ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書

4.4.3 送信異常となったメッセージの対処

  メッセージの送信が失敗する原因には以下の2つの要因があります。

  本項では、上記2つの要因によりメッセージの送信が失敗した場合の対処方法を説明します。

4.4.3.1 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処

  一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処や方法について、以下に説明します。

  一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図4.31 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。

図4.31 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順

送信異常となった原因を取り除く

  送信側または受信側のサーバのシステムログに出力されているイベントチャネル連携サービスのメッセージ(MQD6001~MQD6499)から、送信異常となった原因の対処を行ってください。

サービスの通信の再開

  サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。

  以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。MQDシステム名 MQD001、送信チャネル識別子 ID000001 のイベントチャネルからの送信を再開します。

mqdnsgwcomm -a ID000001

  なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。

4.4.3.2 メッセージ内容の問題により送信が失敗した場合の対処

  メッセージ内容の問題により送信が失敗した場合の対処や方法について、以下の順に説明します。

  メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図4.32 メッセージ内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。

図4.32 メッセージ内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順

送信異常となったメッセージの対処

  送信キューのメッセージングモデルに応じて以下の対処を実施してください。

送信キューのメッセージングモデルがMultiCastモデルの場合

  1. チャネルコネクションをmqdnsgwcommコマンドで初期化します。

  2. イベントチャネル連携サービスを停止します。

  3. 異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。

  4. イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。

  5. 送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。

送信キューのメッセージングモデルがPoint-to-Pointモデルの場合

  メッセージの順序性を守る場合は以下の対処を行います。

  1. イベントチャネル連携サービスを停止します。

  2. 異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。

  3. イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。

  4. 送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。

  メッセージの順序性を守る必要がない場合は、アプリケーションで異常となったメッセージを削除してください。

サービスの通信の再開

  サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。

  以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。MQDシステム名 MQD001、送信チャネル識別子 ID000001 のイベントチャネルからの送信を再開します。

mqdnsgwcomm -a ID000001

  なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。