メッセージの送信が失敗する原因には以下の2つの要因があります。
ネットワーク異常や相手サーバ未起動などの一時的な異常
文字コードの変換の失敗やメッセージのデータ型が異なるなどメッセージの内容の問題
本項では、上記2つの要因によりメッセージの送信が失敗した場合の対処方法を説明します。
一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処や方法について、以下に説明します。
一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図4.31 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。
図4.31 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順
送信異常となった原因を取り除く
送信側または受信側のサーバのシステムログに出力されているイベントチャネル連携サービスのメッセージ(MQD6001~MQD6499)から、送信異常となった原因の対処を行ってください。
サービスの通信の再開
サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。
以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。MQDシステム名 MQD001、送信チャネル識別子 ID000001 のイベントチャネルからの送信を再開します。
mqdnsgwcomm -a ID000001 |
なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。
メッセージ内容の問題により送信が失敗した場合の対処や方法について、以下の順に説明します。
送信異常となったメッセージの対処
サービスの通信の再開
メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図4.32 メッセージ内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。
図4.32 メッセージ内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順
送信異常となったメッセージの対処
送信キューのメッセージングモデルに応じて以下の対処を実施してください。
送信キューのメッセージングモデルがMultiCastモデルの場合
チャネルコネクションをmqdnsgwcommコマンドで初期化します。
イベントチャネル連携サービスを停止します。
異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。
イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。
送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。
送信キューのメッセージングモデルがPoint-to-Pointモデルの場合
メッセージの順序性を守る場合は以下の対処を行います。
イベントチャネル連携サービスを停止します。
異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。
イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。
送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。
メッセージの順序性を守る必要がない場合は、アプリケーションで異常となったメッセージを削除してください。
サービスの通信の再開
サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。
以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。MQDシステム名 MQD001、送信チャネル識別子 ID000001 のイベントチャネルからの送信を再開します。
mqdnsgwcomm -a ID000001 |
なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。