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Symfoware Server V10.1.0 アップデート情報

1.1.4 運用

Symfoware Serverの運用に関する新機能および改善項目について説明します。

1.1.4.1 データベース二重化

通常のネットワーク(TCP/IP)を利用し、2台のサーバ間でのデータベースのミラーリングを実現します。

片方のサーバに何らかの異常が発生した場合、ミラーリング先に運用を切り替えることで、高信頼な運用が可能です。

参照

詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”を参照してください。

1.1.4.2 ノード間通信性能改善

ロードシェアシステムを構成するノード間で、大量のデータを送受信する場合の通信性能を改善しました。

参照

設定方法の詳細は、“クラスタ導入運用ガイド”の“カーネル編集”および“Capitalシステム用のロードシェア構成パラメタファイルの編集”を参照してください。

1.1.4.3 データベース構築の簡易化

従来、データベース構築においては、複数のコマンドと複数の定義ファイルを組み合わせて構築する必要がありましたが、rdbexecsqlコマンドのみでデータベースを構築できるようになりました。これに伴い、CREATE DSI文で表のDSIおよびインデックスのDSIを初期化するFORMAT指定ができるようになりました。

また、入力ファイルを指定して実行する場合は、入力ファイル内のSQL文の可変要素をコマンドに指定した引数で切り替えることができるようになったため、従来、構築する環境数分必要だった入力ファイルをテンプレート化することができます。

これらにより、データベースの構築作業の負担が軽減されます。

参照

詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”の“データベースを構築する”、および“コマンドリファレンス”の“rdbexecsql”を参照してください。

1.1.4.4 rdbexecsqlコマンドのSQL文実行エラーの切分け

従来、rdbexecsqlコマンドでは、SQL文の実行でエラーが発生したか否かを、外部のスクリプトなどから判断することができませんでした。

これを改善するため、rdbexecsqlコマンドの終了ステータスとして、SQL文の実行でエラーが発生したか否かを返却する機能を提供します。

参照

詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”の“SQL文でのエラー発生時の対処”を参照してください。

1.1.4.5 rdbexecsqlコマンドの実行結果の出力改善

従来、SQL文を対話的に実行するrdbexecsqlコマンドの実行結果は、1レコードのデータが列ごとに改行されて出力されていました。

この表示形式は、文字列長の長いデータの出力には適していますが、数値データのように比較的長さが短いデータを列ごとに比較するなどの、レコード間のデータを比較する場合には適していませんでした。

これを改善するため、実行結果を表形式で出力する機能を提供します。

参照

詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”の“出力形式”を参照してください。

1.1.4.6 システム表の追加

以下のシステム表を新たに提供します。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“システム表”を参照してください。

1.1.4.7 JIS2004対応

Windows(R)のSymfoware Server クライアント機能において、UNICODEの4バイト文字(補助文字)に対応しました。

参照

詳細は、“解説書”の“文字コード系”を参照してください。

1.1.4.8 Connection ManagerのPRIMECLUSTER対応

Connection ManagerとPRIMECLUSTERの連携が可能になりました。

これにより、アプリケーションサーバのクラスタ構成が実現できます。

参照

詳細は、“Connection Manager ユーザーズガイド”の“PRIMECLUSTERとの連携について”を参照してください。