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Symfoware Server V10.1.0 解説書

5.6.2 Javaアプリケーションの開発

Symfoware Serverは、Javaと連携し、SQL文を実行するデータベースを操作するためのインタフェースであるJDBC(Java DataBase Connectivity)ドライバを用意しています。

JDBC APIを使用して作成されたJavaアプリケーションから、JDBCドライバを利用して、データベースにアクセスすることができます。フレームワークとして、J2EEを利用することもできます。

JDBCドライバの基本機能は以下のようなものがあります。

参照

Javaでの開発についての詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”を参照してください。

Javaでの開発のシステム構成について、以下に示します。

図5.36 Javaでの開発

Symfoware ServerのJDBCドライバについて、以下の機能を説明します。

トランザクションの管理

Javaプログラミング言語でのトランザクションの操作はデータベースとの接続に対して行います。トランザクションは、SQL文の実行により自動的に開始されます。トランザクションの終了方法には次の2種類の方法があります。

コネクションプーリング

JDBCドライバでは、データベースへのコネクションをキャッシュする機能を提供します。

作成されたコネクションは、クローズされたタイミングでキャッシュに保持されます。その後、次回のコネクション作成時に再利用されます。

データベースへの接続処理は、非常にコストがかかります。コネクションプーリングでキャッシュされたコネクションは、データベースと接続したままです。そのため、再利用の際に接続コストはかからず、性能向上に有効な機能です。特にデータベースへの接続と切断を頻繁に行うアプリケーションで有効となります。

ステートメントキャッシュ

繰り返し実行されるループやメソッドの中で文の準備・実行・解放が行われると、その都度、文の解析と作成およびカーソルの作成が行われます。ステートメントキャッシュは、このような場合に、文をキャッシュして再利用することで性能を向上させる機能です。ステートメントキャッシュを利用すると、以下のメリットがあります。