情報より入力すべき情報の一覧をまとめます。「ラベル名」は入出力ページに表示されるボタンのラベル名です。このラベル名はあとで変更が可能です。

入出力ページ名

データBean

表示領域名

表示モード

コマンド

ラベル名

説明

title.jsp

board.TitleBean

title

(なし)

(なし)

(なし)

タイトル

table.jsp

board.ScheduleBean

body

(なし)

(なし)

(なし)

予定一覧

userschedule.jsp

board.UserScheduleBean

body

(なし)

update

予定表更新

課員別予定

usermenu.jsp

board.ProfileBean

menu

(なし)

selectuser

選択

課員選択

注:このサンプルでは表示モードは使用していません。1つのデータBeanで複数の画面を扱うときは表示モードを使用してください。

定義に必要な情報を整理後、ページを作成します。最初にmain.jspに記述を追加します。このページはすべてのHTTPリクエストに対して、必ず呼び出されるページです。このページで画面上の領域を定義します。"title","menu","body"の配置はT字型になるので、1行目をひとつのセルにして、テーブルを使います。

main.jspのソースは以下のとおりです。赤字が追加・修正したところです。

次に他の入出力ページを作成します。まずusermenu.jspを作成します。以下の手順で行います。

Interstage Studioのメイン画面で、[ファイル]メニューの[新規] > [入出力ページ(Apcoordinator)]を選択します。

以下のダイアログが表示されます。

それぞれの項目の意味は以下のとおりです。

項目

意味

プロジェクト名

入出力ページの追加先プロジェクト

ファイル名

入出力ページのファイル名(拡張子jspを除いた名前)

入力データ

入出力ページが使用するBeanの種別を指定します。データBeanかXMLデータBeanが選択できます。

データBean

入出力ページに対応するデータBean名(パッケージ名を付けた名前)

表示領域名

画面上で表示される領域名

表示モード

同じ表示領域で表示を切り替えるときに用いる

コマンド(ボタン名)

ボタンに割り付けられているコマンド名

ラベル

ボタンのラベルとなる文字列

uji:getPropertyを利用して入出力ページを生成

jsp:getPropertyを使用する場合はチェックを外してください。

表示モードは、複数の入出力ページで同じデータBeanを使う場合は、入出力ページ切り替えのためモード名を別にする必要があります。

追加ボタンを押すことにより、ボタンの追加ができます。コマンドは前表で用いたものと同じものを使います。ラベル欄にはボタン上に表示される文字列を入力します。

usermenu.jspに関して入力する項目は以下のとおりです。

項目

意味

プロジェクト名

board

ファイル名

usermenu

入力データ

データBean

データBean

board.ProfileBean

表示領域名

menu

表示モード

(なし)

コマンド(ボタン名)

selectuser

ラベル

選択

データBeanの指定は、[参照]ボタンを使って、[ファイルを開く]ダイアログから選択することが可能です。

"ProfileBean.java"を選択して、[開く]ボタンを押します。コマンドとラベル名の入力は、右側にある[追加]ボタンを押すと以下のようになります。[コマンド]と[ラベル]を入力します。

[追加]ボタンを押します。ボタンは一つだけなので、[閉じる]を押して終了します。

上記項目を入力したあとの画面は以下のようになります。

[完了]ボタンを押すと、usermenu.jspのひな型が生成されます。以下のソースになります。

usremenu.jspのひな型を以下のように変更します。

上記のJSP内で最も重要な個所は、"uji:comboBox"タグです。

"uji:comboBox"にはコンボボックス表示に使用するデータBeanと、そのBeanの内部で定義されている変数の組を記述します。

タグの属性として、"bean"と"property"がありますが、"bean"は、"uji:useBean"のidで定義されている領域名(この場合はmenu)を入れます。実際は"cls"属性に記述されている"ProfileBean"が"usermenu.jsp"との間でデータをやり取りします。

"property"は"ProfileBean"の中に定義されているプロパティ名を書きます。この場合はコンボボックスタグを使うので、プロパティusernameはComboBoxクラスのインスタンス(実体)でなければなりません。

その他の入出力ページ(userschedule.jsp, title.jsp, table.jsp)に関しても、usermenu.jspと同様に入力を行います。ソースは以下のとおりです。ウィザードで雛型を作り、以下のソースをコピーしてください。なお、userschedule.jspのボタンのラベルは「予定表更新」、コマンド(ボタン名)は「update」とします。

これで、すべての入出力ページができました。