以下に、Systemwalker IT Change Managerの基本機能について説明します。
運用管理に伴う人間系プロセスをフロー化する
申請、承認、および実行など、人間が行う一連の作業の流れを「運用フロー」として標準化し、作業の担当者はその流れに沿って作業を行います。運用フローは、運用管理作業の流れと、その作業手順や伝達事項などの運用管理作業に必要な情報である伝票情報から構成されます。運用フローの定義については"3.3 運用フロー定義機能"を参照してください。
また、Systemwalker IT Change Managerでは、運用フローからアプリケーションを起動するアプリケーション実行機能を提供します。アプリケーション実行機能は、BPM サーバの自動実行サーバの機能を利用して、アプリケーションを起動します。アプリケーション実行機能については、"3.2 アプリケーション実行機能"を参照してください。
運用フローを実行する
申請者が運用フローに基づいた運用作業を申請し、承認者は承認や申請された作業を実行など、伝票情報に応じた作業を実施します。伝票に対する作業については"Systemwalker IT Change Manager 利用者ガイド"を参照してください。
ポイント
伝票の申請および承認には、以下の処理があります。
伝票の申請
申請者は以下の処理を行うことができます。
申請
メニューから伝票を選択します。必要事項を入力し、回送先の承認者を選択します。電子フォームの設定によりファイルを添付することもできます。申請すると、伝票は承認者へ回送されます。
保存
承認者へ回送する前に、準備した伝票を一時的に保存することができます。
取戻
伝票の取戻が許可されていて、伝票状態が回送中であれば、どの回送先からでも自分のところに戻すことができます。また、取り戻した伝票の申請を取りやめることもできます。
破棄
不要になった伝票を削除対象の伝票とします。
流用
以前に申請した伝票を再利用して起票することができます。
代行
権限を他の利用者に委任し、権限を委任された代行者が申請を行います。
伝票の申請の権限を複数のユーザーに委任することができます。申請権限を委任しても、委任した利用者は申請権限を失うことはありません。
伝票の承認
承認者は以下の処理を行うことができます。
可決
伝票の内容を認め許可します。
否決
承認依頼された伝票を否決し、申請者へ差戻すことができます。承認者が複数存在する場合、いずれの回送先で否決が行われても、伝票は申請者まで戻されます。1つ前の承認者に伝票を戻したい場合は、差戻を行います。申請者は、否決された伝票に対して以下の操作ができます。
伝票を再度修正し、申請する
伝票を破棄する
差戻
直前の承認者へ伝票の承認を戻します。
取戻
承認後、次の回送先に伝票がある場合に、取戻すことができます。
代行
権限を他のユーザーに委任し、権限を委任された代行者が伝票の承認を行います。
保留
承認者が承認中の伝票を一時的に保存することができます。
伝票の検索
申請者および承認者は、それぞれが自分が担当する伝票の検索を行うことができます。
運用フローを管理する
フロー化された作業プロセスの稼動を管理します。
管理する情報には、以下のものがあります。
プロセスの稼動状況
プロセスの履歴