バックアップ・リストアを実施する場合の注意事項について説明します。
Systemwalker Operation Managerと共存して運用する場合の注意事項
Systemwalker Runbook Automationのバックアップ・リストアは、Systemwalker Operation Managerのバックアップ・リストアも同時に実施します。
Systemwalker Operation Managerと共存して運用する場合は、Systemwalker Operation Manager単独でのバックアップ・リストアは実施せず、Systemwalker Runbook Automationのバックアップ・リストアの手順でSystemwalker Operation Managerもバックアップ・リストアしてください。
バックアップ・リストアを行う環境の注意事項
バックアップおよびリストアを実施する場合は、バックアップする環境とリストアする環境は同じ条件である必要があります。
したがって、以下の条件でのバックアップ・リストアは実施できません。
バックアップ元とリストア先でOSが異なる場合
⇒ただし、同一ベンダーOSのバージョン違いの場合は実施可能です。
製品のインストールディレクトリが異なる場合【Windows】
ホスト情報(ホスト名/IPアドレス)が異なる場合
コード系が異なる場合
LDAPサーバが異なる場合
プロセス管理用データベースの格納先ディレクトリが異なる場合
CMDBのデータベースの格納先ディレクトリが異なる場合
スケジュール機能が使用するサブシステム番号が異なる場合
バックアップ・リストアを行う時間帯についての注意事項
バックアップおよびリストアを実施するときには、Systemwalker Runbook Automationの停止および再起動が必要となります。また、リストア時にはSystemwalker Operation Managerが停止および再起動されます。そのため、バックアップおよびリストアは、オペレーターがSystemwalker Runbook AutomationおよびSystemwalker Operation Managerを使用しない時間帯に実施してください。
バックアップを行った時点での自動運用プロセスの状態が、そのままリストアされます。このため、自動運用プロセスが動作中となっているバックアップ資材を利用してリストアを行った場合、自動運用プロセスの動作が再開されます。動作中となっている自動運用プロセスが存在しないことを確認してから、バックアップを行うことを推奨します。
また、ファイルリスナなどで使用するユーザー資産は、バックアップ・リストアの対象とはなりません。必要に応じて退避してください。
Systemwalker Operation Managerのジョブ/ジョブネット/グループの実行中にバックアップを行い、その情報をリストアした場合、実行中だったジョブ/ジョブネット/グループは終了コード239で異常終了になります。ジョブ/ジョブネット/グループが実行してない時間帯に行うことを推奨します。
バックアップ資源の扱い
リストア先へバックアップ資源を移動するときは、バックアップ先に指定したディレクトリとその配下のディレクトリとファイルをすべて移動してください。
退避先に指定したディレクトリ配下のバックアップ資源は、リストアが完了するまで削除しないでください。
バックアップコマンドを利用して以下の媒体へのデータ退避はできません。
CD-R、DVD-Rなど、光ディスクへの退避
⇒ユーザー資産を光ディスクに退避する場合は、一度ローカルディスク上に退避し、その後専用ライタ等でメディアへの書込みを行ってください。
ネットワークパスへの退避【Windows】
空白を含むディレクトリへの退避
退避先ディレクトリに指定できる最大パス長は、以下のとおりです。
32バイト |
指定されたディレクトリが存在しない場合、バックアップコマンドはディレクトリを作成します。
バックアップ・リストア中の操作について
バックアップおよびリストア中は、以下のミドルウェアの操作を行わないでください。
Interstage Application Server
Systemwalker Operation Manager
Systemwalker Centric Manager
Systemwalker Runbook Automation
リストア資源の扱い
リストアコマンドを利用して以下からのデータは復元できません。
空白を含むディレクトリからの復元
ネットワークパスからの復元【Windows】
退避先ディレクトリに指定できる最大パス長は、以下のとおりです。
32バイト |