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Interstage Information Storage コマンドリファレンス
Interstage

2.59 sfcsetup

名前

sfcsetup - 管理パーティションの初期化、DSS サーバ情報の登録、削除、表示、管理パーティションパスの表示、および sfcfrmd デーモン起動方法の登録、表示


形式1

sfcsetup -c [ -f ] device

形式2

sfcsetup -a device

形式3

sfcsetup -d

形式4

sfcsetup -m [ startup_mode ]

形式5

sfcsetup -p

形式6

sfcsetup

機能説明

sfcsetup は、管理パーティションの初期化、管理パーティションへの DSS サーバ情報の登録、削除、表示、管理パーティションのパスの表示、および sfcfrmd デーモン起動方法の登録、表示を行います。


管理パーティションを初期化する場合は、-c オプションとブロック特殊ファイルのパス名を指定します。指定したデバイスが管理パーティションとして利用された形跡がある場合は、誤操作を防ぐため、エラーとなります。この場合は、-f オプションを追加することで初期化を行うことができます。管理パーティションとして指定するボリュームのサイズは1 ギガバイト以上である必要があります。


DSS サーバ情報を追加する場合は、-a オプションを指定します。指定したブロック特殊ファイルが管理パーティションとして初期化済である場合は、コマンドを実行した DSS サーバの情報が追加されます。


DSS サーバ情報を削除する場合は、-d オプションを指定します。クラスタ内のすべての DSS サーバで sfcfrmd デーモンを停止した後、sfcsetup を実行してください。


sfcfrmd デーモンの起動方法を登録する場合は、-m オプションと起動方法を指定します。起動方法を指定しないで -m オプションだけを指定した場合は、登録されている sfcfrmd デーモンの起動方法を表示します。


-p オプションを指定した場合は、管理パーティションのパス名を表示します。


オプションを指定しないでコマンドを実行した場合は、管理パーティションに登録されている DSS サーバ情報の一覧を表示します。


sfcsetup により、DSS サーバ情報の登録、削除が行われると sfcfsrm.conf ファイル内の管理パーティション、エントリの追加、削除が行われます。


オプション

以下のオプションを指定できます。

-c device

device で指定されたパーティションを管理パーティション用に初期化します。


-f

以前に管理パーティションとして利用していたパーティションを初期化する場合に指定します。


-a device

DSS サーバ情報の登録を行います。


-d

DSS サーバ情報の削除を行います。


-m [ startup_mode ]

startup_mode で指定された sfcfrmd デーモンの起動方法を登録します。startup_mode を省略した場合は、現在登録されている sfcfrmd デーモンの起動方法を表示します。

startup_mode には、以下のいずれかを指定します。管理パーティションの初期化を行った直後は、sfcfrmd デーモンの起動方法は wait が登録されています。


wait

DSS サーバ起動時に、クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動を保留します。DSS サーバの起動処理も sfcfrmd デーモンが起動するまで停止します。

sfcfrmd デーモンの起動が保留された場合は、メッセージ“WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist”が出力されます。

また、Cluster Adminからの CF 起動時に、クラスタ整合状態が保証されていない場合は、sfcfrmd デーモンの起動を中止します。


wait_bg

DSS サーバ起動時、または、Cluster Adminからの CF 起動時に、クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動を保留します。

wait を指定した場合と異なり、DSS サーバ、または、CF の起動処理は継続します。

sfcfrmd デーモンの起動が保留された場合は、メッセージ“WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist”が出力されます。


nowait

DSS サーバ起動時、または、Cluster Admin からの CF 起動時に、クラスタ整合状態が保証されなくても、sfcfrmd デーモンを起動します。


-p

管理パーティションのパス名を表示します。


device

管理パーティションとして利用するパーティションのブロック特殊ファイルのパス名を指定します。


使用例

管理パーティションを初期化する場合

sfcsetup -c /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106-part1 <Enter>

以前に管理パーティションとして利用していたパーティションを初期化する場合

sfcsetup -c -f /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106-part1 <Enter>

すべての DSS サーバで sfcfrmd デーモンを停止した状態で、ノードの情報を登録する場合

sfcsetup -a /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106-part1 <Enter>

すべての DSS サーバで sfcfrmd デーモンを停止した状態で、ノードの情報を削除する場合

sfcsetup -d <Enter>

クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動を保留し、DSS サーバの起動も保留するように設定する場合

sfcsetup -m wait <Enter>

管理パーティションに登録されている、sfcfrmd デーモンの起動方法を表示する場合

sfcsetup -m <Enter>
wait

関連ファイル


/var/opt/FJSVdss/sfcfsrm.conf

sfcfrmd デーモンの環境ファイル


関連項目


sfcadm(8), sfcfrmstop(8)


注意事項