ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

5.2.2 VM管理製品

本製品では、ストレージ、ネットワークを含むサーバの論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定義したL-Serverとして管理します。仮想マシンをL-Serverとして管理するには、本製品にVM管理製品を登録します。

本製品に登録できるVM管理製品は以下のとおりです。

注意

仮想マシン名が重複している場合、Disaster Recovery環境の運用時における構成情報のインポート処理に失敗する可能性があります。

仮想マシン名が重複しないよう設定してください。

VM管理製品の登録手順については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.1.5 VM管理製品の登録」を参照してください。

【Hyper-V】
本製品へ登録する管理者アカウントは、SCVMMをインストールしたサーバのローカルアカウントではなく、サーバが所属するドメインの管理者アカウントになります。登録は以下の形式でアカウントを指定します。

メイン名\管理者アカウント名

注意

VM管理製品は、本製品に登録する前に以下の項目をセットアップしておく必要があります。
VM管理製品のセットアップ手順については、VM管理製品のマニュアルを参照してください。

【Xen】
RHEL5-Xenを利用する場合は、VM管理製品の登録は必要ありません。

【VMware】

  • ボリュームが作成済みである

  • ゾーニング、アフィニティが設定済みである

  • I/O仮想はRCVE、VIOMで制御する

  • VMware ESXがVMFSを認識した状態に設定する

  • VMFSを利用して動的割当てをする

詳細は、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録A サーバ仮想化ソフトウェア製品」およびVMホストのマニュアルを参照してください。

L-Serverを冗長化する場合は、サーバ仮想化ソフトウェア製品の高可用性機能(VMware HAなど)を事前に設定します。
詳細は、サーバ仮想化ソフトウェア製品のマニュアルを参照してください。

【Hyper-V】

  • VMホストでSAN環境が使用可能な構成になっている

  • I/O仮想はRCVE、VIOMで制御する

  • ボリュームが作成済みである

  • ゾーニング、アフィニティが設定済みである

  • MSFCがVMホストに追加されている

  • クラスタディスクとしてSANボリュームが設定されている

  • クラスタの共有ボリュームとしてクラスタディスクが追加されている

作成されるすべてのL-Serverは、高可用性のVMとしてクラスタ上に配置されます。

詳細は、MSFCのヘルプを参照してください。

【Oracle VM】

  • ボリュームが作成済みである

  • ゾーニング、アフィニティが設定済みである

  • I/O仮想はRCVE、VIOMで制御する

  • クラスタの共有ボリュームとしてストレージリポジトリが追加されている

  • サーバー・プールが作成済みである

  • VMホストをサーバー・プールに登録済みである

  • サーバー・プールにストレージリポジトリを登録済みである

  • サーバー・プールでVMゲストを作成できる

  • サーバー・プールにイメージが存在する

詳細は、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録A サーバ仮想化ソフトウェア製品」およびVMホストのマニュアルを参照してください。

L-Serverを冗長化する場合は、サーバ仮想化ソフトウェア製品の高可用性機能(HAなど)を事前に設定します。

詳細は、サーバ仮想化ソフトウェア製品のマニュアルを参照してください。

参考

VMホストの関連付け定義ファイル

VM管理製品とVMホストのネットワーク構成または設定状態により、本製品が保持するVMホストのIPアドレスとVM管理製品が保持するVMホストのIPアドレスが、一致しない場合があります。一致しない場合、本製品ではVM管理製品とVMホストの関連付けができず、VM管理製品との連携機能が使用できません。この場合、VM管理製品とVMホストの関連付けができるように、定義ファイルを作成する必要があります。定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

図5.1 VMホストのIPアドレス情報がマネージャーとVM管理製品で一致しない構成

*1: VMホストがラックマウントサーバまたは他社サーバの場合、取得できるVMホストのIPアドレスは管理LANだけになります。
*2: VM管理製品によって、VMホストの管理LANのIPアドレスと異なるIPアドレスが取得されます。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vmhost_ip_addresses.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つのVMホストの情報を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

admin_lan_ip = other_lan_ip[,other_lan_ip...]

定義ファイルの指定項目
  • admin_lan_ip

    VMホストの管理LANのIPアドレスを指定します。

  • other_lan_ip

    VMホストの管理LAN以外のIPアドレスで、VM管理製品に登録されたものを指定します。カンマ(",")で区切って複数を列挙できます。

    【Oracle VM】
    Oracle VM ManagerへOracle VM Server登録時のIPアドレス指定で、IPアドレスではなくホスト名を登録した場合、そのホスト名を記載してください。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# Oracle VM Server
192.168.0.10 = 192.168.10.10
192.168.0.11 = 192.168.10.11,172.16.0.11
192.168.0.12 = 192.168.10.12,host01