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Systemwalker Runbook Automation V14g リファレンスガイド
Systemwalker

3.13.2 OSのネットワークを設定する

機能説明

指定したサーバのネットワーク定義を設定します。

仮想サーバの構築後、構築した仮想サーバの以下の定義の設定を行うことができます。

オプション

基本オプション

(1) hostname

運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバで運用操作部品を実行する場合、'localhost'または'127.0.0.1'を指定します。

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) domain

OSに設定するドメイン名です。

OS種別がWindowsの場合に指定可能です。OS種別がWindows以外の場合は、指定を無視します。

本オプションを指定した場合は、domainusernameオプションおよびdomainpasswordオプションの指定が必要です。

ドメイン名の文字数の上限は、255文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

ドメイン名を省略した場合、ドメイン名の設定は行いません。

(3) workgroup

OSに設定するワークグループ名です。

OS種別がWindowsの場合に指定可能です。OS種別がWindows以外の場合は、指定を無視します。

また、ドメイン名を指定した場合は、ワークグループ名の指定を無視します。

ワークグループ名の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

ワークグループ名を省略した場合、ワークグループ名の設定は行いません。

(4) interfacename

DNSサーバアドレス、WINSアドレスを設定するネットワーク・インターフェースの名前です。

OS種別がWindowsの場合に指定可能です。OS種別がWindows以外の場合は、指定を無視します。

ネットワーク・インターフェース名の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

OS種別がWindowsの場合で、かつ、DNSサーバアドレス、または、WINSアドレスを設定する場合は、省略することはできません。

(5) dns

OSに設定するDNSサーバアドレスです。

DNSサーバアドレスは複数指定できます。1つ目に指定したアドレスを優先DNSサーバとして設定します。

DNSサーバアドレスの個数の上限は、10個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

OS種別がWindowsの場合、interfacenameと共に指定する必要があります。dnsだけを指定することはできません。

DNSサーバアドレスを省略した場合、DNSサーバアドレスの設定は行いません。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(6) wins

OSに設定するWINSアドレスです。

OS種別がWindowsの場合に指定可能です。OS種別がWindows以外の場合は、指定を無視します。

WINSアドレスは複数指定できます。1つ目に指定したアドレスをプライマリWINSサーバとして設定します。

WINSアドレスの個数の上限は、10個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

interfacenameと共に指定する必要があります。winsだけを指定することはできません。

WINSアドレスを省略した場合、WINSアドレスの設定は行いません。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

拡張オプション

(1) domainusername

ドメインに参加するためのユーザー名です。

ドメイン名を指定した場合は、本オプションおよびdomainpasswordオプションの指定が必要です。

ドメイン名の指定を省略した場合は、本オプションの指定を無視します。

ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) domainpassword

ドメインに参加するためのユーザーのパスワードです。

ドメイン名を指定した場合は、本オプションおよびdomainusernameオプションの指定が必要です。

ドメイン名の指定を省略した場合は、本オプションの指定を無視します。

パスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) cmdbupdate

設定した内容を構成管理データベース(CMDB)に反映するか指定します。

CMDBに反映する場合は、"on"を指定します。

CMDBに反映しない場合は、"off"を指定します。

省略値は"off"です。

(4) ostype

運用操作部品を実行する対象のホストのOS種別です。

Windows、Linuxを指定します。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) username

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、ユーザー名を指定しても無効になります。

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(6) password

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(7) execusername

運用操作部品を実行する対象のホストでコマンドを実行するユーザー名です。

実行ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(8) execpassword

運用操作部品を実行する対象のホストでコマンドを実行するユーザーのパスワードです。

実行に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

実行に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(9) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

完了待ち合わせ時間を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

(10) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

起動リトライ回数を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

なお、複数のネットワーク定義を指定した場合、もしくは、各ネットワーク定義に複数の値を指定した場合は、起動リトライはしません。

(11) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300

リトライ間隔を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

復帰値

意味

0

OSのネットワークの設定に成功しました。

161

OSのネットワークの設定に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。なお、ネットワーク定義を複数指定した場合、リトライしません。

174

構成管理データベース(CMDB)への反映に失敗しました。

180

ドメイン名、ワークグループ名、DNSサーバアドレス、WINSアドレスのいずれかの設定に失敗しました。各設定の復帰値は、標準出力の"Return_code"を確認してください。

187

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断されました。

189

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、RBAエージェントが導入されている業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。標準エラー出力にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.18 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの指定に誤りがありました。もしくは、構成管理データベース(CMDB)の登録情報に問題があります。

200

OSのネットワークの設定が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

204

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品実行定義ファイルに問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力パラメーター指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力パラメーター指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

標準出力/標準エラー出力

標準出力には、各ネットワーク定義に対する復帰値と設定結果を出力します。","(カンマ)区切りで標準出力します。設定結果には、設定に成功した場合、"Success"という文字列を出力します。設定に失敗した場合、エラー内容を文字列として出力します。

出力形式は以下です。


[定義項目],[設定値],[復帰値],[設定結果]


(例)すべてのネットワーク定義を指定。かつ、WINSアドレスの設定が失敗した場合:

"Item","Value",Return_code,"Result"

"domain","domain1",0,"Success"

"dns","10.192.168.100",0,"Success"

"dns","10.192.168.101",0,"Success"

"wins","10.192.168.150",161,"無効なインターフェース ローカル エリア接続2 を指定しました。"


すべてのネットワーク定義の設定に成功した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。

一部、または、すべてのネットワーク定義の設定が失敗した場合、失敗した項目の復帰値とエラー内容を、","(カンマ)区切りで標準エラー出力します。


(例)すべてのネットワーク定義を指定。かつ、WINSアドレスの設定が失敗した場合:

"Item","Value",Return_code,"Result"

"wins","10.192.168.150",161,"無効なインターフェース ローカル エリア接続2 を指定しました。"


注意事項