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Interstage Data Effector 導入・運用ガイド
Interstage

3.5.4 いろいろなデータ集計方法

Data Effectorの集計機能には、以下に示すいろいろな集計方法があります。これらを組み合わせることで、多種多様な業務要件に対応できます。


3.5.4.1 大量データを集計する場合

大量データを集計する場合、マシンのメモリを大量に使用してしまい、他のプロセスの動作に影響が出てしまうことがあります。集計処理専用のメモリ量と作業ディレクトリ(一時ファイル)を設定することで、大量データの集計処理ができます。
メモリ量を指定することで、指定した一定のメモリ量の範囲で集計機能が動作します。
さらに、メモリ不足時は、自動的に一時ファイル使用に切り替わります。

shunanalyzeコマンド利用時は、analyze用動作環境ファイルのWorkFolderパラメタと集計条件ファイルのMemorySizeパラメタを指定します。

C API 利用時は、AsisSetEnvAnalyze関数のWorkFolderパラメタとMemorySizeパラメタを指定します。

統合コマンド利用時は、統合定義ファイルの処理条件定義部:AnalyzeのWorkFolderタグとMemoryタグで指定します。

参照

指定書式の詳細については、以下を参照してください。


3.5.4.2 見出し行(項目名)のないCSVファイルを扱う場合

データベースのエクスポート機能などを使って抜き出したCSV形式のファイルには、見出し行(項目名)が付加されていない場合があります。このようなデータだけのファイルも、加工せずにData Effectorで集計できます。
見出し行だけのファイルをスキーマ情報ファイルとして別に定義しておけば、データファイルと合わせて処理します。


1つのスキーマ情報ファイルと、1つのCSV形式のデータファイルを入力ファイルとして定義します。


WindowsWindowsの場合

# 入力ファイル
InFile      "D:\Shunsaku\data\Schema.csv;D:\Shunsaku\data\Data.csv"

SolarisLinuxLinux/Solarisの場合

# 入力ファイル
InFile      /home/shunsaku/Schema.csv;/home/shunsaku/Data.csv

shunanalyzeコマンド利用時は、analyze用動作環境ファイルのInFileパラメタにスキーマ情報ファイルを指定します。
C API利用時は、AsisExecuteAnalyze関数のInFileパラメタにスキーマ情報ファイルを指定します。
統合コマンド利用時は、統合定義ファイルの処理条件定義部:AnalyzeのInFileタグにSchemaFile属性を指定します。

参照

スキーマ情報ファイルの内容については、“2.1.1 CSV形式の場合”を参照してください。

スキーマ情報ファイルの指定方法については、以下を参照してください。


3.5.4.3 グループ内の先頭または最後を探す場合

グループ式に指定したグループ内の最初または最後のデータを探す場合、以下の関数を使います。

ログをcsvファイルに出力する際、同じメッセージIDのログは、最後に発生したものだけを取り出します。

入力データ(input.csv)

時刻

メッセージID

内容

詳細

01:03:04

shn03001

メモリが不足しています

01:03:20

shn05191

パラメタが間違っています

InFileType

01:03:23

shn03002

I/Oエラーが発生しました

01:03:24

shn03001

メモリが不足しています

01:03:24

shn03007

内部エラーが発生しました

01:03:24

shn03002

I/Oエラーが発生しました

/indata/data2.txt


集計条件

グループ式
$メッセージID
集計式
last_value( $時刻, {time($時刻) } ) 時刻,  last_value( $内容, {time($時刻) } ) 内容, last_value( $詳細, {time($時刻) } ) 詳細

結果(output.csv)

メッセージID

時刻

内容

詳細

shn03001

01:03:24

メモリが不足しています

shn03002

01:03:24

I/Oエラーが発生しました

/indata/data2.txt

shn03007

01:03:24

内部エラーが発生しました

shn05191

01:03:20

パラメタが間違っています

InFileType


参照

関数の詳細については、以下を参照してください。