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Symfoware Server V10.1.0 セットアップガイド

1.1.2 ファイル構成

Symfoware/RDBは、データベースを制御および格納するため、以下のファイルから構成されています。1つのRDBシステムにおける、これらのファイルの数や配置位置などの関係を、以下に示します。

注意

  • Symfoware/RDBの資源を作成するドライブのプロパティとして、“ドライブを圧縮してディスク領域を空ける”を設定しないでください。

    ドライブ圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。

  • Symfoware/RDBの資源を作成するフォルダのプロパティとして[全般タブ]属性の[詳細設定]である、“圧縮属性または暗号化属性”を設定しないでください。

    圧縮属性とした場合、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。

    暗号化属性とした場合、Symfoware/RDBで使用する各資源の作成者(rdblogコマンド、rdbcrdicコマンドなどの実行ユーザ)とSymfoware Serverのサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindows(R)システムユーザ)が異なるため、暗号解除ができずアクセスエラーが発生するためです。

  • ウィルス対策ソフトを使用している場合、Symfoware/RDBを構成するすべてのファイルがウィルススキャンの対象外となるようにフォルダに対するスキャンの除外設定を行ってください。また、Symfoware/RDBを構成するファイルに対してウィルススキャンを行う場合は、Symfoware/RDBを停止し、Symfoware/RDBを利用した業務が動作していない状態で実行してください。

表1.2 1つのRDBシステムにおけるファイル数と配置位置

ファイル種別

必須

個数

配置位置

配置ファイル域

RDBプログラムファイル

複数

インストール時に指定

NTFSファイル

RDBディレクトリファイル

2
(注1)

WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定
スケーラブルディレクトリ運用を行う場合は、rdbscldirコマンドで指定

NTFSファイル

RDBディクショナリ

1

WebAdminによるセットアップまたはrdbcrdicコマンドで指定

NTFSファイルまたはローデバイス

データベース

複数

WebDBtoolsによるセットアップまたは物理構造の定義時に指定

NTFSファイル、ローデバイスまたはネットワークファイル

退避ディスク

複数

rdbdmpコマンドで指定

NTFSファイルまたはローデバイス (注2)

作業域

複数

WebAdminによるセットアップ、コマンドまたは動作環境ファイルで指定

NTFSファイル

ロググループ管理ファイル

1

WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定

NTFSファイルまたはローデバイス

ログ管理ファイル

1
(注3)

WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定

NTFSファイルまたはローデバイス

テンポラリログファイル

1
(注3) (注4)

WebAdminによるセットアップまたはrdblogコマンドで指定

NTFSファイルまたはローデバイス

アーカイブログファイル


(注5)

複数
(注3)

WebAdminによるセットアップまたはrdblogコマンドで指定

NTFSファイルまたはローデバイス

監査ログデータベース

複数

WebAdminによるセットアップまたはrdbauditコマンドで指定

NTFSファイルまたはローデバイス

パフォーマンスデータ格納ファイル


(注6)

複数

WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定

NTFSファイル

コアファイル

複数

WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定

NTFSファイル

RDB構成パラメタファイル

1

インストール時に指定

NTFSファイル

動作環境ファイル


(注7)

複数

WebAdminによるセットアップ、RDB構成パラメタファイル、環境変数または動作環境ファイルで指定

NTFSファイル

○: 必須

-: 選択

注1) スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、さらにユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルがユーザロググループ数分必要です。

注2) Symfoware Server Advanced Backup Controller利用時の、退避データベーススペースのみ、ローデバイスに配置できます。

注3) スケーラブルログ運用を行っている場合は、ロググループ数(システムロググループ+ユーザロググループ)分必要です。

注4) テンポラリログ域は、BIログ域、AIログ域およびログインデックス域で構成されています。これらの領域は、1つのファイルに割り当てることもでき、3つの領域に分けて割り当てることもできます。

注5) 障害発生時のリカバリに備えてアーカイブログ運用を推奨しています。

注6) 性能チューニングのためパフォーマンスモニタの利用を推奨しています。

注7) システム用の動作環境ファイルは必須です。