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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

3.5.4 Webサーバコネクタの移動

  マルチサーバ管理機能では、IJServerのWebサーバコネクタを、現在の配置先から他の配置先に移動することができます。これにより、ServletコンテナとWebサーバコネクタを多階層に分離したり、1つの配置先に戻したりする操作が可能となります。



■ 前提条件

■ Webサーバコネクタの移動可能範囲

  Webサーバコネクタは、以下のすべてのパターンで移動することができます。

Webサーバコネクタ
移動前の配置先

Webサーバコネクタ
移動後の配置先

Servletコンテナと同じ配置先

Servletコンテナと同じ配置先
(バーチャルホストを変更した場合)

Servletコンテナと異なる配置先

Servletコンテナと異なる配置先

Servletコンテナと同じ配置先

Servletコンテナと異なる配置先  かつ
移動前と同じ配置先
(バーチャルホストを変更した場合)

Servletコンテナと異なる配置先  かつ
移動前と異なる配置先


■ 操作方法

  Webサーバコネクタの移動は、以下の手順で実施します。

  1. 管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。

  2. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] の状態タブで、Webサーバコネクタを移動したいIJServerを選択します。

  3. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] > [IJServer名]のWebサーバコネクタの移動タブで、Webサーバコネクタの移動の操作を行います。
    各画面入力項目の設定方法は、IJServer作成時の同名の入力項目と同じです。

  4. 移動ボタンをクリックします。


■ 異常時の動作について

  Webサーバコネクタ定義の更新に失敗し、Webサーバコネクタの移動に失敗する場合があります。この場合、環境設定エラー画面に失敗したサーバの情報が表示されます。

  Webサーバコネクタの移動時は、以下の2つの処理が行われます。

  1. 移動前のWebサーバコネクタ定義の削除

  2. 移動後のWebサーバコネクタ定義の作成

  1が失敗した場合は、配置先は移動前のままとなります。2が失敗した場合は、配置先は移動後のものになります。
  いずれの場合であっても、環境設定エラーを参照してエラーが発生しているサーバで問題を解決したあと、希望するWebサーバコネクタの移動先を選択して再度操作することで復旧可能です。


  Webサーバコネクタの移動がサーバ1台でも失敗している場合は、そのIJServerに対してIJServerの停止と削除以外の操作ができなくなります。
  IJServerの停止と削除については、すべての管理対象サーバが正常な状態であれば行うことができます。
  Webサーバコネクタの移動にすべてのサーバで成功したあと、すべてが操作できるようになります。