L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。
初回起動時に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合は、すべて入力する必要はありません。
指定項目 | Windows | 項目の説明 | |
---|---|---|---|
入力の必要性 | 省略時の値 | ||
ホスト名・コンピュータ名 | △ | L-Server名 | ホスト名またはコンピュータ名を入力します。 |
ドメイン名 | △ | WORKGROUP (*1) | ワークグループ名を入力します。ドメインに参加する設定は行えません。 |
DNS検索パス | × | - | DNSの検索に利用する1~32767文字のドメイン名のリストを入力します。ドメイン名と同じ文字を指定できます。 |
フルネーム | △ | WORKNAME (*1) | 1~50文字のWindowsのフルネームを入力します。 |
組織名 | △ | WORKORGANIZATION (*1) | Windowsのシステムのプロパティに表示される組織名を1~50文字で入力します。 |
製品キー | ○ | - (*1) | 省略できません。有効な製品キーを必ず指定してください。 |
ライセンスモード | × | - | ライセンスモードを指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
最大接続数 | × | - | 最大接続数を指定しても、ゲストOSに設定されません。 |
管理者パスワード | △ | - (*1) | L-Server作成時に指定したイメージの、ローカル管理者アカウントのパスワードと同じ値を入力します。 |
ハードウェア時計設定 | × | - | "UTC"または"ローカル(LOCAL)"を指定します。 |
タイムゾーン | △ | マネージャーのOSと同じタイムゾーン | OSのタイムゾーンを指定します。 |
○: 入力必須
△: 省略可能
×: 指定不要
*1: OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。
参考
事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。OSプロパティ定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用可能な定義を分けて使用できます。ユーザーグループごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルのキーが重複した場合は、ユーザーグループごとの定義ファイルに記載されている値が優先されます。
ユーザーグループごと
os_setting_ユーザーグループ名.rcxprop
システム共通
os_setting.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。
キー = 値 |
定義ファイルで以下の項目を指定します。
指定項目 | キー | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
ドメイン名 | workgroup_name | (*1) | Windows用 |
domain_name | (*1) | Linux用 | |
DNS検索パス | dns_search_path | (*1) | - |
フルネーム | full_name | (*1) | - |
組織名 | org_name | (*1) | - |
製品キー | product_key | (*1) | - |
ライセンスモード | license_mode | "seat"(接続クライアント数)または"server"(サーバ単位:同時使用サーバ数)を指定します。 | - |
最大接続数 | license_users | (*1) | - |
管理者パスワード | admin_password | (*1) | - |
ハードウェア時計設定 | hwclock | "UTC"または"LOCAL"を指定します。 | - |
DNSサーバ | nicN_dns_addressn | 半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。 | Nには、NIC番号を指定します。 |
DNSサーバ | dns_addressX | 半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。 | Xには、プライマリー"1"、セカンダリ"2"またはターシャリ"3"を指定します。 |
*1: 値については、「表G.9 設定項目一覧」を参照してください。
定義ファイルの例を以下に示します。
# Windows workgroup_name = WORKGROUP full_name = WORKNAME org_name = WORKORGANIZATION product_key = AAAA-BBBB-CCCC-DDDD license_mode = server license_users = 5 admin_password = xxxxxxxx nic1_dns_address1 = 192.168.0.60 nic1_dns_address2 = 192.168.0.61 nic2_dns_address1 = nic2_dns_address2 = # Linux domain_name = localdomain dns_search_path = test.domain.com hwclock = LOCAL dns_address1 = 192.168.0.60 dns_address2 = 192.168.0.61 dns_address3 = |
参考
イメージを指定してL-Serverを作成する場合、パラメーターとして"管理者パスワード"を入力する必要があります。
入力する"管理者パスワード"は、ビルトイン管理者アカウントのAdministratorに設定されたものになりますが、ローカライズされた一部のWindowsではアカウント名が異なる場合があります。また、Windows 7やWindows VistaなどのクライアントOSの場合、通常のインストールではビルトイン管理者アカウントは無効になり、管理者アカウントはインストール時にユーザーが入力して作成された管理者アカウントになります。
ローカライズ版WindowsやクライアントOSからイメージ採取したクローニングマスタを指定してL-Serverを作成する場合は、管理者アカウントとしてAdministratorを有効にしてパスワードを設定するか、"管理者パスワード"が設定されている管理者アカウント名を、以下の記述に従い定義ファイルに記述する必要があります。
なお、定義ファイルを用いる場合は、イメージの世代別に管理者IDの設定を定義することはできません。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data
定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用可能な定義を分けて使用できます。イメージに対応する管理者名は、ユーザーグループごとの定義ファイルを先頭から検索します。該当する定義がない場合は、システム共通の定義ファイルを検索します。
定義ファイルの変更はすぐに反映され、それ以降のL-Server作成から有効になります。
ユーザーグループごと
image_admin_hyperv_ユーザーグループ名.rcxprop
システム共通
image_admin_hyperv.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとにイメージ名と管理者パスワードを設定するアカウント名を記述します。
イメージ名 = "管理者アカウント名" |
管理者アカウント名は、ダブルクォーテーション( " )でくくって表記します。
管理者アカウント名以外に書かれた半角スペースとタブは無視されます。
イメージ名には、それ以降のワイルドカードとして作用する半角アスタリスク("*")が使用できます。半角アスタリスク("*")を指定することで、文字数不定の文字列の代用として使用できます。
イメージからのL-Server作成時には、定義ファイルの先頭行から対応するイメージ名を検索し、指定されている管理者アカウント名のアカウントに入力された"管理者パスワード"を設定します。
定義ファイルは、以下の改行コードと文字コードで作成される必要があります。
改行コード: CR+LF(0x0d0a)
文字コード: 日本語環境ではShift-JIS、その他の環境ではUTF-8
定義ファイルの例を以下に示します。
イメージ名と管理者アカウント名が1対1で指定されています。
FR_WIN2003_001 = "Administrator" |
"FR_WIN"で始まるイメージ名に対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。
FR_WIN* = "Administrator" |
すべてのイメージに対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。イメージ名にワイルドカード文字だけを指定した場合、この行以降の定義は無視されます。
* = "Administrator" |