送信側のサーバと受信側のサーバでプラットフォームの違いなどにより文字コードが異なる場合に送受信するメッセージに対して文字コードの変換を行う機能です。
イベントチャネル連携サービスでは、CORBAサービスの文字コードの変換機能を利用してメッセージに対する文字コードの変換を行います。
文字コードの変換が可能な組み合わせを表4.5 文字コードの変換が可能な組み合わせに示します。
送信側のサーバの文字コード | 受信側のサーバの文字コード(注1) |
---|---|
| EBCDICおよびJEF(英小文字使用) |
EBCDICおよびJEF(半角カナ使用) | |
ASCIIおよびシフトJIS | |
| EBCDICおよびJEF(英小文字使用) |
EBCDICおよびJEF(半角カナ使用) | |
ASCIIおよびEUC |
受信側のサーバの場合、本値は“4.3.2.5 イベントチャネル連携サービスのCORBAサービスへの登録”でmqdnsgwinit_ns.sh、またはmqdnsgwinit_ior.shに指定するコード系と同じコード系を設定してください。
文字コードの変換が可能なメッセージの形式を表4.6 文字コードの変換が可能なメッセージの形式に示します。
送信側のサーバの非同期メッセージ基盤 | メッセージの形式 |
---|---|
ノーティフィケーションサービス | wchar |
string | |
wstring | |
JMS | TextMessage |
| 文字列データだけで作成したメッセージ |
文字コードの変換を行うときの設定方法は“2.2.1 環境変数およびシステムの設定”を参照してください。
Windows Server(R) for Itanium-based Systems および Windows Server(R) x64 Editions では使用できません。
文字コードの変換が失敗したメッセージの取り扱いについて
文字コードの変換が失敗した場合、当該メッセージを格納している送信キューの後続のメッセージは、運用操作で当該メッセージを削除するまで送信されません。
パッキング転送機能と併用した場合の文字コードの変換が失敗したメッセージの取り扱いについて
パッキング送信中にエラーが発生した場合は、一時的にパッキング送信を1通づつの送信に切り替え、送信をリトライします。そのため、送信異常メッセージがキューの先頭になって送信が停止します。
ユーザがキューの先頭にある送信異常メッセージに対する対処をした後に送信を再開すると、再びパッキング転送で送信を行います。
図4.21 パッキング中のコード変換へのエラー対処に概念図を示します。
図4.21 パッキング中のコード変換へのエラー対処