抽出処理が無応答になるトラブル、および対象方法について説明します。
抽出コマンドを実行すると無応答状態になる。
抽出制御サーバ上でdereqstateコマンドを-cオプションをつけて実行し、抽出処理の実行状況を出力します。
dereqstate -s dereq1 -c <Enter> Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00 JobId RecId Elapse Class FileId Stage S-Elapse InFile select1 R00000001 5.200 A 1 WAIT 5.120 "/home/DE1/Input/input1.csv" select2 R00000002 0.300 A 0 RSC 0.250 ""
コマンドの結果を以下の観点で確認してください。該当する事象に応じて対処を行います。
大量の蓄積データファイルが選択されていないか
「Stage」が「WAIT」になっている蓄積データファイルが大量に表示されている場合、データ抽出セルの空き待ちが発生しています。意図せずに大量の蓄積データファイルが選択されている場合、条件式にCPMキーが含まれていないなど、実行時の抽出条件式に問題があります。
「Stage」が「WAIT」で、「S-Elapse」の値が大きくないか
「S-Elapse」の値が大きい場合、データ抽出セルに空きがないために抽出処理が長時間化しています。実行クラスに割り当てられているデータ抽出セル数に対して抽出要求数が多すぎる、または1回の抽出で選択されているファイル数が多すぎます。
「Stage」が「RSC」で、「S-Elapse」の値が大きくないか
「S-Elapse」の値が大きい場合、資源管理のファイル選択に問題があります。資源管理ログから資源管理に問題が発生していないか確認してください。
dereqstateコマンドの結果、実行中の抽出処理が表示されない場合、抽出コマンドによる抽出結果中間ファイルのマージ処理に時間がかかっています。
抽出条件にCPMキーが含まれていない、またはCPMキーに対する検索式にパターンを使用しているなど、抽出条件式の書き方によってはInterstage Information Storageは抽出対象となる蓄積データファイルを絞り込むことができません。そのため指定したカテゴリに格納されているすべての蓄積データファイルを抽出対象とします。
誤ってCPMキーを含まない抽出条件を実行すると、抽出時間が長時間におよび、コマンドは無応答のように見えます。
また、資源管理に障害が発生している場合、標準では8分後にファイル選択処理がタイムアウトとなり、異常終了します。
抽出対象となるファイル数が多すぎる場合、実行中の抽出コマンドを強制終了した後、抽出条件にCPMキーを加える、または抽出条件式の書き方を見直してください。
資源管理に障害が発生していた場合、資源管理ログファイルに出力されたメッセージをもとに、“メッセージ集”を参照して対処してください。
抽出コマンドによる抽出結果中間ファイルのマージ処理に時間がかかっている場合、コマンドが完了するまでお待ちください。
参照
抽出条件式とファイル選択の関係については“解説書”の“データ抽出時のファイル自動選択”を参照してください。
dereqstateコマンドの表示項目の詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。