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Interstage Application Server インストールガイド

4.2.1 GUIインストーラの起動と情報設定

注意

isinstallerの実行時には、以下に注意してください。

  • 任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているisinstallerにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。以下の方法で、isinstallerを実行しないでください。実行した場合、CD-ROMの入れ替えができないことがあります。

    • CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。

    • ファイルマネージャから実行しないでください。

    もし実行してしまった場合は、インストールを中断して、インストールしたすべてのパッケージをアンインストールしてから、再度正しい手順でインストールしてください。

  • 自動マウントデーモン(autofs)によるCD-ROMの自動マウントを行った場合、マウントオプションに"noexec"が設定されるため、GUIインストーラの起動に失敗します。
    この場合、mountコマンドによりCD-ROMを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。
    なお、マウントされているCD-ROMのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。


1) isinstallerの実行

サーバパッケージ1枚目のCD-ROM媒体をCD-ROM装置に挿入し、isinstallerを実行して、インストーラを起動してください。

# /<CD-ROMマウントディレクトリ>/isinstaller <RETURN>


isinstaller実行後、表示される以下の画面で[インストール]をクリックしてください。なお、以下の画面が表示されるまで、しばらく時間がかかる場合があります。



注意

エラーメッセージを出力せずにGUIインストーラの起動に失敗した場合、/tmp/isinstaller_stdout.logの内容を確認してください。なお、GUIインストーラの起動失敗時にこのファイルが出力されていないか、空ファイルで出力されている場合、/tmpの容量が不足していることが考えられます。


2) タイプの選択

“サーバタイプの選択”画面で、[アプリケーションサーバ機能をインストール]または[管理サーバ機能をインストール]を選択し、[次へ]をクリックしてください。
管理サーバ機能のインストールについては、“4.2.1.3 管理サーバ機能のインストールの場合”を参照してください。



“インストールタイプの選択”画面で、[標準]または[カスタム]を選択し、[次へ]をクリックしてください。
標準インストールについては、“4.2.1.1 標準インストールの場合”を参照してください。
カスタムインストールについては、“4.2.1.2 カスタムインストールの場合”を参照してください。



4.2.1.1 標準インストールの場合

1) インストール内容の確認

“インストール内容の確認”画面で、インストール内容を確認してください。
表示された内容でインストールする場合、[変更しない]を選択したまま、[次へ]をクリックしてください。インストールを開始します。詳細は、“4.2.1.4 インストールの実行”を参照してください。
表示された内容を変更する場合、[変更する]を選択し、[次へ]をクリックしてください。



注意

Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6では、CORBAサービスのポート番号として設定した値が/etc/servicesに“odserver”以外で登録されている場合、次の警告メッセージが表示されます。/etc/servicesの設定を上書きしても問題ない場合のみ[はい]をクリックしてインストールを続行してください。


2) インストール内容の変更

インストール内容を変更する場合、“設定内容の変更”画面で変更します。
変更したい機能を選択すると、詳細な情報が右画面に表示されます。必要に応じて内容を変更してください。設定を完了したら、[次へ]をクリックしてください。



変更可能な内容は以下のとおりです。


機能名

設定項目

備考

Interstage Application Server

ホスト名

1文字以上256文字以内で指定してください。

セキュリティモードの選択

  

Interstage運用グループ名

セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合のみ入力が有効になります。

基本機能

CORBAサービスのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

Webサーバ

Interstage HTTP Serverのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

JDK/JRE

JDK/JREの選択

  

Interstage管理コンソール

Interstage管理コンソールのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

SSL暗号化コミュニケーションの使用

  

メッセージマニュアルの使用

  


注意

  • インストールディレクトリ、定義ファイルディレクトリ、テンポラリファイルディレクトリは変更できません。

  • 上記項目で入力の誤りがあった場合、画面左上にエラーメッセージが出力されますので、エラーの内容を確認して修正してください。

  • セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合、Interstage運用グループ名には、実際にシステム上に存在するグループ名を指定する必要があります。

  • Interstage運用グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

  • ポート番号については、すでに使用されているポート番号を設定しないでください。

  • 「SSL暗号化コミュニケーション」を使用しない設定にした場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

  • CORBAサービスのポート番号に/etc/servicesに“odserver”以外で登録されているポート番号を設定した場合、上書き設定されます。この場合、インストール実行直前に警告メッセージが表示されますので、該当するポート番号を上書き設定しても問題ないことを確認してからインストールを続行してください。


3) インストール内容の確認

“インストール内容の確認”画面で設定内容を確認し、内容に誤りがなければ、[次へ]をクリックしてください。インストールが開始されます。詳細は、“4.2.1.4 インストールの実行”を参照してください。



注意

Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6では、CORBAサービスのポート番号として設定した値が/etc/servicesに“odserver”以外で登録されている場合、次の警告メッセージが表示されます。/etc/servicesの設定を上書きしても問題ない場合のみ[はい]をクリックしてインストールを続行してください。


4.2.1.2 カスタムインストールの場合

1) インストール機能の選択

“インストール機能の選択”画面で、インストールする機能をチェックします。
インストールする機能により、同時にインストールする必要のある機能(依存機能)がありますので、その場合、該当の依存機能を同時にインストールする必要があります。依存機能は、アイコンに赤いマークが表示されています。アイコンに赤いマークが表示されている機能のチェックボックスをはずさないでください。チェックをはずした場合、その機能に依存している機能が使用できない場合があります。
また、それぞれの設定内容について確認してください。機能を選択すると詳細な情報が右画面に表示されます。必要に応じて内容を変更してください。設定を完了したら、[次へ]をクリックしてください。



変更可能な内容は以下のとおりです。


機能名

設定項目

備考

Interstage Application Server

ホスト名

1文字以上256文字以内で指定してください。

セキュリティモードの選択

  

Interstage運用グループ名

セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合のみ入力が有効になります。

基本機能

CORBAサービスのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

Webサーバ

Interstage HTTP Serverのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

JDK/JRE

JDK/JREの選択

  

Java EE

管理ユーザーID

・1文字以上、255文字以内で指定してください。
・半角の英数字または、“_”、“-”、“.”が使用できます。

パスワード

・8文字以上、20文字以内で指定してください。
・半角の英数字と記号が使用できます。(空白および制御コードを除く、0x21-0x7eの範囲のascii文字)

IIOPポート

1~65535の範囲で指定してください。

IIOP_SSLポート

IIOP_MUTUALAUTHポート

JMX_ADMINポート

使用するJDKのバージョン

JDK6を使用するには、“JDK/JRE 6”をインストールする必要があります。

Java EE共通ディレクトリ

デフォルト値から変更する場合は、存在しないディレクトリ、または、配下にファイルやディレクトリが存在しない空ディレクトリを指定してください。ただし、いずれの場合も親ディレクトリは存在する必要があります。なお、シンボリックリンクは指定できません。

Interstage管理コンソール

Interstage管理コンソールのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

SSL暗号化コミュニケーションの使用

  

メッセージマニュアルの使用

  


注意

  • インストールディレクトリ、定義ファイルディレクトリ、テンポラリファイルディレクトリは変更できません。

  • 上記項目で入力の誤りがあった場合、画面左上にエラーメッセージが出力されますので、エラーの内容を確認して修正してください。

  • セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合、Interstage運用グループ名には、実際にシステム上に存在するグループ名を指定する必要があります。

  • Interstage運用グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

  • ポート番号については、すでに使用されているポート番号を設定しないでください。

  • 「SSL暗号化コミュニケーション」を使用しない設定にした場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

  • JDK/JRE 5.0とJDK/JRE 6で異なるJDK/JRE種別をインストールすることはできません。それぞれ異なる選択をした場合、JDK/JRE 5.0の選択が有効になります。

  • CORBAサービスのポート番号に/etc/servicesに“odserver”以外で登録されているポート番号を設定した場合、上書き設定されます。この場合、インストール実行直前に警告メッセージが表示されますので、該当するポート番号を上書き設定しても問題ないことを確認してからインストールを続行してください。


2) インストール内容の確認

“インストール内容の確認”画面で設定内容を確認し、内容に誤りがなければ、[次へ]をクリックしてください。インストールが開始されます。詳細は、“4.2.1.4 インストールの実行”を参照してください。



注意

Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6では、CORBAサービスのポート番号として設定した値が/etc/servicesに“odserver”以外で登録されている場合、次の警告メッセージが表示されます。/etc/servicesの設定を上書きしても問題ない場合のみ[はい]をクリックしてインストールを続行してください。


4.2.1.3 管理サーバ機能のインストールの場合

1) インストール内容の確認

“インストール内容の確認”画面で、インストール内容を確認してください。
表示された内容でインストールする場合、[変更しない]を選択したまま、[次へ]をクリックしてください。インストールを開始します。詳細は、“4.2.1.4 インストールの実行”を参照してください。
表示された内容を変更する場合、[変更する]を選択し、[次へ]をクリックしてください。



2) インストール内容の変更

インストール内容を変更する場合、“設定内容の変更”画面で変更します。
変更したい機能を選択すると、詳細な情報が右画面に表示されます。必要に応じて内容を変更してください。設定を完了したら、[次へ]をクリックしてください。



変更可能な内容は以下のとおりです。


機能名

設定項目

備考

Interstage Application Server

ホスト名

1文字以上256文字以内で指定してください。

セキュリティモードの選択

  

Interstage運用グループ名

セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合のみ入力が有効になります。

JDK/JRE

JDK/JREの選択

  

Interstage管理コンソール

Interstage管理コンソールのポート番号

1~65535の範囲で指定してください。

SSL暗号化コミュニケーションの使用

  

メッセージマニュアルの使用

  


注意

  • インストールディレクトリ、定義ファイルディレクトリ、テンポラリファイルディレクトリは変更できません。

  • 上記項目で入力の誤りがあった場合、画面左上にエラーメッセージが出力されますので、エラーの内容を確認して修正してください。

  • セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合、Interstage運用グループ名には、実際にシステム上に存在するグループ名を指定する必要があります。

  • Interstage運用グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

  • ポート番号については、すでに使用されているポート番号を設定しないでください。

  • 「SSL暗号化コミュニケーション」を使用しない設定にした場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。


3) インストール内容の確認

“インストール内容の確認”画面で設定内容を確認し、内容に誤りがなければ、[次へ]をクリックしてください。インストールが開始されます。詳細は、“4.2.1.4 インストールの実行”を参照してください。



4.2.1.4 インストールの実行

1) インストール

CD-ROMの入れ替えが要求されますので、該当のCD-ROMを挿入し、[はい]をクリックしてください。CD-ROMの資材をローカルディスク上に格納している場合は、[いいえ]をクリックして、格納ディレクトリを指定してください。



注意

  • CD-ROMを挿入したのにも関わらず、再度CD-ROMを要求するメッセージが表示される場合、以下の原因が考えられます。

    • CD-ROMが適切にマウントされていない。

    • 誤ったCD-ROMが挿入されている。(異なるバージョン、プラットフォーム、エディション用のインストーラCD-ROMや誤ったディスク番号のインストーラCD-ROMが挿入されている場合も同じ動作となります。)

    ※RHEL5(Intel64)とRHEL6(Intel64)でそれぞれ別のCD-ROMが提供されています。


2) インストール完了

“インストール結果”画面が表示されます。
インストールログおよびインストールシェルスクリプト、アンインストールシェルスクリプトを保存する場合、[次へ]をクリックしてください。そのまま完了する場合は、[終了]をクリックしてください。インストール資材をアンインストールする場合を考慮して、保存することをお勧めします。



3) ファイルの保存

“インストールログ・シェルスクリプトの出力”画面で、保存する資材をチェックし、出力先ディレクトリを設定して、[終了]をクリックします。
保存できるファイルを以下に示します。


ファイルの種類

説明

インストールログファイル

インストール対象の機能情報、各種設定内容およびインストール結果などが出力されます。

インストールシェルスクリプト

このインストールシェルスクリプトを実行すると、今回GUIインストーラでインストールした状態でのインストールが可能となります。このインストールシェルスクリプトを使用したインストール方法については、“4.2.3 出力インストールシェルスクリプトでのインストール”を参照してください。

アンインストールシェルスクリプト

GUIインストーラでインストールしたパッケージをアンインストールすることができます。



出力ディレクトリを/tmp/logとした場合、以下のファイル名で保存されます。


[インストールログを保存する場合]

ファイルの種類

保存ファイル名

インストールログファイル

アプリケーションサーバ機能のインストールの場合
    /tmp/log/product_isas2.log
管理サーバ機能のインストールの場合
    /tmp/log/product_isms2.log


[インストール・アンインストールシェルスクリプトを保存する場合]

出力ファイル形式をテキストファイルで選択した場合

ファイルの種類

保存ファイル名

インストールシェルスクリプト

/tmp/log/isinstaller/setupinstall.sh

アンインストールシェルスクリプト

/tmp/log/isinstaller/setupuninstall.sh


出力ファイル形式をZipファイルで選択した場合

ファイルの種類

保存ファイル名

インストールシェルスクリプト

/tmp/log/isinstaller_ホスト名.zip
上記ファイルを展開すると[出力ファイル形式をテキストファイルで選択した場合]で示した資材が含まれます。

アンインストールシェルスクリプト


注意

  • 上記項目で入力の誤りがあった場合、画面左上にエラーメッセージが出力されますので、エラーの内容を確認して修正してください。

  • インストールログおよびインストール・アンインストールシェルスクリプトは日本語などの2バイトコードを含むディレクトリに出力することができませんので注意してください。

  • 出力先ディレクトリは絶対パスで設定してください。

  • 出力先ディレクトリのディスク容量が一杯の場合、以下のエラーメッセージが出力されます。この場合、出力先ディレクトリを十分に空き容量のあるディレクトリに修正して、再度「終了」を実行します。
    「ファイルの出力に失敗しました。出力先ディレクトリに、書き込み可能なディレクトリを指定してください。」


4) システムのリブート

システムをリブートします。

# cd / <RETURN>
# shutdown -r now <RETURN>