Interstage ディレクトリサービスは、以下の製品で利用可能です。
Windows Server(R) for Itanium-based Systems/RHEL-AS4(IPF)/RHEL5(IPF)の場合
Interstage Application Server Enterprise Edition
上記以外のオペレーティングシステムの場合
Interstage Application Server Enterprise Edition
Interstage Application Server Standard-J Edition
■リポジトリ環境
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
V6.0 以降 |
[○:互換あり。 △:一部互換なし。 ×:互換なし。 -:定義が存在しない。]
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用していた場合、リポジトリが使用するポート番号として、2000~5999の範囲は使用できません。旧バージョン・レベルにおいて使用していたポート番号は、移行時に6000~65535の範囲のポート番号に自動的に変更されます。
標準データベース(Fujitsu Enabler)のデータストアが使用しているポート番号は、以下の方法で、確認してください。
1. %IS_HOME%\Enabler\server\bin\omslist.exe -l
1. LANG環境変数に「C」を設定します。
2. /opt/FJSVena/server/bin/omslist -l
1. LANG環境変数に「C」を設定します。
2. /opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omslist -l
----------------
rep001: server=host01 port=6000 XF
rep002: server=host01 port=6001 XF
----------------
「port」の値が、Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号です。
ポート番号が変更された結果、他アプリケーションで使用しているポート番号と衝突する可能性があります。他アプリケーションで使用しているポート番号に変更された場合、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
1. Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号を変更します。
%IS_HOME%\Enabler\server\bin\omschangeport.exe "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"
1. LANG環境変数に「C」を設定します。
2. Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号を変更します。
/opt/FJSVena/server/bin/omschangeport "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"
1. LANG環境変数に「C」を設定します。
2. Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号を変更します。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omschangeport "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用していた場合、標準データベース(Fujitsu Enabler)サービスのポート番号を変更するには、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号を確認します。
以下のファイルの、「OMS_SERVICE」に定義されている値が、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号です。
%IS_HOME%\Enabler\server\param\enabler.conf
以下の状態であることを確認します。
Fujitsu Enablerサービスが起動している
リポジトリが停止している
以下のコマンドを使って、ポート番号を変更します。
%IS_HOME%\Enabler\server\bin\omschangeport.exe -u "新しいポート番号"
Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号を確認します。
以下のファイルの、「OMS_SERVICE」に定義されている値が、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号です。
/opt/FJSVena/server/param/enabler.conf
以下の状態であることを確認します。
リポジトリが停止している
LANG環境変数に「C」を設定します。
Fujitsu Enablerサービスを停止します。
/opt/FJSVena/server/bin/enablerstop
以下のコマンドを使って、ポート番号を変更します。
/opt/FJSVena/server/bin/omschangeport -u "新しいポート番号"
Fujitsu Enablerサービスを起動します。
/opt/FJSVena/server/bin/enablerstart
Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号を確認します。
以下のファイルの、「OMS_SERVICE」に定義されている値が、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号です。
/opt/FJSVena/Enabler/server/param/enabler.conf
以下の状態であることを確認します。
リポジトリが停止している
LANG環境変数に「C」を設定します。
Fujitsu Enablerサービスを停止します。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/enablerstop
以下のコマンドを使って、ポート番号を変更します。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omschangeport -u "新しいポート番号"
Fujitsu Enablerサービスを起動します。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/enablerstart
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用して、リポジトリのキャッシュ値に100~999の範囲の値を指定していた場合、移行後のリポジトリのキャッシュ値は、管理コンソール上は100~999の範囲の値が表示されますが、リポジトリへのアクセス性能を維持するために、内部的には1000が指定されたものとみなします。
■リポジトリデータ
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
V6.0 ~ V7.0 | △ (注1) |
8.0 | △ (注2) |
[○:互換あり。 △:一部互換なし。 ×:互換なし。 -:定義が存在しない。]
ユーザパスワード暗号化方式を初期値から変更していた場合、リポジトリデータだけを移行することはできません。リポジトリ環境を含めて移行してください。
リポジトリのデータベースにリレーショナルデータベース(RDB)を使用していた場合、RDBのバックアップ機能を使用してデータを移行することはできません。リポジトリのデータをLDAPコマンド等を使用してLDIFファイルに取り出して移行してください。
LDIFファイルにリポジトリデータを取り出す場合は、最新の緊急修正が適用されていることを確認してから行ってください。
なお、リポジトリのデータベースにRDBを使用していた場合は、リポジトリデータを移行しなくてもアクセスできます。ただし、リポジトリデータを移行せずに、Interstage Application Server 8.0で作成したデータベースを使用する場合は、Interstage Application Server V9.0で追加された以下の機能が使用できません。
【使用できない機能】
・アクセス制御
・スキーマ拡張
なお、Interstage Application Server 8.0で作成したデータベースを、移行せずに使用する場合の各種操作等については、Interstage Application Server 8.0のマニュアルを参照してください。
■SSL環境
旧バージョン・レベルで作成したSSL定義をそのまま本バージョン・レベルで使用できます。
SSLの環境設定については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“SSL通信環境の構築”を参照してください。