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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(ダッシュボード編)
Systemwalker

4.1.3 ダッシュボードテンプレートのカスタマイズ

Systemwalker Service Quality Coordinator ダッシュボードテンプレートのカスタマイズは、Analytics Studioを使用して行います。

ポイント

Analytics Studioの詳細な使用方法(チャートやビューなどのカスタマイズ方法)については、Interstage Business Process Manager Analytics V11.1 使用手引書(Analytics Studio)を参照してください。

注意

本節で解説に用いている画像の中で[01:Summary_ECO]という表現が出てきますが、この名称はテンプレートの設定によって変わります。実際の画面と見比べて適宜読みかえてください。


4.1.3.1 ダッシュボードテンプレート

ダッシュボードテンプレートは管理対象ごとに分かれています。

以下の表を参照し、管理対象の情報が含まれているテンプレートを適用してください。

テンプレートの適用方法については「3.3.3 Analytics Studio定義の適用」を参照してください。

テンプレート名

接続情報名

収集情報

備考

01-StandardTemplate

01:Summary_ECO

ServerMonitor

ZoneMonitor/ZoneStackMonitor/ZoneStackMonitor(All)

ECOフォルダ配下/ECO~レポート

02:Windows

Windowsフォルダ配下/Windows~レポート

03:Unix(Unix共通_Solaris)

Solaris&Linuxフォルダ配下/UNIX~レポート

収集情報のうちRecord IDが"UX_xxx"のレコードが定義されています。

04:Unix(Linux)

Solaris&Linuxフォルダ配下/UNIX~レポート

収集情報のうちRecord IDが"LX_xxx"のレコードが定義されています。

05:Unix(AIX_HP_UX)

Solaris&Linuxフォルダ配下/UNIX~レポート

収集情報のうちRecord IDが"AX_xxx"および"HP_xxx"のレコードが定義されています。

02-VirtualMachineTemplate

06:仮想サーバ(VMWare ESX/ VMWare ESXi)

Vmware(Virtual)StackMonitor

Vmware(Physical)Monitor

Vmwareフォルダ配下/Vmware~レポート

07:仮想サーバ(Hyper-V)

HyperV(Virtual)StackMonitor

HyperV(Physical)Monitor

Hyper-Vフォルダ配下/Hyper-V~レポート

08:仮想サーバ(Xen)

Xen(Virtual)StackMonitor

Xenフォルダ配下/Xen~レポート

03-Response&ServiceTemplate

09:Response_Service

UserResponseMonitor

ServiceAvailMonitor

WebTrnMonitor

ResponseConditionフォルダ配下/エンドユーザレスポンスレポート

ServiceConditionフォルダ配下/(HTTP/DNS/SMTP/PORT)サービスレポート

WebTrnフォルダ配下/Webトランザクションレポート

04-Network&StrorageTemplate

10:Network

TcpNetworkMonitor

詳細無し/Systemwalker Network Manager~レポート

TcpNetworkフォルダ配下/TcpNetworkレポート

11:Storagemonitor

StorageMonitor

StorageResourceフォルダ配下/Storage~レポート

05-FujitsuMiddlewareTemplate

12:Systemwalker

OperationMgrMonitor

詳細無し/CentreicManager~レポート

OperationMgrフォルダ配下/OperationManager~レポート

13:Interstage(サマリー)

Interstage(EJB)Monitor

Interstage(TD)Monitor

Interstage(CORBA)Monitor

Interstage(IJServer)Monitor

TxnSyncMonitor

TxnAsyncMonitor

ISI SequenceMonitor

ISI QueueMonitor

14:Interstage(詳細)

Interstageフォルダ配下/Interstage~レポート

Interstage(TxnAnalysis)フォルダ配下/レポート無し

TxnAnalysis(Sync)フォルダ配下/レポート無し

TxnAnalysis(Async)フォルダ配下/レポート無し

ISIフォルダ配下/ISI~レポート

06-DatabaseTemplate

15:SymfoWARE

SymfowareMonitor

Symfowareフォルダ配下/Symfoware~レポート

16:Oracle

OracleMonitor

Oracleフォルダ配下/Oracle~レポート

17:MS-SQL

MS-SQL_Monitor

07-MiddlewareTemplate

18:MS-NET

MS-.NET_Monitor

MS-.NETフォルダ配下/MS-.NET~レポート

19:SAP

SAP Monitor

SAPフォルダ配下/SAP~レポート

08-UserdataTemplate

20:UserDataMonitor

UserDataMonitor

21:UserData

UserDataフォルダ配下/詳細レポート(UDATA1~20)

09-PrimesoftTemplate

22:Primesoft

PrimesoftMonitor

Primesoftフォルダは以下/Primesoft~レポート


注意

ダッシュボードサーバに収集可能なAgentの性能情報は、以下になります。

  • サマリデータ

  • リソースデータ(10分)

4.1.3.2 監視対象Agentの設定

監視対象Agentの設定を行うことにより、指定したAgentの情報だけがダッシュボードサーバへデータ転送されるようになるため、ダッシュボードサーバへの負荷を軽減することができます。


■手順

  1. Analytics Studioの「定義」ビューの[監視対象システムへの接続]-[01:Summary_ECO]を選択します。


  2. 「01:Summary_ECO」ビューが表示されるので、[接続情報]-[01:Summary_ECO]を選択します。

  3. [PDBSensorConf]配下の[TargetServerNameList*:]テキストボックスに、ダッシュボードで監視するAgentのIPアドレスを記載します。複数のAgentを監視する場合は、カンマ区切りでサーバのIPアドレスを追加してください。

    注意

    インストールレス型Agentおよび仮想化ソフトウェア(Vmware、Hyper-V、Xen)の場合は、IPアドレスではなく、Manager/Proxy Managerで作成したリモート監視定義ファイルのDISPLAYNAME(DISPLAYNAMEがない場合は、HOSTNAME)の値を追加してください。

    ポイント

    [PDBSensorConf]-[ TargetServerNameList*:]のテキストボックスには初期値として「*」が入力されており、この場合、PDBに格納されている全てのAgentの性能情報を取得することになります。
    取得するAgentを指定する場合は、Agentのホスト名、または、IPアドレスを入力してください(半角英数43,644文字まで)。なお、ホスト名やIPアドレスには「*」での前方一致および後方一致が可能です。
    以下に例を示します。

    • 「Win*」を指定 → 「Win」で始まるホストが対象

    • 「*dows」を指定 → 「dows」で終わるホストが対象

    • 「*ndo*」を指定 → 「ndo」を含むホストが対象

    • 「192.168.0.*」 → 192.168.0.0~255までのAgentに対応

  4. 「定義」ビューの[サーバへアップロード]を選択し、修正した定義情報を、ダッシュボードサーバへ反映します。


4.1.3.3 ダッシュボードサーバのデータ収集間隔の変更

ダッシュボードサーバがManagerから収集している監視対象のデータの収集間隔の変更方法について説明します。

注意

データ収集間隔をデフォルト値(10分)よりも小さい値を設定しないでください。ダッシュボードサーバが高負荷状態となりデータが正常に収集されない場合があります。


■手順

  1. Analytics Studioの[定義]ビューから[01:Summary_ECO]を選択します。

  2. [01:Summary_ECO]ビューからデータ収集間隔を変更するイベントを選択します。

  3. 収集条件の[Condition_<イベント名>]を選択します。

  4. [スケジュール]-[スケジュール設定]-間隔の欄の時間を変更するデータ収集間隔に設定します。

  5. 「定義」ビューの[サーバへアップロード]を選択し修正した定義情報をダッシュボードサーバへ反映を行います。


4.1.3.4 ダッシュボードの監視対象情報の追加

Systemwalker Service Quality Coordinator ダッシュボードテンプレート(01-StandardTemplate)では、以下のイベントが監視対象として有効化されており、Managerからダッシュボードサーバへ性能情報が転送されます。

イベント名

備考

PDB_M_SUM_PROC

モニタ情報(CPU)

PDB_M_SUM_MEM

モニタ情報(メモリ)

PDB_M_SUM_DISK

モニタ情報(Disk)

PDB_D_ECO_POWER

消費電力

PDB_D_ECO_TEMPERATURE

温度

上記以外のイベントを監視対象として追加する場合、「4.1.3.1 ダッシュボードテンプレート」を参照し該当するテンプレートを適用後、以下の手順を実施してください。

注意

  • イベントを監視対象として追加する場合や新たなダッシュボードテンプレートを適用する場合は、Interstage Business Process Manager Analiticsの運用管理コンソールの[センサー管理]から接続タイプが"PDB"になっている全ての接続情報を停止させてください。停止しない場合、監視対象の追加・アップロード処理に長時間かかる場合があります。

  • 新たなダッシュボードテンプレートを複数適用する場合は、テンプレートの適用-アップロード-定義の反映を、テンプレート1つずつ繰り返してください。一度に複数のテンプレートを適用しアップロードを行うと、処理に長時間かかる場合があります。


■手順

  1. Analytics Studioの「定義」ビューの[監視対象システムへの接続]-[01:Summary_ECO]を選択します。


  2. 「01:Summary_ECO」ビューが表示されるので、[イベント]-[<イベント名>]を選択します。

  3. [収集条件]-[Condition_<イベント名>]を選択します。

  4. [有効]チェックボックスを、チェック状態にします。

  5. 「定義」ビューの[サーバへアップロード]を選択し、修正した定義情報をダッシュボードサーバへ反映します。

  6. Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールを使用してInterstage Business Process Manager Analytics Serverの再起動および、センサーの接続情報(本手順例では01:Summary_ECO)を起動します。

    運用管理コンソールにログイン後、[BPM Analytics システム]-[サーバ管理]-[BPM Analytics Server]タブをクリックし、右に表示された画面上で[再起動]をクリックして再起動を行ってください。

    また、接続情報(01:Summary_ECO)の起動は、運用管理コンソールにログイン後に[センサー管理]-[<センサー名>]を選択、接続情報名01:Summary_ECOのチェックボックスをチェックし[起動]をクリックしてください。

ポイント

[有効]チェックボックスを無効にすることで、監視が不要なイベント情報のダッシュボードサーバへの転送を抑止することができます。


4.1.3.5 アカウント管理

アカウント管理では、ダッシュボードのアクセス権限を定義します。


ユーザー管理

ダッシュボードで監視を行う各利用者を、ダッシュボードのユーザーとして登録します。

ロール作成

ロールを作成しユーザー管理で作成したユーザーと関連づけることで、ダッシュボードのアクセス権限を与えることができます。

  • ロール

    ダッシュボードを利用するユーザーには、ダッシュボードのアクセス権限を与える必要があります。あるIDに対応する権限が与えられている場合、対象イベントのダッシュボードを参照することができます。この権限のことを「ロール(役割)」と呼びます。

  • ゲストロール

    ゲストロールはシステムに1つ存在し、どのロールにも属していないユーザーがゲストロールに属します。ユーザーはゲストロールとロールの両方に属することはできません。


■ユーザー登録手順

  1. Analytics Studioの「定義」ビューの[ウィザード起動]を選択します。

  2. Analyticsウィザードの[ダッシュボードの作成]を選択します。

  3. [ダッシュボード定義の作成]ウィンドウの[ユーザの作成]を選択し、[OK]をクリックします。

  4. [ユーザの作成]ウィンドウが表示されるので、ユーザID/ユーザ名/パスワードを入力し[OK]をクリックします。


■ロール作成手順

  1. Analytics Studioの「定義」ビューの[ウィザード起動]を選択します。

  2. Analyticsウィザードの[ダッシュボードの作成]を選択します。

  3. [ダッシュボード定義の作成]ウィンドウの[ロールの作成]を選択し、[OK]をクリックします。

  4. [ロールの作成]ウィンドウが表示されるので、ユーザ設定および作成したロールで表示可能なビュープロファイルの選択を行い、[OK]をクリックします。

詳細については、Interstage Business Process Manager Analytics V11.1 使用手引書(Analytics Studio)を参照してください。