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PowerReplication V4.0L11 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0

B.2 SQL Serverを使用する更新情報の見積り

差分同期を利用してレプリケーションの環境を構築する場合、同期間隔内で蓄積される更新情報のサイズを見積もります。


更新情報の蓄積量から、更新情報を格納するデータベースの見積りを行ってください。データベースの見積り方法は、SQL Server Books Onlineを参照してください。


以下の見積り式で、更新情報の蓄積量を見積もります。

更新情報の蓄積量(Mバイト) = ↑Σ((レコード長[バイト] × 更新レコード数 × 2 ÷ 1024) ÷ 1024)↑ × 繰越数 × 安全係数


Σ

同期対象のデータファイルに対する見積りを合計します。


レコード長

同期対象とする項目の合計サイズに363バイトを加算します。


更新レコード数

同期実行から次の同期実行の間に、同期対象のデータファイルに対して更新/追加/削除されるレコード数の合計です。
運用形態が「共用」の場合、相手サーバから反映される更新レコード数を加算します。


繰越数

同期が実行できない状態になると、更新情報を反映できず削除されません。その分の更新情報が蓄積されることになります。
繰越数は、同期が実行できなくても、更新情報ファイルが枯渇しない範囲の値を設定します。
たとえば、10分間隔で同期を実行するスケジュールで、3時間(180分間)同期実行できない状態を想定した場合、繰越数は、19(180分 ÷ 10分間隔 + 1)以上を設定します。


安全係数

更新情報ファイルの使用量が80%以下で運用できるように見積もることを推奨します。
(80%以下で運用する場合、安全係数は1.25となります。)


↑・・・↑

小数桁を切り上げます。


算出例

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レコード長(バイト) = 129 + 379
更新レコード数 2000
繰越数 19(10分間間隔で実行し3時間同期実行できない場合)
安全係数 1.25(80%)


更新情報の蓄積量(Mバイト)=↑((508 × 2000 × 2 ÷ 1024) ÷ 1024)↑ × 19 × 1.25
= 47.5Mバイト

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