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Symfoware Active DB GuardV10.1.0 設計・セットアップガイド

2.11 データベース環境の複写

Active DB Guardの対象とするRDBシステムについて、下記の資源すべての退避データを、複写元システムから複写先システムへファイル転送などで転送し、Symfoware Serverのメディアリカバリ機能を利用して複写します。

注意

  • Active DB Guardを構築する場合には、複写元システムで行った同じデータベースの定義を、Symfoware Serverのrdbddlexコマンドなどにより複写先システムでデータベース定義を行うのではなく、複写元システムのRDBシステム環境を、Symfoware Serverのメディアリカバリ機能を利用して複写することで一致性を保障します。
    なお、複写元システムで取得した退避データを複写先システムに転送して適用するため、データベースのデータ移行については、特に不要です。

  • これらの資源を配置するディスクについては、両システムでパス名・サイズ(ローデバイスの場合)および権限が一致している必要があります。
    OS機能により、事前に一致させてください。

図2.2 操作の手順

複写元システムの手順

  1. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用して、RDBを起動します。

  2. Symfoware Serverのrdbrtrコマンドを使用して、ディクショナリに更新抑止の利用規定を設定します。

  3. Symfoware Serverのrdbdmpdicコマンドを使用して、RDBディクショナリの退避ファイルを取得します。

  4. Symfoware Serverのrdbrtrコマンドを使用して、DSIに更新抑止の利用規定を設定します。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべての表のDSIに対して実施します。

  5. Symfoware Serverのrdbdmpコマンドを使用して、DSIの退避ファイルを取得します。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべての表のDSIに対して実施します。

  6. Symfoware Serverのrdbrlsコマンドを使用して、DSIの更新抑止の利用規定を解除します。
    本作業は、RDBシステムに定義されているすべての表のDSIに対して実施します。

  7. Symfoware Serverのrdbrlsコマンドを使用して、RDBディクショナリの更新抑止の利用規定を解除します。

複写先システムの手順

  1. Symfoware ServerのrdbrcvdicコマンドのLOADモードおよびddlオプションを使用して、RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルを復旧します。

  2. Symfoware Serverのrdbscldirコマンドを使用して、ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを再登録します。
    本作業は、スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合に実施します。

  3. Symfoware Serverのrdbrcvdicコマンドを使用して、ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを復旧します。
    本作業は、スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合に実施します。

  4. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを使用して、RDBを起動します。

  5. Symfoware Serverのrdbrcvadtコマンドを使用して、監査ログエレメントを復旧します。
    本作業は、複写元システムで監査ログ運用を行っている場合に実施します。

  6. Symfoware Serverのrdbrcvコマンドを使用して、DSIを復旧します。
    本作業は、すべての表のDSIに対して実施します。

参照

  • rdbstartコマンド、rdbrtrコマンド、rdbdmpdicコマンド、rdbdmpコマンド、rdbrlsコマンド、rdbrcvdicコマンド、rdbscldirコマンド、rdbrcvadtコマンドおよびrdbrcvコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

  • Symfoware Serverのメディアリカバリ機能を利用したリカバリ方法の詳細は、“Symfoware Server RDB運用ガイド”または“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。