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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

5.3.4 ネットワークリソース

ここでは、ネットワークリソースを作成し、ネットワークプールに登録する方法について説明します。

ネットワークリソースは、以下の方法で作成できます。

マネージャーが直接接続している管理LANのネットワークリソースは、ネットワークリソース名を"AdminLan"、VLAN IDを1として、インストール時に自動的に作成されます。
これを変更する場合、事前に"AdminLan"を削除したあと、「登録済みの管理LANサブネットを利用した作成」に従ってネットワークリソースを作成してください。


ットワークリソースを新規に作成

以下の手順で、ネットワークリソースを新規に作成し、ネットワークプールに登録します。

  1. RCコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース作成]-[新規]を選択します。
    [ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を入力し、<OK>ボタンをクリックします。

    ネットワークリソース名

    ネットワークリソースの名前を入力します。

    種別に"管理LAN"を選択した場合、先頭半角英字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された16文字以内の文字列を入力します。

    種別に"管理LAN"以外を選択した場合、先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    種別

    作成するネットワークリソース種別を、以下のラジオボタンで設定します。

    • 業務LAN

    • 管理LAN

    • iSCSIブート

    注意

    業務LANを作成する場合、ネットワークリソース名とVLAN IDは必ず入力してください。

    • 管理LANとして作成する場合、ネットワークリソース名、VLAN ID、サブネットアドレス、およびサブネットマスクは必ず入力してください。

    • iSCSIブート用として作成する場合、ネットワークリソース名、VLAN ID、サブネットアドレス、およびサブネットマスクは必ず入力してください。

    VLAN/外部接続ポート設定

    VLAN IDと外部接続ポートの設定をします。

    <設定>ボタンをクリックすると[VLAN/外部接続ポート設定]ダイアログが表示されます。

    LANスイッチブレードと仮想スイッチに設定するVLAN IDを指定します。LANスイッチブレードの外部ポートに設定されているVLAN IDから選択するか、数値を入力できます。事前に設計したVLAN IDを指定してください。

    1~4094までの整数を入力してください。

    • ブレードサーバを含む外部ネットワークの場合

      外部ポートのVLAN IDから選択してください。

    • 内部ネットワーク、またはラックマウントサーバだけの外部ネットワークの場合

      VLAN IDを入力してください。

    値を指定して、[VLAN IDでポートを絞り込む]チェックボックスにチェックを入れると、次の外部接続ポート設定に表示されている情報が絞り込まれます。

    VLAN/外部接続ポート設定(シャーシ名/スイッチ名/ポート番号/VLAN種別)(省略可)

    L-Serverに外部ネットワークを接続すると、指定したポートと通信できるように、LANスイッチブレードの内部ポートと仮想スイッチの設定を行います。

    <設定>ボタンをクリックすると、[VLAN/外部接続ポート設定]ダイアログが表示されます。

    ブレードサーバを含む外部ネットワークを自動設定する際に使用する外部接続ポートを指定します。

    事前に設計/設定した外部接続ポートのチェックボックスにチェックを入れてください。対になるポートを2つ選択します。シャーシが複数ある場合は、利用するすべてのシャーシのポートを選択してください。

    リンクアグリゲーション構成のポートを指定する場合は、以下を実行してください。

    • 事前にLANスイッチブレードの設定を確認し、リンクアグリゲーションが設定されているポートを1つ以上、選択してください。

    • 外部接続ポートの表に対象のポートが表示されていない場合は、"VLAN IDでポートを絞り込む"チェックボックスのチェックを外してください。VLAN IDにかかわらず、LANスイッチブレードに存在する外部接続可能なポートが表示されます。

    "VLAN IDでポートを絞り込む"チェックボックスにチェックを入れない場合、以下の情報が表示されます。

    • シャーシ名

    • スイッチ名

    • ポート番号

    • Untagged VLAN/Tagged VLAN

      - VLANが設定されていない場合

      ハイフン("-")が表示されます。

      - 複数のVLANが設定されている場合

      複数のVLANがカンマ(",")で区切って表示されます。

      - 1つのVLANが設定されている場合

      設定されているVLAN IDが表示されます。

    内部ネットワークの場合や、ラックマウントサーバだけの外部ネットワークの場合、設定しないでください。

    サブネット設定(省略可)

    種別に"業務LAN"を指定した場合、省略できます。

    L-Serverにイメージを配付する際に、ネットワークリソースと接続したNICに対して、ネットワークとIPアドレスを自動設定したい場合に入力してください。L-Serverにはサブネットアドレスに含まれるIPアドレスが割り当てられますが、割当て対象外とするIPアドレスの範囲を指定できます。<追加>ボタンをクリックすると[開始IPアドレスと終了IPアドレスの追加]ダイアログが表示されますので、対象外とするIPアドレスの範囲を指定し、<追加>ボタンをクリックしてください。対象外としたIPアドレスを再度、有効にする場合、一覧から有効にするIPアドレスのチェックボックスにチェックを入れて、<削除>ボタンをクリックしてください。<OK>ボタンをクリックすると、入力した内容が元のダイアログに表示されます。
    なお、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは自動的に除外されます。

    参考

    ネットワークリソースにサブネットアドレスが設定されている場合、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。
    サブネットアドレスが設定されていない場合、DHCPの設定になります。

    サブネットアドレス/マスク

    設定するサブネットのアドレスとサブネットマスクを、"xxx.xxx.xxx.xxx"の形式で入力してください。
    サブネットマスクの最大値は、255.255.255.255(32bit mask)、最小値は、255.255.0.0(16bit mask)です。ただし、255.255.255.254は指定できません。

    注意

    物理L-Serverを作成する場合、業務LANのサブネットは、管理LANと異なるサブネットを指定してください。

    物理L-Serverを作成する場合、本製品をインストール後、デフォルトで管理LANが作成されますが、デフォルトの管理LANのIPアドレスを割当て対象外とするIPアドレスに登録してください。登録しない場合、本製品の管理対象外の機器のIPアドレスと重複することがあります。

    デフォルトゲートウェイ(省略可)

    種別に"管理LAN"以外を選択した場合、省略できます。

    サブネットの外部と通信する際に利用するデフォルトゲートウェイのIPアドレスを入力してください。

    対象外とするIPアドレス(省略可)

    ほかの装置で利用しているが、今後利用する予定などの理由で、L-Serverに自動的に割り当てたくないIPアドレスを指定できます。

    注意

    サブネットアドレスおよびサブネットマスクで指定されるIPアドレスのうち、以下のアドレスは、割当てから自動的に除外されます。対象外とするIPアドレスには指定できません。

    - 管理サーバ

    - 管理対象サーバ

    - ネットワークアドレスおよびブロードキャストアドレス

    検出された未登録のサーバのIPアドレスを対象外のIPアドレスとして設定してください。

    その他のIPアドレス(VM管理製品またはLANスイッチブレードの管理IPアドレスなど)を除外する場合、対象外のIPアドレスとして設定してください。

    参考

    管理LAN用のネットワークリソースは、本製品インストール時に指定する管理用ネットワークとして自動的に1つ作成されます。

    2つ以上の管理用ネットワークを使用する場合、2つ以上の管理LAN用のネットワークリソースを作成してください。

    なお、サーバリソースツリーの管理LANサブネットの登録は必要ありません。

    管理LANサブネットの登録については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.1.7 管理LANサブネットの登録【Windows】」を参照してください。

    ラベル(省略可)

    ネットワークリソースに、業務内容などを元にした分かりやすい別名を付けたい場合に入力します。

    日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列を入力します。

    コメント(省略可)

    ネットワークリソースに関する情報を自由に記述できます。例えば、業務内容の詳細や、障害発生時の対処方法を登録しておくと、迅速な対応ができます。

    日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を入力します。

    ネットワークリソースが作成され、ネットワークプールに登録されます。


録済みの管理LANサブネットを利用した作成

以下の手順で登録済みの管理LANサブネットを利用したネットワークリソースを作成し、ネットワークプールに登録します。

  1. RCコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース作成]-[管理LANサブネットから]を選択します。
    [ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を入力し、<OK>ボタンをクリックします。

    ネットワークリソース名

    <選択>ボタンをクリックすると、[管理LANサブネット選択]ダイアログが表示されます。

    すでに設定されている管理LANサブネットを選択します。

    選択した管理LANサブネットに名前がない場合、ネットワークリソース名にネットワークリソースの名前を入力します。

    先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    <OK>ボタンをクリックします。

    種別

    "管理LAN"と表示されます。

    VLAN/外部接続ポート設定

    ネットワークリソースを新規に作成」の「VLAN/外部接続ポート設定」を参照してください。

    サブネット設定(省略可)

    ネットワークリソースを新規に作成」の「サブネット設定」を参照してください。

    ラベル(省略可)

    ネットワークリソースを新規に作成」の「ラベル」を参照してください。

    コメント(省略可)

    ネットワークリソースを新規に作成」の「コメント」を参照してください。

    ネットワークリソースが作成され、ネットワークプールに登録されます。