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Interstage Information Storage 解説書
Interstage

3.4.4 データ抽出時のファイル自動選択

抽出条件式にCPMキー項目を含んでいてもカテゴリに定義したCPMキーの属性と抽出条件式の書式が一致しない場合、ファイル選択は行われません。すべてのファイルが抽出対象となります。

資源管理機能では、データ抽出時に蓄積データファイル名が指定されていない場合、抽出対象とするファイルを自動選択します。自動選択される対象は、資源管理で管理されている蓄積データファイルのうち、参照可能期間にあるファイルです。カテゴリ名および、抽出条件をもとに、抽出対象ファイルを自動選択します。

ここでは、CPMキーを定義したカテゴリにおける抽出対象ファイルの自動選択の詳細について記述します。

なお、条件式の記述方法は“アプリケーション開発ガイド”の“条件の書式”を参照してください。

3.4.4.1 ファイル自動選択に使用される抽出条件

抽出対象ファイルの自動選択では抽出条件に指定されたCPMキー項目に対する条件式からファイルを自動選択します。

抽出対象ファイルの自動選択を使用するためには、抽出条件にCPMキー項目に対する条件が含まれる必要があります。資源管理機能は、CPMキー項目に対する条件と資源管理上の管理レコードから、抽出対象となるファイルを自動的に選択します。

ただし、抽出条件にCPMキーが含まれない、もしくは含まれていても自動選択できない条件構文の場合、資源管理に登録されている指定されたカテゴリの全ファイルが抽出対象として選択されます。

3.4.4.2 CPMキーの属性と条件式の関係

カテゴリに定義したCPMキーの属性と条件式の関係を、以下に示します。

CPMキーの属性と条件式の関係を示します。

CPMキーの属性

比較演算子

種類

文字列または、パターン

==、!==

完全一致

=、!=

部分一致(演算子前方一致指定の場合)

<、<=、>、>=

大小比較

数値

=、!=

完全一致

<、<=、>、>=

大小比較

注意

前述したCPMキーに対する抽出条件であっても、複数の条件がANDやORで組み合わされ、かつ否定形で記述されている形式はファイルの自動選択が行われない場合があります。

  • NOT  (CPMキー1に対する条件  AND  CPMキー2に対する条件)

  • CPMキー1に対する条件  AND  NOT  (CPMキー2に対する条件  OR  CPMキー以外に対する条件)

自動選択を行えない場合は、カテゴリに登録されている全ファイルが抽出対象となります。