ここでは、管理サーバのバックアップの方法について説明します。
管理サーバのバックアップには、以下の2つがあります。
環境構築後に実行するバックアップ
「E.2.1 管理情報全体のバックアップ」を参照してください。
定期的なバックアップおよび構成定義情報のバックアップ
短い周期の定期的なバックアップ運用(1時間ごとに実行するバックアップなど)や構成定義情報を更新するたびに実行するバックアップがあります。
「E.2.2 構成定義情報のバックアップ」を参照してください。
定期的なバックアップを開始する前に、以下の項目を決定する必要があります。
項目 | 決定事項 |
---|---|
管理情報全体のバックアップの頻度 | 管理情報全体のバックアップを行う頻度を決定します。 例 システム構築完了時 毎月1日、03:00AM |
定期的なバックアップの頻度 | 構成定義ファイルのバックアップの頻度を決定します。 例 1時間に1回 |
バックアップ先 | バックアップ先ディスクを決定します。 製品をインストールしたディスクとは別のディスクを指定することをお勧めします。 バックアップに必要なディスク容量については、「E.2.1 管理情報全体のバックアップ」の注意を参照してください。 |
バックアップ先
構成定義情報のバックアップ先は、事前に定義できます。以下を定義してください。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcxmr/customize_data
manager_backup.rcxprop
チューニングパラメーターファイルに以下のパラメーターを設定します。
backup_dir=バックアップ先フォルダー |
本チューニングパラメーターファイルを省略した場合、以下のフォルダーに保存されます。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\var\backup
【Linux】
/var/opt/FJSVrcxmr/backup
詳細は、「E.2.2 構成定義情報のバックアップ」を参照してください。
注意
バックアップした情報が管理サーバの異常で破損しないように、管理サーバのバックアップで退避するファイルは、ほかの記録媒体や外部ストレージに保管してください。
2回目以降のバックアップをする場合、バックアップ後に前回バックアップしたフォルダー、構成定義情報は削除しても問題ありません。ディスク容量に応じて削除してください。
以下の操作中は、バックアップを行わないでください。
L-Serverの作成、登録、変更、解除、削除
リソースの作成、変更、削除
サーバ切替え、切戻し
システムイメージのバックアップ・リストア
クローニングマスタの採取、配付
マネージャーを停止せずに定期的にバックアップを行う運用の場合、これらの構成定義情報を更新する操作と競合した場合、更新が完了するまで自動的に待ち合わせます。
マネージャーをクラスタで運用している場合は、退避(コピー)するフォルダーは共有ディスクでのフォルダー名に置き換えてください。
共有ディスクでのフォルダー名については、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「付録B マネージャのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。
操作を記録している場合、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「5.3 保守」を参照し、退避させてください。