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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

C.4.2 運用方法

ここでは、ディレクトリサービスを利用したユーザー管理のための運用方法を説明します。

rcxadm userコマンド、rcxadm usergroupコマンド、およびRCコンソールではユーザーの管理はできません。

ディレクトリサービス側で、ユーザーまたはエントリーの追加や変更などが必要です。

エントリーの追加、変更、削除および参照方法の詳細は、ディレクトリサービスのドキュメントを参照してください。


ログイン

ディレクトリサービスにユーザー情報が存在し、ロールとアクセス範囲を割り当てたユーザーだけがログインできます。


ユーザーの追加

以下の手順で、ユーザーを追加します。

  1. ディレクトリサービス側でユーザーを追加します。

  2. ユーザーを追加したあと、ユーザーグループへの追加およびロールの割当てが必要です。「ユーザーおよびユーザーグループのロールの変更」を参照してください。


ユーザーパスワードの変更

パスワードの変更は、ディレクトリサービスのクライアント機能を利用します。

rcxadm userコマンド、およびRCコンソールではユーザーパスワードを変更できません。


ユーザー名の変更

以下の手順で、ユーザー名を変更します。

  1. ディレクトリサービス側で、ユーザー名(DN)を変更します。

  2. OpenDSまたはOpenLDAPの場合、以下の操作が必要です。

    名前を変更するユーザーがメンバーになっている、ユーザーグループおよびロールのユーザーグループの、メンバーの名前(member属性の値)を変更します。


ユーザーの削除

以下の手順で、ユーザーを削除します。

  1. ディレクトリサービス側でユーザーを削除します。

  2. OpenDSまたはOpenLDAPの場合、以下の操作が必要です。

    削除するユーザーがメンバーになっている、ユーザーグループおよびロールのユーザーグループから、該当するユーザーを削除します。


ユーザーグループの作成、変更、削除

ディレクトリサービスの、以下のエントリーの直下にユーザーグループを作成します。

ou=ROR,ou=Usergroups,ou=SVS,dc=example,dc=local

"dc=example,dc=local"の部分はベース名です。実際の環境に合わせて読み替えてください。

ディレクトリサービスのクライアント機能を使用して、このエントリーの直下にユーザーグループを作成します。

注意

  • ユーザーグループは、ディレクトリサービスの"Users"にあるユーザーグループとは異なります。

  • OpenDSまたはOpenLDAPの場合、ユーザーグループ作成時に、ユーザーグループのメンバーを1人以上登録する必要があります。


ユーザーグループの表示

ディレクトリサービスのクライアント機能を利用して、ldifファイルの以下のエントリーの下を確認してください。

ou=ROR,ou=Usergroups,ou=SVS,dc=example,dc=local

ベース名は実際の環境に合わせて読み替えてください。


ユーザーおよびユーザーグループのロールの変更

以下のエントリーを確認します。

cn=ロール名,ou=AuthorizationRoles,ou=リソース名,ou=マネージャーのホスト名,ou=ROR,ou=Departments,ou=SVS, dc=example,dc=local

階層化されたリソースフォルダーにリソース名がある場合、以下のようになります。

ou=AuthorizationRoles,ou=リソース名,ou=SecondFolder,ou=TopFolder,ou=OrchestrationTree,ou=マネージャーのホスト名, ou=ROR,ou=Departments,ou=SVS,dc=example,dc=local

ベース名は実際の環境に合わせて読み替えてください。

このou=AuthorizationRolesの下に、割り当てるロール名のグループがない場合、ロール名を作成します。

以下のロール名の中から必要なものをRDNとして作成してください。

割り当てるロールのメンバー(member属性の値)として、ユーザーまたはユーザーグループの識別名(DN)を設定します。

/TopFolderにoperatorロールとして、ユーザーグループ"myoperator"を割り当てる場合

  1. 以下のエントリーの下に、"operator"というユーザーグループエントリーがあるか確認します。

    ou=AuthorizationRoles,ou=TopFolder,ou=OrchestrationTree,ou=MyMgrHost,ou=ROR,ou=Departments,ou=SVS,dc=example,dc=local

  2. 手順1.で作成したエントリーの下に"cn=operator"というRDNで、ユーザーグループを作成します。

    • Active Directoryの場合のldifファイル

      cn=operator, ou=AuthorizationRoles,ou=TopFolder,ou=OrchestrationTree,ou=MyMgrHost,ou=ROR,ou=Departments,ou=SVS,dc=example,dc=local
      changetype: add
      objectclass: top
      objectclass: group
      cn: operator
      instanceType: 4
      groupType: 2
      member: cn=myoperator,ou=ROR,ou=UserGroups,ou=SVS,dc=example,dc=local
    • OpenDSまたはOpenLDAPの場合のldifファイル

      cn=operator, ou=AuthorizationRoles,ou=TopFolder,ou=OrchestrationTree,ou=MyMgrHost,ou=ROR,ou=Departments,ou=SVS,dc=example,dc=local
      changetype: add
      objectclass: top
      objectclass: groupofnames
      cn: operator
      member: cn=myoperator,ou=ROR,ou=UserGroups,ou=SVS,dc=example,dc=local