静態データベース作成運用のみを行う場合の両システムのシステム構成を説明します。
静態データベース作成運用のみを行う場合、以下のシステム形態の両システムの一致は任意です。
CPU、メモリなどのサーバスペック
クラスタ構成(フェイルオーバ運用)
スタンバイ運用とホットスタンバイ運用のクラスタアプリケーションの構成
クラスタ構成(ロードシェア運用)
ノード構成およびノード内のRDBシステム、ロググループ、DSIの構成
クラスタアプリケーションの構成
ポイント
CPU、メモリなどのサーバスペックは複写先システムの要件に合わせて設計してください。
参照
その他のシステム形態の一致の要否については、“C.1 両システムのシステム構成”を参照してください。
静態データベース作成運用のみを行う場合、両システムの運用形態の一致の要否は以下のとおりです。
運用の種類 | 一致要否 | 補足 |
---|---|---|
セキュリティ運用、機密保護運用 | 任意 | 複写先システムの要件に合わせて設計してください。 |
監査ログ運用 | ||
スケーラブルログ・スケーラブルディレクトリ運用 | ||
最適化情報 | ||
定義情報のメモリ展開 | ||
DSIのメモリ常駐 | ||
共用バッファプール | ||
フォールバック運用 | ||
バックアップ・リカバリ運用 | ||
インデックスの縮退指定 | ||
データベースの再配置 | ||
再編成運用 | ||
アラーム監視 | ||
容量監視 | ||
データベースの容量拡張 | ||
インデックスの自動再配置 | ||
モニタリング | ||
定義変更操作 | 一致必要 | 両システムで同じ操作をする必要があります。 |
ロードコマンドによるデータベースの更新 | ||
インデックスの活性・非活性 | ||
動的定義変更 | ||
DSIの切り離し | ||
リカバリなし運用 | 実施不可 | - |
運用環境の変更
| 一致必要 | 複写元システムと同様の環境設計・運用が必要
|
運用環境の変更
| 任意 | 複写先システムの要件に合わせて設計してください。 |
一致必要:両システムの一致が必要
任意:両システムの一致は任意
実施不可:複写元システムで実施できない運用
注意
Symfoware Serverのツールまたは連携製品は、複写元システムでは利用可能ですが、複写先システムでは利用することができません。
参照
運用の種類の詳細については、“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。
静態データベース作成運用のみを行う場合、両システムの定義形態の一致の要否は以下のとおりです。
定義の種類 | 一致要否 | 補足 |
---|---|---|
データベース | 一致必要 | - |
スキーマ | 一致必要 | - |
表 | 一致必要 | - |
インデックス | 一致必要 | - |
DSO | 一致必要 | - |
DSI | 一致必要 | データベーススペースの指定は一致推奨 |
データベーススペース | 一致推奨 | データベーススペース数や構成は一致不要(注) |
順序 | 一致必要 | - |
ビュー表 | 任意 | - |
トリガ | 任意 | - |
プロシジャルーチン | 任意 | - |
ファンクションルーチン | 任意 | - |
スコープ | 任意 | - |
権限情報 | 任意 | - |
一致必要:両システムの一致が必要
一致推奨:センタ切り替え/切り戻し時の実運用性を考慮した場合に、両システムの一致が必要
任意:両システムの一致は任意
注)セットアップ時には、Symfoware Serverのメディアリカバリ機能を使用するため、一致させる必要があります。セットアップ完了後は、各システムで定義変更を行うことが可能です。バックアップセンタ運用の開始後に定義変更を行う場合は、“運用ガイド”の“データベースの定義操作”を参照してください。
注意
Active DB Guardのサポート範囲でない資源(ビュー、トリガなど)は、利用者側でシステム間の定義を一致させる必要があります。
Active DB Guardのサポート範囲については、“F.1 サポート対象資源”を参照してください。
参照
両システムの定義を一致させる方法は、“2.11 データベース環境の複写”を参照してください。