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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

3.4.4 ネットワーク環境について

  マルチサーバ管理機能を使用する際のネットワーク環境について説明します。


3.4.4.1 業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレス

  管理対象サーバには、業務を運用する場合に使用する業務LANのIPアドレスと、管理サーバから管理対象サーバを操作/管理するために使用する管理LANのIPアドレスを指定できます。業務用のLANと管理用のLANを分けて運用する場合に、各IPアドレスを指定します。また、業務用のLANと管理用のLANを分けずに運用を行う場合は、同一のIPアドレスを指定します。


3.4.4.2 ホスト名の設定

  業務用のLANと管理用のLANを分けて運用する場合は、業務LANのIPアドレスに対応するホスト名を定義する必要があります。業務LANのIPアドレスに対応するホスト名の設定は、管理対象サーバのhostsファイルに登録します。
  以下のhostsファイルに、業務LANのIPアドレスとホスト名の宣言を追加します。


Windows(R)インストールフォルダ\system32\drivers\etc\hosts


/etc/hosts


■業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレスを同一にした場合

  業務LANのIPアドレスを“10.124.35.41”、ホスト名を“host1”とした場合の記述例を以下に示します。

10.124.35.41    host1

■業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレスを分けた場合

  業務用のLANと管理用のLANを分けて運用する場合は、ホスト名を業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレスで別々のホスト名で定義します。
  業務LANのIPアドレスを“10.124.35.41”、ホスト名を“host1”とし、管理LANのIPアドレスを“10.124.35.42”、ホスト名を“host2”とした場合の記述例を以下に示します。

10.124.35.41 host1
10.124.35.42 host2


  hostsファイルに宣言を追加する際の注意事項を以下に記述します。

■Linuxのhostsファイルについて

  マシンのホスト名とループバックアドレス(127.0.0.1)との関連付けが/etc/hostsに宣言されていることがあります。
  マシンのホスト名が“host1”であった場合は、以下のようにhostsファイルに記述されています。

127.0.0.1     host1 localhost.localdomain localhost

  管理対象サーバの/etc/hostsファイルにループバックアドレス(127.0.0.1)とホスト名が定義されている場合は、以下のいずれかの対処を行ったあと、Interstage JMXサービスを再起動してください。

■Interstage JMXサービスの再起動

  hostsファイルの編集後、Interstage JMXサービスを再起動してください。


  “Interstage Operation Tool”サービスを再起動します。


  isjmxstopコマンドでInterstage JMXサービスを停止したあと、isjmxstartコマンドでInterstage JMXサービスを起動します。


3.4.4.3 ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリの設計

  リモートホスト上のネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリを参照する場合は、参照先のサーバの業務LANのIPアドレスに関連付けされたホスト名が使用されます。ホスト名から参照できるようにするため、参照側のサーバにおいて参照先のホスト名が解決できるように設定します。


  HostA、HostB、HostCの3台のサーバが存在し、HostAのネーミングサービスの参照先をHostB、インタフェースリポジトリの参照先をHostCとした場合の設定内容を説明します。

ホスト名

業務LANのIPアドレス

業務LANのIPアドレスに対応したホスト名

HostA

10.124.35.41

B_Host1

HostB

10.124.35.42

B_Host2

HostC

10.124.35.43

B_Host3

  HostA、HostB、HostCのhostsに、以下を設定します。