名前
形式1
sfcsetup -c [ -f ] device
形式2
sfcsetup -a device
形式3
sfcsetup -d
形式4
sfcsetup -m [ startup_mode ]
形式5
sfcsetup -p
形式6
sfcsetup
機能説明
sfcsetup は、管理パーティションの初期化、管理パーティションへの DSS サーバ情報の登録、削除、表示、管理パーティションのパスの表示、および sfcfrmd デーモン起動方法の登録、表示を行います。
管理パーティションを初期化する場合は、-c オプションとブロック特殊ファイルのパス名を指定します。指定したデバイスが管理パーティションとして利用された形跡がある場合は、誤操作を防ぐため、エラーとなります。この場合は、-f オプションを追加することで初期化を行うことができます。管理パーティションとして指定するボリュームのサイズは1 ギガバイト以上である必要があります。
DSS サーバ情報を追加する場合は、-a オプションを指定します。指定したブロック特殊ファイルが管理パーティションとして初期化済である場合は、コマンドを実行した DSS サーバの情報が追加されます。
DSS サーバ情報を削除する場合は、-d オプションを指定します。クラスタ内のすべての DSS サーバで sfcfrmd デーモンを停止した後、sfcsetup を実行してください。
sfcfrmd デーモンの起動方法を登録する場合は、-m オプションと起動方法を指定します。起動方法を指定しないで -m オプションだけを指定した場合は、登録されている sfcfrmd デーモンの起動方法を表示します。
-p オプションを指定した場合は、管理パーティションのパス名を表示します。
オプションを指定しないでコマンドを実行した場合は、管理パーティションに登録されている DSS サーバ情報の一覧を表示します。
sfcsetup により、DSS サーバ情報の登録、削除が行われると sfcfsrm.conf ファイル内の管理パーティション、エントリの追加、削除が行われます。
オプション
以下のオプションを指定できます。
device で指定されたパーティションを管理パーティション用に初期化します。
以前に管理パーティションとして利用していたパーティションを初期化する場合に指定します。
DSS サーバ情報の登録を行います。
DSS サーバ情報の削除を行います。
startup_mode で指定された sfcfrmd デーモンの起動方法を登録します。startup_mode を省略した場合は、現在登録されている sfcfrmd デーモンの起動方法を表示します。
startup_mode には、以下のいずれかを指定します。管理パーティションの初期化を行った直後は、sfcfrmd デーモンの起動方法は wait が登録されています。
DSS サーバ起動時に、クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動を保留します。DSS サーバの起動処理も sfcfrmd デーモンが起動するまで停止します。
sfcfrmd デーモンの起動が保留された場合は、メッセージ“WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist”が出力されます。
また、Cluster Adminからの CF 起動時に、クラスタ整合状態が保証されていない場合は、sfcfrmd デーモンの起動を中止します。
DSS サーバ起動時、または、Cluster Adminからの CF 起動時に、クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動を保留します。
wait を指定した場合と異なり、DSS サーバ、または、CF の起動処理は継続します。
sfcfrmd デーモンの起動が保留された場合は、メッセージ“WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist”が出力されます。
DSS サーバ起動時、または、Cluster Admin からの CF 起動時に、クラスタ整合状態が保証されなくても、sfcfrmd デーモンを起動します。
管理パーティションのパス名を表示します。
管理パーティションとして利用するパーティションのブロック特殊ファイルのパス名を指定します。
使用例
管理パーティションを初期化する場合
sfcsetup -c /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106-part1 <Enter>
以前に管理パーティションとして利用していたパーティションを初期化する場合
sfcsetup -c -f /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106-part1 <Enter>
すべての DSS サーバで sfcfrmd デーモンを停止した状態で、ノードの情報を登録する場合
sfcsetup -a /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106-part1 <Enter>
すべての DSS サーバで sfcfrmd デーモンを停止した状態で、ノードの情報を削除する場合
sfcsetup -d <Enter>
クラスタ整合状態が保証されるまで sfcfrmd デーモンの起動を保留し、DSS サーバの起動も保留するように設定する場合
sfcsetup -m wait <Enter>
管理パーティションに登録されている、sfcfrmd デーモンの起動方法を表示する場合
sfcsetup -m <Enter> wait
関連ファイル
/var/opt/FJSVdss/sfcfsrm.conf
sfcfrmd デーモンの環境ファイル
関連項目
sfcadm(8), sfcfrmstop(8)
注意事項
本コマンドは、スーパーユーザーだけ実行可能です。
管理パーティションの初期化、DSS サーバ情報の追加・削除、sfcfrmd デーモンの起動方法の登録は、sfcfrmd デーモンの動作中にはできません。
DSSファイルシステムを共用しているDSS サーバについての情報は削除できません。sfcadm(8)を使用して管理パーティション中のファイルシステム構成情報における共用ノード情報を先に削除してください。
sfcfrmd デーモンの起動方法として nowait を登録した場合、DSS サーバ起動時、または、CF 起動時にクラスタパーティションが発生していると、DSS ファイルシステムのデータに不整合が生じることがあります。
-m オプションで登録した sfcfrmd デーモンの起動方法は、DSS サーバを冗長化している場合だけ有効になります。