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Interstage Information Storage コマンドリファレンス
Interstage

2.60 sfcstat

名前

sfcstat - DSS ファイルシステムの統計情報の報告


形式

sfcstat [ -abcdefghijklmnopqrstA ] [ interval [ count ]] [ mount_point... ]

機能説明

sfcstat は DSS ファイルシステムの統計情報を表示します。

sfcstat は引数なしで使用された場合、ファイルシステムがマウントされてからの統計情報を報告し、それ以後は直前の報告から今回までの間の報告をします。

interval が指定された場合、interval 秒間隔で統計情報を報告します。

count が指定された場合は、count 回反復して報告します。

mount_point が指定された場合は、指定されたファイルシステムに関する情報を報告します。


オプション

以下のオプションが指定できます。

-A

すべての情報を報告します。


-a

DSS サーバの AC によるファイルの読み出しおよび書き込みに関して、以下の目的で通信を行った回数を報告します。

  • ファイルの時刻を更新する。

  • ファイルの属性を更新する。

  • ファイルの属性を参照する。

  • ファイルのサイズを参照する。

  • ファイルのサイズ変更に伴って、トークンを獲得する。

  • ファイルのサイズを変更する。

  • ファイルのサイズ変更に伴って、トークンを返却する。

  • エクステント割当情報を参照する。

  • エクステント割当情報を更新する。


-b

DSS サーバの AC によるメタ管理の buf の獲得回数、buf の動的な獲得回数、buf 獲得要求中にスリープした回数を報告します。


-c

MDS によるメタ管理の buf の獲得回数、buf の動的な獲得回数、buf 獲得要求中にスリープした回数を報告します。


-d

DSS サーバの AC によるダイレクト I/O に関する情報を報告します。

  • 読み出し回数

  • 書き込み回数

  • 読み出しブロック数

  • 書き込みブロック数

  • 読み出しが通常 I/O になった回数

  • 書き込みが通常 I/O になった回数

  • 読み出し後ページのフラッシュを行った回数

  • 書き込み後ページのフラッシュを行った回数


-e

MDS によるトークン回収に関する情報を報告します。

  • トークンを回収した回数

  • トークンを回収した AC の個数

  • トークンを回収した回数 (トークンの種類別)

  • トークンを回収した AC の個数 (トークンの種類別)


-f

DSS サーバの AC による VFS 操作に関して、以下の目的で通信を行った回数を報告します。

  • ファイルハンドルを参照する。

  • ファイルの属性を参照する。

  • トークンを返却する。


-g

MDS が AC からトークンを要求された回数を報告します (トークンの種類別)。


-h

MDS によるメタデーモンに関して、メタデーモンの起動回数、メタデーモンで I/O 待ちの buf の数、ディスクフルによる起動回数、メタキャッシュフルによる起動回数を報告します。


-i

DSS サーバの AC による実読み出し I/O 回数、実書き込み I/O 回数、実読み出し I/O ブロック数、実書き込み I/O ブロック数を報告します。


-j

MDS によるログデーモンに関する情報を報告します。

  • ログデーモンの起動回数

  • sync 要求回数

  • fsync 要求回数

  • ログバッファフル回数

  • メタライトデーモンからの要求回数

  • トランザクション数オーバでスリープした回数

  • ログディスクフルでスリープした回数

  • 先行トランザクションが大きくスリープした回数

  • 先行トランザクションが巨大化したためにスリープした回数

  • ログデーモンが I/O 発行した回数

  • 書き込みにかかった時間 (時間の単位はミリ秒)

  • 書き込みブロック数

  • 有効ブロック数

  • ログ対象処理要求回数

  • ログ対象処理の並行動作数

  • 平均並列動作数

  • 巨大バッファ使用回数

  • サブトランザクション発生回数


-k

MDS による空きエクステント操作に関して、検索要求回数、獲得回数、獲得ブロック数、獲得失敗ブロック数、解放回数、解放ブロック数、解放ブロックが連結できた回数、空きエクステント管理の分割発生回数、空きエクステント管理の結合発生回数を報告します。


-l

DSS サーバの AC によるファイル/レコードロック操作に関して、以下の目的で通信を行った回数を報告します。

  • ファイルをオープンする。

  • ファイルをクローズする。

  • ファイルをアドレス空間にマップする。

  • ファイルから読み出す。

  • ファイルに書き込む。

  • ファイルロックを獲得、解放、参照する。

  • 強制ファイルロックを獲得または解放する。


-m

MDS によるメタキャッシュの種別ごとのアクセス回数、キャッシュヒット回数、更新回数、およびメタ種別ごとの読み出し回数、読み出し時間、書き込み回数、書き込み時間、平均時間を報告します(時間の単位はミリ秒)。


-n

DSS サーバの AC による RNODE 操作に関して、以下の目的で通信を行った回数を報告します。

  • MDS からトークンの回収を要求される。

  • RNODE を破棄した後で、そのファイルのトークンの回収を要求される。

  • RNODE を破棄するために、そのファイルのトークンを返却する。


-o

DSS サーバのAC による VNODE 操作に関する情報を報告します。

  • ファイルをオープンする目的で通信を行った回数

  • ファイルをクローズする目的で通信を行った回数

  • ファイルの属性を参照した回数

  • ファイルの属性を参照する目的で通信を行った回数

  • ファイルの属性を参照する目的で再通信を行った回数

  • 通常ファイルのブロック数を参照する目的で通信を行った回数

  • シンボリックリンクを参照した回数

  • シンボリックリンクを参照する目的で通信を行った回数

  • 変更されたファイル属性を記憶装置に書き込む目的で通信を行った回数

  • ディレクトリを参照した回数

  • ディレクトリを参照する目的で通信を行った回数

  • ディレクトリを参照する目的で再通信を行った回数


-p

MDS が AC から要求されたファイル操作に関する情報を報告します。

  • 要求された回数 (ファイル操作の種類別)

  • 要求メッセージのサイズ (ファイル操作の種類別)

  • 要求に対する処理が正常終了した回数 (ファイル操作の種類別)

  • 正常終了した処理の応答メッセージのサイズ (ファイル操作の種類別)

  • 要求に対する処理が異常終了した回数 (ファイル操作の種類別)

  • 要求に対する処理時間 (ファイル操作の種類別、時間の単位はミリ秒)


-q

MDS による割当エクステント操作に関して、検索要求回数、獲得回数、獲得ブロック数、獲得失敗ブロック数、解放回数、解放ブロック数、解放ブロックが連結できた回数、空きエクステント管理の分割発生回数、空きエクステント管理の結合発生回数を報告します。


-r

DSS サーバの AC が MDS に要求したファイル操作に関する情報を報告します。

  • 要求を送信した回数

  • 要求に対する応答を受信した回数

  • 応答を受信しないでタイムアウトした回数

  • 送信待ち要求の個数 (ファイル操作の種類別)

  • 要求の送信待ち時間 (ファイル操作の種類別、時間の単位はミリ秒)

  • 要求を送信した回数 (ファイル操作の種類別)

  • 要求に対する応答待ち時間 (ファイル操作の種類別、時間の単位はミリ秒)

  • 正常終了した応答の個数 (ファイル操作の種類別)

  • ファイルが存在しないために異常終了した応答の個数 (ファイル操作の種類別)

  • 属性が変更されたために異常終了した応答の個数 (ファイル操作の種類別)

  • ファイルが存在するために異常終了した応答の個数 (ファイル操作の種類別)

  • 上記以外の理由で異常終了した応答の個数 (ファイル操作の種類別)

  • 応答の受信に失敗した回数 (ファイル操作の種類別)


-s

MDS によるエクステント予約に関して、予約要求回数、予約要求エクステント数、予約要求ブロック数、連続指定予約要求回数、予約失敗エクステント数を報告します。


-t

MDS が AC から返却されたトークンに関する情報を報告します。

  • エクステント割当情報を更新された回数

  • 割当情報を更新されたエクステントの個数

  • 割当情報を更新されたエクステントのブロック数

  • エクステント割当情報を部分的に更新された回数

  • 割当情報を部分的に更新されたエクステントの個数

  • 割当情報を部分的に更新されたエクステントのブロック数

  • トークンを返却された回数 (トークンの種類別)


オプション省略時には、すべての情報を報告します。


mount_point

マウントされているパス名を指定します。


使用例

sfcstat 5 /mnt <Enter>

関連項目


オンラインマニュアルページの sar(1).

注意事