ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Runbook Automation V14g 導入ガイド
Systemwalker

3.4.1 SNMPエージェントのインストール方法

SNMPエージェントがインストールされていない場合は、事前にインストールする必要があります。

ポイント

対象サーバにSNMPエージェントをインストールする場合としない場合とでは、以下に示す機能差があります。

  • SNMPエージェントをインストールする場合

    ノード検出時に、IPアドレスやホスト名に加え、MIB情報を採取することができます。

    構成情報にベンダー名やOS種別が追加されるため、インベントリ情報の収集が可能になります。

  • SNMPエージェントをインストールしない場合

    IPアドレスとホスト名だけがCMDBに追加されます。

    インベントリ情報は収集できません。

SNMPエージェントのインストール方法について説明します。

以下の説明(例)に記載されていないOSやネットワーク機器のSNMPエージェントのインストール方法、セットアップ方法は、それぞれのマニュアルを参照してください。

SNMPエージェントは以下の手順でインストールします。

SNMPエージェントのインストール

SNMPサービスの設定

SNMPエージェントのインストール

SNMPエージェントのインストール方法(例)について説明します。

【Windows】

この手順は、以下のWindows OSに適用されます。

  • Windows Server 2003

  • Windows Server 2008

SNMPエージェントを、すでにWindows OSが実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。

  1. [コントロールパネル]の[プログラムの追加と削除]を選択します。

  2. [プログラムの追加と削除]ダイアログボックスで[Windowsコンポーネントの追加と削除]をクリックし、[Windows コンポーネントウィザード]を表示します。

  3. [Windows コンポーネントウィザード]の[コンポーネント]で、一覧から[管理とモニタツール]を選択し、[詳細]ボタンをクリックします。

  4. [管理とモニタツール]ダイアログボックスで[簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [プログラムの追加と削除]ダイアログボックスで[次へ]ボタンをクリックし、画面の指示に従ってWindows OSのCD-ROMをセットするとインストールを開始します。

【Linux】

注意

Update Releaseを適用済みのシステムの場合、SNMPサービスをインストールした後、Update Releaseを再度適用する必要があります。

SNMPエージェントをインストールする場合、以下のrpmパッケージをインストールします。

  • net-snmp(またはucd-snmp)

参考

使用するコマンドについて

  • rpmパッケージをインストールするときは、rpm コマンドの -i オプションを使います。

  • rpmパッケージを削除するときは、rpm コマンドの -e オプションを使います。

  • rpmパッケージがインストールされていることを確認するためには、rpm コマンドの -q オプションを使います。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

以下にSNMPエージェントの設定ファイルの編集例を記述します。

詳細はmanコマンドを参照してください。

[変更前]

# sec.name source community
com2sec notConfigUser default public

# groupName securityModel securityName
group notConfigGroup v1 notConfigUser
group notConfigGroup v2c notConfigUser

# Make at least snmpwalk -v 1 localhost -c public system fast again.

# name incl/excl subtree mask(optional)
view systemview included .1.3.6.1.2.1.1
view systemview included .1.3.6.1.2.1.25.1.1

# group context sec.model sec.level prefix read write notif
access notConfigGroup "" any noauth exact systemview none none

[変更後]

# sec.name source community
#com2sec notConfigUser default public
com2sec systemwalker default public

# groupName securityModel securityName
#group notConfigGroup v1 notConfigUser
#group notConfigGroup v2c notConfigUser
group RWGroup v1 systemwalker
group RWGroup v2c systemwalker
group RWGroup usm systemwalker

# Make at least snmpwalk -v 1 localhost -c public system fast again.
# name incl/excl subtree mask(optional)
#view systemview included .1.3.6.1.2.1.1
#view systemview included .1.3.6.1.2.1.25.1.1
view all included .1 80

# group context sec.model sec.level prefix read write notif
#access notConfigGroup "" any noauth exact systemview none none
access RWGroup "" any noauth exact all none none

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop

# /etc/init.d/snmpd start

コミュニティ名の変更

コミュニティ名を変更する場合、以下の通り編集します。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

Com2sec systemwalker default public

[変更後]

Com2sec systemwalker default FUJITSU

アクセス許可するホストの設定

SNMPパケットの受け付けを許可するホストの IPアドレスを「*.*.*.*」と仮定して説明します。

管理サーバまたは連携サーバ/中継サーバからのSNMPパケットを許可する設定にしてください。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

Com2sec systemwalker default public

[変更後]

Com2sec systemwalker *.*.*.* public

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop

# /etc/init.d/snmpd start

NATを使用した環境で、SNMPパケット送信元のIPアドレスがNATによって変換される場合は、NATによる変換後のIPアドレス(このコンピュータから見える、SNMPパケット送信元のIPアドレス)を設定してください。

SNMPサービスの設定

SNMPエージェントをインストールしたコンピュータで[サービス]ウィンドウから[SNMP Serviceのプロパティ]ダイアログボックスを起動し、以下の項目の設定をします。

[コミュニティ名]

Systemwalker Centric ManagerとSNMPエージェントとの通信において、認証に使用するコミュニティ名を事前に設定します。

コミュニティ名には、全角文字、半角カナ、半角空白、および以下の記号は使用できません。

  • “!”、“*”、“"”、“+”、“=”、“#”、“>”の半角の各文字

  • “\^”、“\-”の連続した半角の2文字

サーバのインベントリ情報を自動収集する場合に、SNMPサービスで設定した値と同じコミュニティ名を指定します。