設計誤りや操作誤りなどによって一括同期を実行してしまった場合、rpctlsynコマンドを使用して、同期処理を中止できます。
同期の実行状態を確認してから停止してください。
同期の実行状態を確認
同期の実行状態を確認してください。
rpctlsynコマンド(-rパラメタを指定)を使用し、繰返し実行することで確認できます。
rpctlsynコマンドの実行で表示される以下の内容が、実行ごとに変化していると、同期実行が進んでいることを意味します。
送信データ処理件数
送信コミット処理数
受信データ処理件数
受信コミット処理数
同期対象のデータファイルの排他獲得状態を確認
上記のすべてが変化しない場合、自サーバまたは相手サーバの利用者プログラムなどで、同期対象のデータファイルを排他獲得した状態が継続していないかを、利用者プログラムの実行状態やDBMSのユーティリティを使用し、確認してください。
排他獲得されている場合、利用者プログラムの終了を待ち合わせてください。
同期実行の中止
同期対象のデータファイルが排他獲得されていない場合、または同期の実行状態に関わらず同期の実行を中止する場合、rpctlsynコマンドに-cパラメタを指定し、実行してください。しばらく待ってから同期の実行状態を確認してください。
同期実行を強制停止
以下のすべての状態に合致する場合、rpctlsynコマンドに-fパラメタを指定し実行してください。
1の確認で同期実行が進んでいない場合
2の確認で排他獲得されていない場合
3でrpctlsynコマンドに-cパラメタを指定し実行しても停止できない場合
rpctlsynコマンドの詳細は、"7.10 同期実行の状態表示/中止コマンド"を参照してください。rpctlsynコマンド(-rパラメタを指定)の実行で表示される内容の詳細は、"付録H 同期実行状態の表示内容"を参照してください。
rpctlsynコマンドに-cパラメタを指定して差分同期を中止した場合、更新情報の一部またはすべてが反映されていない場合があります。この場合は再度同期を実行してすべての更新情報を反映してください。
rpctlsynコマンドに-fパラメタを指定して同期実行を強制停止した場合、データベース間で不整合の状態となるため、再度一括同期を実行して復旧することが必要です。