Systemwalker Service Quality Coordinator ダッシュボードテンプレートのカスタマイズは、Analytics Studioを使用して行います。
ポイント
Analytics Studioの詳細な使用方法(チャートやビューなどのカスタマイズ方法)については、Interstage Business Process Manager Analytics V11.1 使用手引書(Analytics Studio)を参照してください。
注意
本節で解説に用いている画像の中で[01:Summary_ECO]という表現が出てきますが、この名称はテンプレートの設定によって変わります。実際の画面と見比べて適宜読みかえてください。
ダッシュボードテンプレートは管理対象ごとに分かれています。
以下の表を参照し、管理対象の情報が含まれているテンプレートを適用してください。
テンプレートの適用方法については「3.3.3 Analytics Studio定義の適用」を参照してください。
テンプレート名 | 接続情報名 | 収集情報 | 備考 |
---|---|---|---|
01-StandardTemplate | 01:Summary_ECO | ServerMonitor | |
ZoneMonitor/ZoneStackMonitor/ZoneStackMonitor(All) | |||
ECOフォルダ配下/ECO~レポート | |||
02:Windows | Windowsフォルダ配下/Windows~レポート | ||
03:Unix(Unix共通_Solaris) | Solaris&Linuxフォルダ配下/UNIX~レポート | 収集情報のうちRecord IDが"UX_xxx"のレコードが定義されています。 | |
04:Unix(Linux) | Solaris&Linuxフォルダ配下/UNIX~レポート | 収集情報のうちRecord IDが"LX_xxx"のレコードが定義されています。 | |
05:Unix(AIX_HP_UX) | Solaris&Linuxフォルダ配下/UNIX~レポート | 収集情報のうちRecord IDが"AX_xxx"および"HP_xxx"のレコードが定義されています。 | |
02-VirtualMachineTemplate | 06:仮想サーバ(VMWare ESX/ VMWare ESXi) | Vmware(Virtual)StackMonitor | |
Vmware(Physical)Monitor | |||
Vmwareフォルダ配下/Vmware~レポート | |||
07:仮想サーバ(Hyper-V) | HyperV(Virtual)StackMonitor | ||
HyperV(Physical)Monitor | |||
Hyper-Vフォルダ配下/Hyper-V~レポート | |||
08:仮想サーバ(Xen) | Xen(Virtual)StackMonitor | ||
Xenフォルダ配下/Xen~レポート | |||
03-Response&ServiceTemplate | 09:Response_Service | UserResponseMonitor | |
ServiceAvailMonitor | |||
WebTrnMonitor | |||
ResponseConditionフォルダ配下/エンドユーザレスポンスレポート | |||
ServiceConditionフォルダ配下/(HTTP/DNS/SMTP/PORT)サービスレポート | |||
WebTrnフォルダ配下/Webトランザクションレポート | |||
04-Network&StrorageTemplate | 10:Network | TcpNetworkMonitor | |
詳細無し/Systemwalker Network Manager~レポート | |||
TcpNetworkフォルダ配下/TcpNetworkレポート | |||
11:Storagemonitor | StorageMonitor | ||
StorageResourceフォルダ配下/Storage~レポート | |||
05-FujitsuMiddlewareTemplate | 12:Systemwalker | OperationMgrMonitor | |
詳細無し/CentreicManager~レポート | |||
OperationMgrフォルダ配下/OperationManager~レポート | |||
13:Interstage(サマリー) | Interstage(EJB)Monitor | ||
Interstage(TD)Monitor | |||
Interstage(CORBA)Monitor | |||
Interstage(IJServer)Monitor | |||
TxnSyncMonitor | |||
TxnAsyncMonitor | |||
ISI SequenceMonitor | |||
ISI QueueMonitor | |||
14:Interstage(詳細) | Interstageフォルダ配下/Interstage~レポート | ||
Interstage(TxnAnalysis)フォルダ配下/レポート無し | |||
TxnAnalysis(Sync)フォルダ配下/レポート無し | |||
TxnAnalysis(Async)フォルダ配下/レポート無し | |||
ISIフォルダ配下/ISI~レポート | |||
06-DatabaseTemplate | 15:SymfoWARE | SymfowareMonitor | |
Symfowareフォルダ配下/Symfoware~レポート | |||
16:Oracle | OracleMonitor | ||
Oracleフォルダ配下/Oracle~レポート | |||
17:MS-SQL | MS-SQL_Monitor | ||
07-MiddlewareTemplate | 18:MS-NET | MS-.NET_Monitor | |
MS-.NETフォルダ配下/MS-.NET~レポート | |||
19:SAP | SAP Monitor | ||
SAPフォルダ配下/SAP~レポート | |||
08-UserdataTemplate | 20:UserDataMonitor | UserDataMonitor | |
21:UserData | UserDataフォルダ配下/詳細レポート(UDATA1~20) | ||
09-PrimesoftTemplate | 22:Primesoft | PrimesoftMonitor | |
Primesoftフォルダは以下/Primesoft~レポート |
注意
ダッシュボードサーバに収集可能なAgentの性能情報は、以下になります。
サマリデータ
リソースデータ(10分)
監視対象Agentの設定を行うことにより、指定したAgentの情報だけがダッシュボードサーバへデータ転送されるようになるため、ダッシュボードサーバへの負荷を軽減することができます。
■手順
Analytics Studioの「定義」ビューの[監視対象システムへの接続]-[01:Summary_ECO]を選択します。
「01:Summary_ECO」ビューが表示されるので、[接続情報]-[01:Summary_ECO]を選択します。
[PDBSensorConf]配下の[TargetServerNameList*:]テキストボックスに、ダッシュボードで監視するAgentのIPアドレスを記載します。複数のAgentを監視する場合は、カンマ区切りでサーバのIPアドレスを追加してください。
注意
インストールレス型Agentおよび仮想化ソフトウェア(Vmware、Hyper-V、Xen)の場合は、IPアドレスではなく、Manager/Proxy Managerで作成したリモート監視定義ファイルのDISPLAYNAME(DISPLAYNAMEがない場合は、HOSTNAME)の値を追加してください。
ポイント
[PDBSensorConf]-[ TargetServerNameList*:]のテキストボックスには初期値として「*」が入力されており、この場合、PDBに格納されている全てのAgentの性能情報を取得することになります。
取得するAgentを指定する場合は、Agentのホスト名、または、IPアドレスを入力してください(半角英数43,644文字まで)。なお、ホスト名やIPアドレスには「*」での前方一致および後方一致が可能です。
以下に例を示します。
「Win*」を指定 → 「Win」で始まるホストが対象
「*dows」を指定 → 「dows」で終わるホストが対象
「*ndo*」を指定 → 「ndo」を含むホストが対象
「192.168.0.*」 → 192.168.0.0~255までのAgentに対応
「定義」ビューの[サーバへアップロード]を選択し、修正した定義情報を、ダッシュボードサーバへ反映します。
ダッシュボードサーバがManagerから収集している監視対象のデータの収集間隔の変更方法について説明します。
注意
データ収集間隔をデフォルト値(10分)よりも小さい値を設定しないでください。ダッシュボードサーバが高負荷状態となりデータが正常に収集されない場合があります。
■手順
Analytics Studioの[定義]ビューから[01:Summary_ECO]を選択します。
[01:Summary_ECO]ビューからデータ収集間隔を変更するイベントを選択します。
収集条件の[Condition_<イベント名>]を選択します。
[スケジュール]-[スケジュール設定]-間隔の欄の時間を変更するデータ収集間隔に設定します。
「定義」ビューの[サーバへアップロード]を選択し修正した定義情報をダッシュボードサーバへ反映を行います。
Systemwalker Service Quality Coordinator ダッシュボードテンプレート(01-StandardTemplate)では、以下のイベントが監視対象として有効化されており、Managerからダッシュボードサーバへ性能情報が転送されます。
イベント名 | 備考 |
---|---|
PDB_M_SUM_PROC | モニタ情報(CPU) |
PDB_M_SUM_MEM | モニタ情報(メモリ) |
PDB_M_SUM_DISK | モニタ情報(Disk) |
PDB_D_ECO_POWER | 消費電力 |
PDB_D_ECO_TEMPERATURE | 温度 |
上記以外のイベントを監視対象として追加する場合、「4.1.3.1 ダッシュボードテンプレート」を参照し該当するテンプレートを適用後、以下の手順を実施してください。
注意
イベントを監視対象として追加する場合や新たなダッシュボードテンプレートを適用する場合は、Interstage Business Process Manager Analiticsの運用管理コンソールの[センサー管理]から接続タイプが"PDB"になっている全ての接続情報を停止させてください。停止しない場合、監視対象の追加・アップロード処理に長時間かかる場合があります。
新たなダッシュボードテンプレートを複数適用する場合は、テンプレートの適用-アップロード-定義の反映を、テンプレート1つずつ繰り返してください。一度に複数のテンプレートを適用しアップロードを行うと、処理に長時間かかる場合があります。
■手順
Analytics Studioの「定義」ビューの[監視対象システムへの接続]-[01:Summary_ECO]を選択します。
「01:Summary_ECO」ビューが表示されるので、[イベント]-[<イベント名>]を選択します。
[収集条件]-[Condition_<イベント名>]を選択します。
[有効]チェックボックスを、チェック状態にします。
「定義」ビューの[サーバへアップロード]を選択し、修正した定義情報をダッシュボードサーバへ反映します。
Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールを使用してInterstage Business Process Manager Analytics Serverの再起動および、センサーの接続情報(本手順例では01:Summary_ECO)を起動します。
運用管理コンソールにログイン後、[BPM Analytics システム]-[サーバ管理]-[BPM Analytics Server]タブをクリックし、右に表示された画面上で[再起動]をクリックして再起動を行ってください。
また、接続情報(01:Summary_ECO)の起動は、運用管理コンソールにログイン後に[センサー管理]-[<センサー名>]を選択、接続情報名01:Summary_ECOのチェックボックスをチェックし[起動]をクリックしてください。
ポイント
[有効]チェックボックスを無効にすることで、監視が不要なイベント情報のダッシュボードサーバへの転送を抑止することができます。
アカウント管理では、ダッシュボードのアクセス権限を定義します。
ダッシュボードで監視を行う各利用者を、ダッシュボードのユーザーとして登録します。
ロールを作成しユーザー管理で作成したユーザーと関連づけることで、ダッシュボードのアクセス権限を与えることができます。
ロール
ダッシュボードを利用するユーザーには、ダッシュボードのアクセス権限を与える必要があります。あるIDに対応する権限が与えられている場合、対象イベントのダッシュボードを参照することができます。この権限のことを「ロール(役割)」と呼びます。
ゲストロール
ゲストロールはシステムに1つ存在し、どのロールにも属していないユーザーがゲストロールに属します。ユーザーはゲストロールとロールの両方に属することはできません。
■ユーザー登録手順
Analytics Studioの「定義」ビューの[ウィザード起動]を選択します。
Analyticsウィザードの[ダッシュボードの作成]を選択します。
[ダッシュボード定義の作成]ウィンドウの[ユーザの作成]を選択し、[OK]をクリックします。
[ユーザの作成]ウィンドウが表示されるので、ユーザID/ユーザ名/パスワードを入力し[OK]をクリックします。
■ロール作成手順
Analytics Studioの「定義」ビューの[ウィザード起動]を選択します。
Analyticsウィザードの[ダッシュボードの作成]を選択します。
[ダッシュボード定義の作成]ウィンドウの[ロールの作成]を選択し、[OK]をクリックします。
[ロールの作成]ウィンドウが表示されるので、ユーザ設定および作成したロールで表示可能なビュープロファイルの選択を行い、[OK]をクリックします。
詳細については、Interstage Business Process Manager Analytics V11.1 使用手引書(Analytics Studio)を参照してください。