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Systemwalker Runbook Automation V14g リファレンスガイド
Systemwalker

3.9.3 OSを停止する

機能説明

指定したサーバのOSを停止します。

shutdownコマンドにより、OSへ停止依頼を行います。

オプション

基本オプション

(1) hostname

運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。

ホスト名またはIPアドレスは複数指定できます。

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

localhostや127.0.0.1などのループバックインターフェースのホスト名またはIPアドレスを指定した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

拡張オプション

(1) deferringtime

OS停止を開始するまでの猶予時間(分)です。

1~1,440(1日)の範囲で指定が可能です。

ただしOSのshutdownコマンドの仕様により、1440分まで猶予できない場合があります。

詳細は、各OSのshutdownコマンドを確認してください。

(例) OS停止を10分後に開始する場合:10

上記の範囲外の値を入力した場合、猶予時間を省略したものとします。

猶予時間を省略した場合、1分が設定されます。

(2) ostype

OSを停止するサーバのOS種別です。

Windows、Linuxを指定します。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別は複数指定できます。指定する順番は、hostname:ホスト名またはIPアドレスと同じ順番にします。

OS種別の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(3) username

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

接続ユーザー名は複数指定できます。指定する順番は、hostname:ホスト名またはIPアドレスと同じ順番にします。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、ユーザー名を指定しても無効になります。

接続ユーザー名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(4) password

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

接続に必要なパスワードは複数指定できます。指定する順番は、hostname:ホスト名またはIPアドレスと同じ順番にします。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(5) execusername

運用操作部品を実行する対象のホストでshutdownコマンドを実行するユーザー名です。

実行ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名は複数指定できます。指定する順番は、hostname:ホスト名またはIPアドレスと同じ順番にします。

実行ユーザー名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(6) execpassword

運用操作部品を実行する対象のホストでshutdownコマンドを実行するユーザーのパスワードです。

実行に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

実行に必要なパスワードは複数指定できます。指定する順番は、hostname:ホスト名またはIPアドレスと同じ順番にします。

実行に必要なパスワードの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(7) operationmode

OSを停止するサーバのホスト名またはIPアドレスを複数指定した場合の部品の動作モードを指定します。

指定できる値は以下です。

  • continue : 指定したホストの最後まで実行する。

  • abort : エラーを検出したホストで処理を中断する。

省略した場合は、"continue"が指定されたものとして動作します。

OSを停止するサーバのホスト名またはIPアドレスが1つのとき、本オプションの指定は無視されます。

(8) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

完了待ち合わせ時間を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

(9) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

起動リトライ回数を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

なお、OSを停止するサーバのホスト名またはIPアドレスを複数指定した場合、起動リトライはしません。

(10) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300

リトライ間隔を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

復帰値

意味

0

OSの停止依頼に成功しました。

161

OSの停止依頼に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。なお、ホスト名を複数指定した場合、リトライしません。

180

複数の操作に失敗しました。各ホストに対する操作の復帰値は、標準出力の"Return_code"を確認してください。

187

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断されました。

189

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、RBAエージェントが導入されている業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。標準エラー出力にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.18 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの指定に誤りがありました。もしくは、構成管理データベース(CMDB)の登録情報に問題があります。

200

OSの停止が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

204

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品実行定義ファイルに問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力パラメーター指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力パラメーター指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

標準出力/標準エラー出力

【hostname:ホスト名またはIPアドレスに1個指定した場合】

標準出力には、何も出力しません。

OSの停止依頼に成功した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。

OSの停止依頼に失敗した場合、エラー内容を文字列として標準エラー出力します。

【hostname:ホスト名またはIPアドレスに複数指定した場合】

標準出力には指定した1つのホストに対して実行した結果が出力されます。

出力形式は以下です。


[hostname],[復帰値],[標準出力の内容],[標準エラー出力の内容]


<例>

hostnameに"host1,host2,host3"を指定し、host3のOSの停止依頼に失敗した場合

[標準出力]

"hostname",Return_code,"Standard_output","Standard_error"

"host1",0,"","Success"

"host2",0,"","Success"

"host3",161,"","-bash: shutdown: command not found"


すべてのOSの停止依頼に成功した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。

一部、または、すべてのOSの停止依頼に失敗した場合、失敗したOSの停止依頼の情報を標準出力と同じ形式で出力します。

上記の例の場合、以下が出力されます。


<例>

"hostname",Return_code,"Standard_output","Standard_error"

"host3",161,"","-bash: shutdown: command not found"

注意事項