マルチサーバ管理機能では、IJServerのWebサーバコネクタを、現在の配置先から他の配置先に移動することができます。これにより、ServletコンテナとWebサーバコネクタを多階層に分離したり、1つの配置先に戻したりする操作が可能となります。
■ 前提条件
バージョンがV8.0以前の管理対象サーバに対して、Webサーバコネクタを移動する場合は、管理対象サーバにPG54407の修正を適用する必要があります。
Webサーバコネクタを移動するIJServerと、移動先のサーバグループまたは単体運用の管理対象サーバでは、以下の定義情報が同一である必要があります
画面 | 定義情報 | |
Webサーバコネクタを移動するIJServer | ワークユニット > 状態 | バージョン(注) |
移動先のサーバグループ | 統合管理タブの Interstage管理コンソール > Interstage Application Server > 一覧 | バージョン・レベル |
注)「8.0(*)」(V8.0互換モードのIJServer)の場合は、移動先のサーバグループのバージョン・レベルが「9.0」である必要があります。
Webサーバコネクタを移動する際は、アプリケーション操作種別が一括操作モードである必要があります。アプリケーション操作種別が個別操作モードの場合は、操作することができません。
管理サーバでの設定において、アプリケーション操作種別が個別操作モードの場合は、サイト内のV7の管理対象サーバについても、操作することはできません。
■ Webサーバコネクタの移動可能範囲
Webサーバコネクタは、以下のすべてのパターンで移動することができます。
Webサーバコネクタ | Webサーバコネクタ |
Servletコンテナと同じ配置先 | Servletコンテナと同じ配置先 |
Servletコンテナと異なる配置先 | |
Servletコンテナと異なる配置先 | Servletコンテナと同じ配置先 |
Servletコンテナと異なる配置先 かつ | |
Servletコンテナと異なる配置先 かつ |
■ 操作方法
Webサーバコネクタの移動は、以下の手順で実施します。
管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。
Interstage管理コンソールの
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] の状態タブで、Webサーバコネクタを移動したいIJServerを選択します。
Interstage管理コンソールの
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] > [IJServer名]のWebサーバコネクタの移動タブで、Webサーバコネクタの移動の操作を行います。
各画面入力項目の設定方法は、IJServer作成時の同名の入力項目と同じです。
移動ボタンをクリックします。
■ 異常時の動作について
Webサーバコネクタ定義の更新に失敗し、Webサーバコネクタの移動に失敗する場合があります。この場合、環境設定エラー画面に失敗したサーバの情報が表示されます。
Webサーバコネクタの移動時は、以下の2つの処理が行われます。
移動前のWebサーバコネクタ定義の削除
移動後のWebサーバコネクタ定義の作成
1が失敗した場合は、配置先は移動前のままとなります。2が失敗した場合は、配置先は移動後のものになります。
いずれの場合であっても、環境設定エラーを参照してエラーが発生しているサーバで問題を解決したあと、希望するWebサーバコネクタの移動先を選択して再度操作することで復旧可能です。
Webサーバコネクタの移動がサーバ1台でも失敗している場合は、そのIJServerに対してIJServerの停止と削除以外の操作ができなくなります。
IJServerの停止と削除については、すべての管理対象サーバが正常な状態であれば行うことができます。
Webサーバコネクタの移動にすべてのサーバで成功したあと、すべてが操作できるようになります。