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Interstage Information Storage コマンドリファレンス
Interstage

2.36 rdblog

名前

rdblog - ログファイルの作成、変更、削除、表示


形式1-1(ログ管理ファイルの作成)

rdblog -I

形式1-2(ログ管理ファイルの情報表示)

rdblog -V -I

形式2-1(テンポラリログファイルの作成)

rdblog -G -t
          -c 20M
          [ -io { 1024 |  2048}]
          ログインデックス域パス名
          { BIログ域パス名 |  -in }
          { AIログ域パス名 |  -in |  -bi }
          BIログ域サイズ
          AIログ域サイズ
          トランザクションエントリ数

形式2-2(テンポラリログファイルの属性変更)

rdblog -U -t
          { BIログ域サイズ |  - }
          { AIログ域サイズ |  - }
          [ トランザクションエントリ数 ]

形式2-3(テンポラリログファイルの削除)

rdblog -D -t [ -e ]

形式2-4(テンポラリログファイルの情報表示)

rdblog -V -t

形式2-5(テンポラリログファイルの再登録)

rdblog -A -t ログインデックス域パス名

形式2-6(テンポラリログファイルの再作成)

rdblog -G -t -r
          -c 20M
          ログインデックス域パス名
          { BIログ域パス名 | -in }
          { AIログ域パス名 | -in |  -bi }
          BIログ域サイズ
          AIログ域サイズ
          トランザクションエントリ数

形式3-1(アーカイブログファイルの作成)

rdblog -G -a
          アーカイブログファイル名
          アーカイブログファイルサイズ

形式3-2(アーカイブログファイルの追加)

rdblog -U -a
          アーカイブログファイル名

形式3-3(アーカイブログファイルの削除)

rdblog -D -a
          アーカイブログファイル名

形式3-4(アーカイブログファイルの情報表示)

rdblog -V -a
          [アーカイブログファイル名]

形式3-5(アーカイブログファイルのバックアップ)

rdblog -B
       アーカイブログ退避先名@デバイス名
       [ -y ]

形式3-6(アーカイブログファイルを強制切替え)

rdblog -S -a

形式3-7(退避動作待ちのアーカイブログファイルの破棄)

rdblog -R -a

形式3-8(アーカイブログファイルの再登録)

rdblog -A -a アーカイブログファイル名

機能説明

ログファイルの作成、変更、削除、表示などを行います。

形式1のオプション

-I

ログ管理ファイルに関する操作をする場合に指定します。

本オプションだけ指定した場合は、ログ管理ファイルの作成を行います。

作成を行う場合、資源管理は停止している必要があります。


-V

ログ管理ファイルの情報を表示する場合に指定します。


形式2のオプション

-G

テンポラリログファイルを作成する場合に指定します。

本オプションを指定する場合、資源管理は停止している必要があります。


-U

テンポラリログファイルの属性を変更する場合に指定します。

本オプションを指定する場合、資源管理は停止している必要があります。


-D

テンポラリログファイルを削除する場合に指定します。

本オプションを指定する場合、資源管理は停止している必要があります。


-V

テンポラリログファイルの情報を表示する場合に指定します。


-A

すでに作成済みのテンポラリログファイルを、ログ管理ファイルに再登録します。

本オプションは、ログ管理ファイル破壊のリカバリ時に用います。


-t

テンポラリログファイルに関する操作をする場合に指定します。


-e

テンポラリログファイルを強制的に削除する場合に指定します。

テンポラリログファイルが破壊されている場合にだけ使用してください。


-r

テンポラリログファイルを再作成する場合に指定します。

本オプションを指定した場合、-ioオプションを指定することはできません。


-io {1024|2048}

テンポラリログファイルのブロック長を指定します。

なお、アーカイブログファイルを作成する予定がある場合、アーカイブログファイルを作成する媒体のブロック長が当テンポラリログファイルを作成する媒体のブロック長を超える場合は、アーカイブログファイルを作成予定の媒体のブロック長を指定します。

本オプションを省略した場合は、512バイトが指定されたものとして動作します。


ログインデックス域パス名

テンポラリログファイルのログインデックス域のパス名を指定します。

パス名は英数字131バイトまで指定でき、パス名には絶対パス名だけ指定できます。

ファイルシステム上のUNIX系ファイルまたはローデバイスを指定できます。


BIログ域パス名

テンポラリログファイルのBIログ域のパス名を指定します。

パス名は英数字131バイトまで指定でき、パス名には絶対パス名だけ指定できます。

ファイルシステム上のUNIX系ファイルまたはローデバイスを指定できます。

テンポラリログファイルのログインデックス域と同一のUNIX系ファイルまたはローデバイスに割り当てる場合は、パス名または-inを指定します。


AIログ域パス名

テンポラリログファイルのAIログ域のパス名を指定します。

パス名は英数字131バイトまで指定でき、パス名には絶対パス名だけ指定できます。

ファイルシステム上のUNIX系ファイルまたはローデバイスを指定できます。

テンポラリログファイルのログインデックス域と同一のUNIX系ファイルまたはローデバイスに割り当てる場合は、パス名または-inを指定します。

テンポラリログファイルのBIログ域と同一のUNIX系ファイルまたはローデバイスに割り当てる場合は、パス名または-biを指定します。


BIログ域サイズ

作成するテンポラリログファイルのBIログ域の大きさをバイト単位で指定します。

大きさの最後に“K”、“M”を付加した場合は、それぞれ値はキロバイト指定、メガバイト指定であると解釈されます。

BIログ域サイズには、64K未満の値は指定できません。

-Uオプションを指定している場合にBIログ域サイズとして“-”を指定した場合は、以前の値がそのまま使用されます。


AIログ域サイズ

作成するテンポラリログファイルのAIログ域の大きさをバイト単位で指定します。

大きさの最後に“K”、“M”を付加した場合は、それぞれ値はキロバイト指定、メガバイト指定であると解釈されます。

AIログ域サイズには、64K未満の値は指定できません。

-Uオプションを指定している場合にAIログ域サイズとして“-”を指定した場合は、以前の値がそのまま使用されます。


トランザクションエントリ数

テンポラリログファイルで管理するトランザクション情報のエントリ数を指定します。

同時実行するトランザクション数以上の値を指定する必要があります。

ログの情報を管理するため、すでに終了したトランザクションの情報もある程度の期間は残しているため、ここで指定した値のトランザクションを同時実行できるとは限りません。

トランザクションエントリが不足した場合は、トランザクションエントリ不足でエラーとなります。

-Uオプションを指定している場合に、トランザクションエントリ数を省略した場合は、以前の値がそのまま使用されます。


形式3のオプション

-G

アーカイブログファイルを作成する場合に指定します。

本オプションを指定する場合、資源管理は停止している必要があります。


-U

アーカイブログファイルを追加する場合に指定します。


-D

アーカイブログファイルを削除する場合に指定します。

本オプションを指定する場合、資源管理は停止している必要があります。


-V

アーカイブログファイルの情報を表示する場合に指定します。


-B

アーカイブログファイルの内容をバックアップする場合に指定します。


-S

アーカイブログファイルを強制的に切り替える場合に指定します。


-R

退避動作待ちのアーカイブログファイルを破棄し、使用可能にする場合に指定します。


-A

すでに作成済みのアーカイブログファイルを、ログ管理ファイルに再登録します。

本オプションは、ログ管理ファイル破壊のリカバリ時に用います。


アーカイブログ退避先名@デバイス名

アーカイブログ退避先名には、リカバリで必要なアーカイブログの退避先となるファイル名を指定します。

退避先のデバイス名は、アーカイブログ退避先名の後を、“@”で区切り指定します。

デバイス名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。

アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。

デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。


-a

アーカイブログファイルに関する操作をする場合に指定します。


アーカイブログファイル名

アーカイブログファイル名を絶対パス名で指定します。

アーカイブログファイル名に指定できる長さは、131バイトまでです。

アーカイブログファイル名には、ファイルシステム上のUNIX系ファイルまたはローデバイスを指定できます。

アーカイブログファイル名を省略した場合は、アーカイブログファイル全体の情報が表示されます。


アーカイブログファイルサイズ

作成するアーカイブログファイルの容量を指定します。

大きさの単位はバイトです。

大きさの最後に“K”、“M”を付加した場合は、それぞれ値はキロバイト指定、メガバイト指定であると解釈されます。

アーカイブログファイルサイズには、1M未満の値は指定できません。


-y

デバイス名に磁気テープ装置を指定し、かつ、本オプションを指定した場合、入力要求のメッセージを出力せずに、セットされている磁気テープを処理対象として処理を行います。

磁気テープがセットされていない場合は、処理を行わずにコマンドを終了します。

退避データが複数の磁気テープにまたがる場合は、2本目以降の磁気テープがセットされているかの確認が行われます。


使用例


例1

ログ管理ファイルを作成します。

rdblog -I

例2

ログ管理ファイルの情報を表示します。

rdblog -V -I

例3

/dev/rdsk/c1t1d0s1にテンポラリログファイルを作成します。

rdblog -G -t -c 20M /dev/rdsk/c1t1d0s1 -in -in 45M 45M 500

例4

テンポラリログファイルを削除します。

rdblog -D -t

例5

テンポラリログファイルの情報を表示します。

rdblog -V -t

例6

テンポラリログファイルを再登録します。

rdblog -A -t /dev/rdsk/c1t1d0s3

例7

テンポラリログファイルを再作成します。

rdblog -G -t -r -c 20M /dev/rdsk/c1t1d0s3 -in -in 45M 45M 500

例8

/dev/rdsk/c1t1d0s3にアーカイブログファイルを作成します。

rdblog -G -a /dev/rdsk/c1t1d0s3 10M

例9

/dev/rdsk/c1t1d0s3にアーカイブログファイルを追加します。

rdblog -U -a /dev/rdsk/c1t1d0s3

例10

/dev/rdsk/c1t1d0s3のアーカイブログファイルを削除します。

rdblog -D -a /dev/rdsk/c1t1d0s3

例11

アーカイブログファイル全体の情報を表示します。

rdblog -V -a

例12

アーカイブログファイルの内容を/backup/rdb、アーカイブログ退避先名arc0001にバックアップします。

rdblog -B arc0001@/backup/rdb

例13

アーカイブログファイルを強制的に切り替えます。

rdblog -S -a

例14

退避動作待ちのアーカイブログファイルを破棄し、使用可能にします。

rdblog -R -a

例15

/dev/rdsk/c1t1d0s1に作成されていたアーカイブログファイルを再登録します。

rdblog -A -a /dev/rdsk/c1t1d0s1

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了


注意事項

表示項目の見出しと意味


arcstatus

アーカイブログファイルの状態(利用可能性/ログの出力モード)

利用可能性

(アーカイブログファイルが利用可能かどうかを示します)

---- : 作成されていない

avail : 利用可能な状態

unavail : 利用不可能な状態(すべてのアーカイブログファイルが満杯またはいずれかのアーカイブログファイルが異常)

unknown : 不明(資源管理停止時でログ管理ファイルの状態が“failure”の場合に表示されます)

ログの出力モード

(アーカイブログを出力するかどうかを示します。アーカイブログが作成されている場合だけ表示されます。 現在はすべて、“on”で表示されます)

on : オンライン状態(アーカイブログを出力する)


indstatus

“----”が表示されます。


loggroup

“system”が表示されます。


logmanage-path

ログ管理ファイルのパス名


status

ログ管理ファイルの状態

avail : 正常に作成されている

failure : ファイルが破壊されている または 入出力障害


tmpstatus

テンポラリログファイルの状態

---- : 作成されていない

avail : 正常に作成されている

failure : ファイルが破壊されている または 入出力障害

unknown : 不明(資源管理停止時でログ管理ファイルの状態が“failure”の場合に表示されます)


Ai

AIログ域サイズおよびAIログ域パス名

単位がない場合 : バイト

単位がKの場合 : キロバイト

単位がMの場合 : メガバイト

単位がGの場合 : ギガバイト


Bi

BIログ域サイズおよびBIログ域パス名

単位がない場合 : バイト

単位がKの場合 : キロバイト

単位がMの場合 : メガバイト

単位がGの場合 : ギガバイト


Block_size

テンポラリログファイルのブロック長(単位はバイト)


Created

テンポラリログファイルの作成、再登録を行った日付および時刻


Index

トランザクションエントリ数およびログインデックス域パス名


Rcv_size

20Mの固定値


Status

テンポラリログファイルの状態

--- : 未使用

active : 使用中(資源管理運用中)/リカバリ必要(資源管理停止中)

trouble : 異常


avail

アーカイブログ域の空き容量

単位がない場合 : バイト

単位がKの場合 : キロバイト

単位がMの場合 : メガバイト

単位がGの場合 : ギガバイト


backup-date

常にハイフン(“-----”)が表示されます。


capacity

アーカイブログ域の使用率


path

アーカイブログ域パス名


serial#

アーカイブログ通番


status

アーカイブログファイルの状態

using : 使用中

full : 退避待ち状態

empty : 未使用状態

inh : 異常

switch : 強制切替え

icoff : 破棄


total

アーカイブログ域サイズ

単位がない場合 : バイト

単位がKの場合 : キロバイト

単位がMの場合 : メガバイト

単位がGの場合 : ギガバイト


used

アーカイブログ域の使用量

単位がない場合 : バイト

単位がKの場合 : キロバイト

単位がMの場合 : メガバイト

単位がGの場合 : ギガバイト